金沢カルのカルさんこと山崎さんのレクチャーノートです。
なんかめっちゃ手品始めたての時にマジックショップでおすすめされて、その時は工作が面倒でお蔵入りしかけてたのですが現象はどれも強烈なので前に一通り作って演じてみました。
ビジュアルで現象がわかりやすく、がっつりしたギミック使うのでマニアが見ても不思議なものばかりです。
E-Z Bizarre Twist! (Revisrd)
2枚のカードで挟んだ真ん中のカードがくるんと表向きになるビザーレツイストの改案です。
改案ポイントは簡単になったことと、位置関係の矛盾がなくなったところ。
別にレギュラーでもできる手順ですがこの改案ではギミックを使います。
レギュラーでできることをギミックで解決することに抵抗がある人がいるかもしれませんが、このマジックについてはどうせどっかで余分なカードを足してこないといけないのでそれなら綺麗に簡単出来るギミックの方がいい気がします。
作ってみると思ったより遥かに回しやすく、回した後にぐちゃぐちゃにならないので本当に真ん中のカードだけが表返ったように見えます。
“Do as I Do” Torn & Restored Paper Napkin
お客さんと一緒にやる紙ナプキンの復活。
最初は演者の方だけ復活しますが、お客さんの方もウォンドでおまじないかけると復活します。
なんだかんだお客さんのナプキンも復活するので後味良いですし、直前まで破れたように見せるサトルティとしても機能するのでとても綺麗な手順です。
これは準備もさほど大変でなく、どこでも気軽に演じられますし大人数に見せるのにも向いてます。
セリフ例がなんとなく手品師感ありすぎな気はしますが、オフビート効かせるタイミングはきめ細かいので大まかな流れとしてはとても参考になりました。
Visual Surprise Stab
選んだカードだけを残して、残りのデックがバラバラになる強烈な現象です。
カミソリを使う演出も一瞬でバラバラになったように見えるハンドリングも見事。
工作は結構大変ですが十分その価値がある手順です。
結構演じるシチュエーションが限定されそうではありますが、処理などについても詳しく書かれてるので助かります。
Sewn In Kanazawa
サインされたカードがジャケットの内側に縫い付けられます。
外したカードは持って帰ってもらうことも可能。
ギミック作成にミシンとドリルが必要ですが、なくてもまあなんとかなります。
1回ごとにギミック作らなきゃいけないのはややストレスを感じるものの、そこまで大変じゃないですし現象の魅力を考えれば余裕です。
ジャケットを開いて見せる時に両手を改められる手順の組み方も好みですし、これをサインカードでできるというのはかなり強いです。
最近だとTaggedとかが流行りましたが、あれはサインカードでできませんし、人と違う感じでカードが意味わからんことになる演出したい人にはとてもいい手品だと思います。
工作が大変なのはそれだけで人と被りにくいですしね。
Hermonized Puzzle
1つだけハマってないパズルに、観客が選んだピースをはめるとぴったりはまります。そのあとパズルは一枚の絵に変わります。
著者が結婚式でよく演じる手品だそうで、演出も結婚式用に書かれています。
新郎とほかの観客も参加でき、それによってフォース感を失くす効果もあり、新郎がサクラになってる可能性も消し、結婚式らしい新郎バンザイっぽさも出ます。
クロースアップ用に小さな絵でも演技可能ですが、大きい方が映える感じです。
ギミック作成はまあまあ大変ですが、絵は持って返ってもらえますし、いっぺん作ってしまえば絵を補充するだけで演技できます。
というわけで5手順の解説本でしたが、どれも読んでるだけでワクワクするようなつくってあそぼ感ある手品でした。
個人的ベストはVisual Surprise Stab。
どれもしっかり考えられたギミックなのはもちろん、構成の巧みさが素敵な手品ばかりでした。
やはりギミックを使用する場合はできるだけその気配を消したいですし、ちゃんとそう見えるような筋を用意してくれてる本は助かります。
最近Visual Surprise Stabをちょっと弄ったようなギミックを作ってて、工作中に手をスパスパ切りまくってるので自分の不器用さにも気付かされる本でした。
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