by jun | 2018/04/29

手品のことあんまりよくわかってなかった頃に、映画の「フレンチコネクション」が好きだからという極めてあほな理由で買ったDVDです。
当時はこの手品にこんなことをする必要があるのかという思いがかなりあったのですが、今見ると割と好みな見た目だったりして面白かったです。

Palm Toss

パームトスはこのDVDで使われるメインの技法で、カードのリプレイスメントの一種というか、完全に手でデックを覆わなくてもピタっとその位置にカードを置いてこれるテクです。
カラーチェンジ、サンドイッチ、フォース、コレクターっぽいやつの解説がありました。

カラーチェンジはアードネスチェンジ的なものをよりビジュアルに見せれます。
手でカバーする範囲が狭くなるので、ピタっと決まれば指先で触っただけでカードが変わったように見える今風のカラーチェンジです。
Palm Toss Table Color Changeというバリエーションも解説されてて、デック上でやるのは構造上どうしても音がしてしまうので、音が気にならないこっちの方が好み。
音と手の形が気になる技法なので動きの中でやる方が向いてると思います。
そういう意味ではサンドイッチカードもなかなかよくて、テーブルに置いてたAに挟まるというパーム知ってても物理的に無理がありそうなやつをビジュアルと組み合わせて終わらせちゃう考え方は好きです。

今ちょっと流行ってるワンカードバニッシュとプロダクションを繰り返すルーティンの中でパームトスっぽいことをしてる人も見ますね。
慣れるとほとんど手は動かないので、かなりいきなり出てきたように見えるプロダクションにはかなり効果的な技法だと思います。

チンカチンク

カードを使わない4枚のコインが集まるやつ。
7種類ぐらい解説されてます。

個人的に気に入ったのは2 & 2 (four coins)というバージョン。
正統派の一枚ずつ集まるチンカチンクじゃなくて、右手と左手に2枚ずつコイン持ったように見せて開けると4枚集まってるという手順です。
怪しいことやる時は観客から見てもコインを動かしてる時なので、マットがなくても音が気にならないのが好きでした。
エキストラ使うバージョンも解説されてますがモルガンもリバティも1枚どっか行って4枚しかないので今こっちしかできない悲しいピュアリズム。

同じ感じだとEasy Matrixもノーエキストラで出来て並べ方も面白く、一瞬で集まった感があります。

Fingertip Flickとかもよくて、チンカチンクでコインが移動する前に手をあっちこっち動かしたくないって場合はこれ。
音の錯覚を使うSqueeze Tossは角度には弱いものの、マットなくてもいける手順なので覚えておきたいところ。

Looping

対角線に持ったカードが回ります。
息でふーしてません。
色んな意味でループしてます。

Rubber Penetration

PVでもやってるやつで、恐らく皆さまが期待しているRubber Penetrationとは違います。
親指と人差し指に輪ゴムをねじってかけて、捻じれの奥の方をペンで塗って、その印が手前側に移動してくるという恐ろしく地味な現象。
しかもこの地味輪ゴム手品にペンが必要というめんどくささ。
でもそこがいいんです。
基本的には怪しい動きありませんし、今となってはペンで塗る部分も飛ばしてクロスの前後が入れ替わるというもっと地味な現象でも良いとすら思います。
でもやっぱりペン出してきてペンより小さい範囲でしか現象が起こらないってのがいいところかもしれません。
地味な手品するときに予防線的に「地味なんですけど」とか終わってから「地味でしょ」みたいなことって言っちゃいがちですが、これに関しては堂々と演技を終えたいものです。
なんか輪ゴム手品の深淵的な何か。

Rythm Count

お札のゴーストカウント。
お客さんの手に4枚渡したように見えるのに3枚しかありませんでした1枚はポケットから出てきましたという見せ方。
お札って形や柔らかさの特性でも錯覚出せますし、心理的にもたくさん持っていたいから少なく見えなかったりするのかなと思いました。

Fan Change

広げたパケット内のカラーチェンジ。
野島さんのC3とかシンリムのあれみたいな感じで、なんかパタパタ振ると変わる動きが面白いです。
たしかにファンって横とかに振るより本来なら扇ぐように振るのが正しいよなとか思いました。

Open Kickback

4枚のKと1枚のAを使います。
Aをテーブルに置いて、Kが一枚ずつ消えていって、最後1枚になったとこでAに変わって、置いてたAが4枚のKになってるという4 to 1的な現象。
手順的にも賢くて、要所で効果的なサトルティ使ってるので無理がありません。
さすがにこれは無理矢理パームトス使わなくても、消えた時にはもう変わってる演出の方が良いとは思いました。

全体的に技法の発明とその技法から何ができるかみたいな感じの手順ですが、見た目がどれもフレッシュなので退屈はしません。
チンカチンクもパームトスも良いですが個人的にはRubber Penetration推し。

映画のフレンチコネクションも2の方が面白かったりするのでまたDVD出していただきたいです。
なんならRubber Penetrationの続編だけでも。

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