2020/4/2 追記
マジックマーケットの開催方式が変更となり、5/2〜5/4まで期間限定のオンラインストアのような形式で開催されるとのことです。詳しくは公式サイトにあるpdfをご覧ください。
日々変わる社会情勢の中、決断にも苦労されたでしょうし変更に伴う負担などもあり、運営に関わる皆様のご心労お察しします。
特に実行委員長である戸崎拓也さん個人に負担がかかる形での開催に参加者として心苦しいところもありますが、祭が催される以上は盛大にということで引き続き参加させていただこうと思います。
発売予定だったノートについてはそちらの方で販売予定です。
デックケースについてはハンドメイド品のため実際に手に取って購入していただきたいということもあり、今回は販売を見送らせていただきます。
前回のマジックマーケットの後いくつかお問い合わせを頂いており、この機会にという方もいたと思うのですがご容赦いただければと思います。
ノートはファローシャッフルとその原理を使った作品集になります。
元々ファローシャッフルに限定するつもりはなかったのですが、その手の作品が多くなりそうだったのと、マジックマーケットは何かコンセプトがある作品集が多い感じだったのでまとめました。色んな原理を使ってるというよりも、必須スキルがパーフェクトファローというぐらいの感じです。
全てレギュラーデック1つで演技可能ですが、セットがめんどくさいものが多く、ビジュアルだったりサッと見せられるようなものがないのでそこら辺はご了承ください。
現象的には新しいものはなく個人的なこだわりによるバリエーションにはなりますが、手品する人にもしない人にも見せて反応が良かったものに絞りましたので、何かしら気に入っていただければ幸いです。
価格は1000円です。
0. パーフェクトファローのコツ
コツというか、力のかけ方や要点について軽く触れます。
1. bandwagon
バラバラの状態からニューオーダーに戻るルーティンです。
並びが戻った時に、観客が最初に差し込んだジョーカーが観客が選んだカードの位置に差し込まれてるという手順です。
並び戻すのはファローシャッフルで頑張るわけですが、カードを当てる部分が解説のメインです。
2. dogmatic
トライアンフです。
表裏に混ざった状態からのファローシャッフルを1回で済ませせるようにつつ、表裏バラバラに混ざった感じも薄れさせないように工夫しました。
観客にシャッフルしてもらいながら表裏にしていき、カードがどこにあるかもわからないように見える手順になってます。
3. sister
観客が選んだカードと、自由に見て覚えてもらったカードを当てます。
原案はJ.C Wagnerの”Mentary by Two”です。
原案と違ってセットが必要ですが、作業感とフィッシング感を減らすように工夫しました。
4. best 4
Last Chance / Tantarizerを4枚のエースでやる手順です。
Aをバラバラに混ぜた後、4つのパケットに分け、演者と観客で「Aがたくさん入ったパケットを選んだ方が勝ち」というゲームをしますが、片方が有利になるようにパケットの枚数を増減させます。最終的に片方のパケットは4枚にしてしまいますが、その4枚が全部Aという手順です。
単調さを減らし、カードの位置さえわかってればどうにでもなりそうという感じにならないように頑張りました。
5. it’s my turn
デックを表裏に混ぜて、10枚ほどのカードでリバース現象によるカード当てを行います。
残りのデックを見ると全部向きが揃って選ばれたカードのフォーオブアカインドだけが表向きになっています。
後半はDani DaOrtizの”Twin Souls”的な現象です。
6. atalaxia
カードアットエニーナンバー系の現象です。
ファローシャッフルでエニーナンバーというとPenelope’s Principleを使ったものがありますが、原理をシンプルにして観客の手にカードが残らないようにし、観客が思った数字の枚数目から出てくるという印象を狙いました。
数字の範囲は10枚と狭いですが、カードと数字を聞いてからデックに触らなくて良い手順です。
7. supervenience
マルローの連続するメイト一致手順”A Matching Routine”のバリエーションです。
演技途中に観客に一部だけ自由にシャッフルしてもらえるようにしました。
その結果全部がメイトに揃うような派手なオチは出来なくなりましたが、最後は演者と観客のポーカーの手札5枚がメイト一致します。
結末に合わせて、演者が表を見てカードを探すパートをなくし、全て観客が偶然メイトを選んでしまうような演出にしました。
上記7手順と、おまけ的に1手順解説しています。
A5で62ページ。
よろしくお願いします。
Comments
No comments yet...