最近話題の2つのバイシクル、ゴールド・スタンダードとエリートエディション。
ゴールドスタンダードはリチャード・ターナーがマジシャン向けにとプロデュースしたデックで、紙質はBee、表から裏に向かって裁断するトラディショナルカットで切ってフェローシャッフルを表面からやりやすくしています。
エリートエディションはPenguin Magic製作で、今までとは全く違う質感で作られています。トラディショナルカットはこちらも採用されていて、とにかく薄いのが特徴です。
画像をいくつか。
以下、左(上)がゴールドスタンダード、右(下)がエリートエディション。
箱のデザインも微妙に違いますね。ゴールドスタンダードの方が線が太く見えますが、従来のライダーバックに近いのはこちらです。赤もゴールドスタンダードの方が濃い。
裏はこう。
金シールとフィルム剥がすとこも金のゴールドスタンダード。エリートエディションはシールなし。
エリートエディションはバーコードない代わりにPenguinロゴ。ここにKY製であることが書かれています。
写真ではわかりにくいですが、ゴールドスタンダードはフィルムがゆるく、エリートエディションはフィルムがきつく貼られていることからもオハイオとKYの違いがわかります。
サイド面。
どっちも書いてることが微妙に違いますね。
エリートエディションは薄さを強調、ゴールドスタンダードはオハイオ製であることが書かれています。
フラップ面。
POKERのフォントが微妙に違います。
開けると54枚以外のカードはどちらも2枚。
ゴールドスタンダードがターナーカードとブランクフェイス、エリートエディションが赤赤ダブルパックとブランクフェイス。
ジョーカーはどちらもデュプリケイト。エリートエディションは色付き。デュプリケイトだと色付きもいい感じ。
さっそく薄さを比べてみるとエリートエディションが明らかに薄いのがわかります。
たぶんちょっとカード触ってる人なら箱から出した瞬間にうすって感じすると思います。
重さを測ってみるとエリートエディションの方が1g軽かったです。
以下、技法のやりやすさやカードに求めるものなどの比較。
手の大きさや水分によって個人差あると思うのと、極めてる技法ばかりではないので参考程度に。
ベコベコ
G →ほとんどベコベコしないししてもちょっとスプリングやリフルシャッフルすれば治ってくれます。
E →普通のカードと同じくらいベコベコする印象。薄さとコシのおかげでベコベコしてもなんとか使えます。
滑り感
G →開封直後から非常に良いですね。
するする滑りすぎず固まらず。
多少水分吸っても均等に広がってくれます。
かなり使ってへたったものでも滑りだけは落ちません。
E →開封直後はこちらに軍配。めちゃくちゃ良いです。コーティングの進化なのか、他のデックと比較できないぐらい丁度いいです。
悪くなってくると若干ばらつきますが、普通にファンするぐらいならなんの問題もありません。
ただ、使い込むと微妙にばらつきが出るので、ここらへんは現行の普通のバイシクルの方が良いかなという気がします。
硬さ、コシ
G →硬めでコシもある、個人的に一番好みの感じ。安心感というか。
かなり使ってもふにゃふにゃにはなりにくいです。
E →柔らかめでコシあり。薄いのにこのコシっていうのがエリートエディション最大の特徴。本当に扱いやすいです。なれてないと柔らかすぎると感じるかもしれません。
フェローシャッフル
G → さすが両面とも綺麗に入ります。あんまり得意じゃないけど練習したくなるような滑らかさ。表面からは本当に入りやすいですね。
E → 新品だと裏がうまく入りにくかったです。裁断面のケバケバ落とすとすんなり入ります。開けたてで使い易いのがこのデックの売りですが、これだけは少しマイナスかもしれません。
マルティプルプッシュオフ
G → 適度な滑りとカードの安定感でとてもやりやすいです。
E → 最初滑り感に戸惑いましたが、ダブルなら慣れると難なくできます。トリプルになるとやや滑ってずれやすいかなという気が。
ピンキーカウント
G →基本的にやりやすい方だとは思いますが、固さ故にたまにスムースにいかないことがあるのと、反りやすいのでバック側に曲がってた場合はちょっときついです。
E →薄いからそもそもやりやすいし、適度なコシのおかげでしっかり数えられます。
リッピング
G → カードはあまり出ませんが、裁断面をつかみやすいので引っ張るのが楽。
いくつか開封しましたがズレは他のデックより抑えめかも。
E → これ全部のロットがこうなのかわからないんですが、出っ張りがいい感じでほとんどストリッパーデックのように使えます。
クリップシフト
G →紙質なのか手の動かし方が悪いのか音がなかなか抑えられません。滑り自体は良いのですが。
E →薄さは正義。しかもやわらかい紙なので音消せます。
エゴチェンジとかwowコントロールとか
G →リフル音はこちらの方が好み。
E →滑りがいいので音も抑えめでさくっといきます。
カバーパス
G →エリートエディションと比べると厚いのであれですが、滑りの感触がいいのでゆっくりやる余裕があり安定して行えます。
E →ここでも薄さは正義。音もしないので自然な動きさえできればほとんど揃えただけに見せれます。
とりあえず最近練習中の技法中心にこんな感じです。
その他カウント、カル、カットなどはどちらも全く問題ありません。
ヘインシュタインシャッフルとかあの手のやつは、エリートエディションだと音がめっちゃ綺麗に出ます。
同じ値段なのでどちらを買うか悩みますが総合的な扱いやすさはゴールドスタンダードの方が好みです。
普通のKYバイシクルはこれらの半額程度で買えますがたぶんもう買わないんじゃないかって思います。
どちらも倍は使いやすいし倍は長持ちしてくれそう。
弘法じゃないので筆を選びます。
Comments
No comments yet...