by jun | 2024/12/02

Tricshop.comで売ってるebookで、Tony KardyroのT.K’s Card Change Supremeを解説した冊子とその技法を使った作品集の合本版。
まずT.K’s Card Change Supremeという技法ですが、これはポールカリーのターンオーバーチェンジを行いやすくする狙いがあったとのことで、出来ることはほぼ同じです。カードを返す動きでスイッチします。スイッチ技法はいくらでもありまして、覚えていたほうがいい物とそうでないものがありますが、同じシチュエーションでより優れた技法が存在しないなら覚えておいた方がいいです。シチュエーションというのはこっちの手でスイッチしたいカードを持っていてスイッチした後は裏向きにしたいとか具体的なもの。そういう意味でこのT.K’s Card Change Supremeという技法は比較的環境も選びませんし、色々と融通も効くので知らない人は覚えておいた方が良い類の技法です。

んで、トリックの方もこの技法ならではというものが解説されていればというところなんですが、全部が全部そうではありません。なんなら別のもっと簡単な技法の方がええやんていうのもありますが、演出としては観客の選択が重要になるもの中心で面白く、なんであれスイッチさえ上手くできればシンプルにおもろいことができるなーってことを再確認できます。
この技法ならではで面白かったのは”Lets Make Them Fours Instead of Five Cards”という適当に出した4枚のカードがフォーオブアカインドになるやつ。これも別のやり方あったりしますけど、甲乙付け難いと思います。
あと”I Said Red But…….”という観客が赤い裏のカードを選ぶトリック。ややハンドリングが難しい方ですが、セリフと見せ方が面白かったです。

他は正直ちょっと別にこれじゃなくてもなー感でした。見せ方はどれも良いんですが、この技法でフィニッシュする手順だと特に、ゆっくりカードを見せれないのもちょっと弱いところかなと。
リバース現象とかもあって色々出来ることが示されてるので、覚えておいて損のない技法と使用例一覧という感じでした。

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