カードマジックの現象で一番好きなのがサンドイッチカードです。
カード二枚の間に挟まるって物理的な無理っぽさがありますし、表向き二枚の間に裏向きの一枚が挟まってまさかそのカードがーーみたいな間の感じも凄く良いと思います。
というわけで特に好きなサンドイッチカードを10個選びました。
一回の演技で10個も見せないんだからそんなに覚える必要ないじゃんという話もありますが、ただ好きでいるのもそれは素晴らしいことではないでしょうか。コンビニにもいろんな種類のサンドイッチが売ってることですし、その日の気分で使い分けましょう。
一応ルールとしてレギュラーカードだけで行えるもの限定にしました。
Ishkabibble Sandwich by Eric Jones
このピョンって感じめちゃよくないですか。
本当めっちゃ好きですこれ。
ビジュアルさと技術的負担のバランスが良い卵サンド的なポジションだと思います。
二段目みたいにアウトジョグしておけるコントロールを使うとより効果的ですね。
Center Point by Patrick Kun
バタートーストにしたパンを紙でくるんで具をみっちり入れるサンドイッチが流行してますが、Center Pointはあれを初めて食べた時のような衝撃がありました。
同じ題材でこういう進化の形があるのかっていう、でも間違いなくサンドイッチなのです。
ここまでノーモーションでビジュアルなやつは今後出てこないんじゃないでしょうか。
Search and Destroy by Aaron Fisher
お客さんの手の中で起きる現象はいいものです。
サンドイッチカードでもそのようなものはたくさんありますが、アーロンフィッシャーのこれは徐々に範囲を狭めていくという演出が素敵です。
というかこれは名前がかっこよすぎてネーミングだけでK点超えてる感じが。
Search and Destroyってこれ以上かっこいいタイトルの手品ありますかね。
サンドイッチ界でいうところのカイザーロールみたいな。
Subway by Dan & Dave
ダンアンドデイブの少し変則的なサンドイッチです。
今ちょっとずつ移動してます感が素晴らしいですね。
関係ないカードに挟むのがあれなら下にジョーカーセットしても良いと思います。
コンビンシングじゃなくてDMBなやつでやるのが味噌ですね。トリロジーで解説されてます。
SUBWAYでおすすめなのはアボカドベジーです。
エビアボカドもいいのですが、アボカドベジーの緑が込み入ってる感じも捨てがたいのでそっちを頼んでしまいます。
ダンアンドデイブだとAutocatchも大好きです。
スプリングで出したらかっこええやんというのを思いつくだけじゃなく、それまでの自然な動きで操作完了しちゃう感じとか最高ではないでしょうか。
Pass the Sandwich by Earl Nelson
トップに置いた2枚のカードが挟むというパターンが多いサンドイッチカードですが、アールネルソンのこれはトップとボトムに1枚ずつ置いたカードが真ん中のカードを捕まえて、サンドイッチ感が半端ないです。
Outsourcing sandwitch by 佐藤総
カードマジックデザインズで解説されているサンドイッチカードです。
カードを配る操作は全部観客が行うのに離れた位置から2枚のサンドイッチカードが寄って覚えたカードを挟んでます。
使わないカードがあるとか示し方などちょっと気になる部分もなくはないですが、それだけのリターンはある手順です。
示し方についてはこの手品の味の一つと思えるようになってきました。
Re-Sandwiched by Luis Otero
2枚選んでもらって、表向きにジョーカーを入れてシャッフルすると1枚挟まって、デックをお客さんに持たせて広げてもらうともう一枚も挟まってるというちょっと変なサンドイッチです。
2枚覚えてもらわないといけませんし、演者にも微妙に負担がかかるので、サンドイッチカードするのにそんなことする必要は一体って感じもなくはないですがマニア相手には割とおすすめだったりします。
Quick as a Wink
いわゆるシュっとやってカードが挟まるやつです。
シュっの部分だけやる人も多いかもしれませんが、元ネタはサンドイッチカードが表向きに出てくるという現象がくっつきます。
ビジュアルに挟まる前段階として、裏向きの中に表向きのカードが二枚出てくるって綺麗な構成だと思うのでおすすめです。
Sandwich Tombant by Jean-Pierre Varallino
2枚のサンドイッチカードをデックから離してからカードを選んでもらって、カードをデックの中に戻した次の瞬間にはサンドイッチされてるという鬼不思議サンドイッチ。
バラリノはサンドイッチカード色々ありますが個人的にはこれがベスト。
うまくやればレギュラーでモンキーインザミドルより不思議な印象を与えることができます。
QUICK SANDWICH by SO
SOさんのオリジナル技法を使ったサンドイッチカードですが、テーブルを必要とせず、デックとサンドイッチカードは離して、選ばれたカードは直前まで突き出したまま、ビジュアルに挟まれるというほとんど理想的な形のサンドイッチだと思います。
というわけで10個選びましたがあれもこれも入れれてないのでサンドイッチカードはまだまだ奥が深いですね。
こっそり挟んで後どうやって出すか勝負みたいなところもあるので、あんまりそういう感じがしないものが好きかもしれません。
食べ物に例えられるカードマジックって意外とないので、人がサンドイッチカードに惹かれる理由の一つはその辺にあるんじゃないかなと思ったりしました。
次はカニバルカード特集でお会いしましょう。
Comments
No comments yet...