輪ゴム手品もカードマジックも大好きなので、輪ゴムとトランプ組み合わせたマジックが解説されてるDVDはハンバーグカレーみたいで楽しいです。
この場合ハンバーグが輪ゴムでカレーがトランプになりますが、スライハンドだけでは出せないピョコっと感と、ほぼオートマティックに達成できるバランスの良さが魅力だと思います。
DVDには専用の輪ゴムが付属していますが、普通の輪ゴムでも全て演技可能です。
簡単な日本語字幕がついていて、コントロールなどにも解説がついているのでこれだけ見れば演技できるようになってます。
Yang Gun
このDVDのメインになります。
クレッツェルの弾丸カード(The Bullet Trick)の輪ゴム版で、本当に引き金を引くと発射される感が表現されています。
マジで勢いよく発射されるので操作中はお客さんに向けないように注意しましょう。
輪ゴムかけるまでの操作感はやはり強いのですが、現象との釣り合いで見ると許容範囲です。
銃を組み立てるという話があるので操作が操作に見えてもそんなに問題ないと思います。
箱にカード当てることもあり、結構カード痛むです。
G Spot
デックに十字形に輪ゴムをかけて、その中心を押すとカードが飛び出てきます。
コツを掴むまで綺麗に出すのが難しいです。
すっ飛んでいくことはそんなにないのですが、微妙にしか飛ばなかった時みんなが残念な気持ちになるビジュアルになります。
地味にカード痛みます。
Snap Shoot
デックの横で輪ゴムを弾くとカードが出てきます。
角度は結構厳しめで、それさえクリアできれば不思議です。
カードは痛みませんがたまに手が死にます。
Just Blow
デック全体にかけた輪ゴムが消えて真ん中で一枚のカードを捕まえるあれ。
かけ方自体は同じですが消し方にちょっと工夫あり。
個人的にこの手のやつは一度ロックさせてから消したいので、このやり方はちょっと怖いです。
SeanWich
ウルトラビジュアルなサンドイッチです。
デック全体を2枚のジョーカーと輪ゴムで挟むと、輪ゴムとジョーカーだけが飛び出てカードを捕まえます。
例のかけ方を使ったものは多数ありますがこの使い方は素晴らしいです。
傑作と言っていいと思います。
Sy Pyramid
デックを投げると1枚Aが飛び出てデックは三角形になってその三面がAになってます。
一番難易度が高く、輪ゴム意外のスライトが必要です。
決まればかっこいいですが、三面ともAになってるのが一瞬で伝わりづらいので「ほらほら」みたいになるのがちょっと嫌だったりもします。
カードはほぼ痛まないので良いです。
Sean Switch 4 Ace
ジョーカーの間にAがサンドイッチされて、最後の2枚はジョーカーがAに変わるやつです。
1枚目のサンドイッチは輪ゴムを使わず、2枚目はお客さんにジョーカーを輪ゴムで止めてもらっても出るよーみたいな使われ方してます。
スイッチ方も思ったより無理がなく、輪ゴム使ってるならではの説得力が出てて素敵。
Challenger
輪ゴム使った4エースプロダクション。
3枚目までは普通で、4枚目が面白いです。
重ねてるAに輪ゴム飛ばすとずれて1枚増えてるみたいなやつなので、サンドイッチにも使えそうな感じ。
Bang! Bang! Bang!
こちらも4エースプロダクションで、こっちのほうが輪ゴム輪ゴムしてて好きです。
特に3枚目から4枚目がとても綺麗ですね。
スライトじゃ難しいことを輪ゴム使って解決してますし、ビジュアル的にもとても綺麗。
輪ゴムでプロダクションするのを4つ組み合わせた手順ではなくて、ちゃんとルーティンになってるものってあんまりないのでとても勉強になりました。
結構輪ゴムとカードって出尽くしてるのかなと思っていましたがまだまだ発展しそうな感じありますね。
個人的ベストはSeanWich。
ところでこのDVDを見た人なら、あの綺麗で物分りが良すぎるお客さんは一体？？と思われた方も多いと思います。
カードマジック見てて「どうしたら不思議だと思いますか」って聞かれて「輪ゴムをかけたら不思議だと思います」って普通そんなすぐ言えないですよ。
なんという才人。
DVDのクレジットに名前が載ってまして、蘇心甯(La la)さんという台湾のモデルさんのようです。
Wikipediaによると舞台や美容師としても活動されてるとか。
念の為FacebookとInstagramのリンクも貼ってレビュー終わります。
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