by jun | 2016/11/05

そもそもトランプの箱がデックケースなんだからお前がデックケースと呼んでる物はデックケースケースだ問題もありますが、めんどくさいしトランプは箱込みで「デック」として売られているのでここでは箱の上にかぶせる物をデックケースと呼ぶことにします。

前からデックを保護するケースを探してて例えばこんなん買ったりしました。
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カードガードと呼ばれるクリップタイプで、デックケース的なものでは一番広く売られてるタイプだと思います。
見た目はシンプルで良いんですが、完全に箱を覆う事ができないんでカバンの中に入れたりしたら角のダメージを防ぐことが出来ないのと、そこそこ重いしつけたままだとカードを箱から出しにくかったり不便な事も多いです。

最近だと和泉圭佑さんがオシャレな木製のケースを発売されています。
ウッドケース:マジックショップのフレンチドロップ
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画像だとあんまり惹かれなかったんですけども、実物見るとかなりよくて本棚とかに入れたい欲望が湧きました。
ただ、これも箱から一旦出す作業が必要になるケースです。
本を開くような動きが気持ち良くてデック取り出す度になんか良い感じがするのでそこめんどくさく感じない人にはオススメです。

他にもデックケース的なものは色々販売されていますが、完全に箱を保護できるものだとデックケースから箱出してって作業があって煩わしいのでデックケースに入れたまま箱から出し入れできるものを探してました。

そういう意味で、ちょっと前にA-omoro行った時にアルスさんが使ってたケースがかなり良かったです。
ウェブに紹介記事があります。
Ars Products Series 第一弾 ~木製デックケース~ | magohacks
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触らせてもらったらツルンツルンで軽くてしかも水分吸ってくれるからカードが反らないとからしくて売ってたらそこそこ高くても買ったと思いますが残念ながら現時点では非売品。
ただ、なかったら作ればええやん精神に影響を受け自分も作ろうという気持ちになり色々考えるようになりました。
自分で作るなら自由に作れるわけだから条件を細かくリストに。

  • ケースで箱を完全にカバーできる
  • ケースに入れたままカードの出し入れ可能
  • 「ケースから箱を出す」的なフェティッシュで気持ち良い動きは欲しい
  • 革が良い
  • トランプを入れる意外に使い道がないよう完全にフィットさせる
  • 重くなりすぎない
  • ポケットに入る大きさ

革にしたのは元から革が好きなのと、入手しやすいし加工が木よりも楽にできそうだからです。

とりあえず東急ハンズ行って道具揃えるとこから始めました。
梅田の大丸の上に出来た東急ハンズは他の東急ハンズと比べてもレザークラフト関連用品の品揃えが良いらしいです。
革って小さいサイズだと思ったほど高くなくて、ハギレと呼ばれる切れ端の詰め合わせならかなり安いです。最初に買ったのはB5ぐらいのサイズのが10枚ぐらい入ってて400円ぐらい。

道具は縫い穴開けるやつと専用の針と糸。
あとハンマーとかゴム板とかカッターとか100円でも買えるようなもので、最低限の初期経費は2000円行かないぐらいです。
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そっからボタンつけたかったり細部にこだわり出すと色々必要になってきますが、オーダーすること考えたら全然かかりません。

んで、なんか参考に作り始めようとしたんですが本とか革のブログ見てもデックケースを作ってる人はいません。
タバコケースとかで探しても、箱にぴったりに作ってる物はなかったです。
革の手縫いはミシンみたいに両面から針を通すので、箱状の物はデザイン上の制約が多く、どうしたもんかととりあえず縫い方を色々調べたらクロスステッチって縫い方なら縫うところから閉じて行くから箱作れそう。

というわけで最初に作ったのがこれ。
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デザイン的にはそこそこ気に入ったんですけど、サイズとか適当にやったせいでカバーできてない部分が出てしまいました。
あと、フィット感を求めてキチキチに作りすぎて箱を出し入れする時に箱にダメージが行くという本末転倒を地で行くような悲しい事態に。

あと、ボタンつけたはいいけど一番小さいサイズのでも意外と浮いちゃってフィット感が損なわれてそこも気に入りません。

そしてケースに入れたままカードを出し入れしたいので、あの半円状の切り込み入れる練習。直径2cmの穴あけポンチでずらして穴開けたらいい感じになります。
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これはフラップも底もないですが、デザイン的にはすっきりしてて良い感じです。
でも保護考えるとやっぱ全部覆いたい。

というわけで次はサイズ合わせてフラップを改良。
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ついてるのはコインコンチョっていう飾りボタンです。
リバティとかケネディとかモルガンとか手品好きにお馴染みのデザインがあって、取り外せばちょっとしたコインマジックもできます。

コンチョの裏にホックボタンもつけれますが、コンチョ自体に重みがあるんでそれでフラップ閉めれるようにしてフィット感はキープしました。

ただ、このフラップがでかすぎてデックのフラップより大きくてなんか嫌になりました。
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縫い方とか穴の開け方にも雑な所が多く、とりあえずデックケースを一旦離れて練習がてら色々作ることに。

iPhoneケース
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無理やりクロスステッチを入れて縫い方の練習。
力加減が難しくて全部同じサイズの×にするのも苦労します。

Kindleカバー
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iPhoneケースは市販のプラスチックケースを貼り付ける反則をしてるんですがKindleカバーは全部革で作ってフィット感の練習に。

一本刺しペンケース
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これもフィット感訓練。
最初から入れるペンを決めて、それ以上でもそれ以下でもしっくり来ないサイズで作りました。
中に入ってるのはパーカーウルティペン。

筆箱
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くるくる巻くタイプの筆箱はペンの出し入れとか紐を縛る時にフェティッシュが発生するので参考になります。

手帳
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徐々に手段が目的化していってる感じもありますが、目的はあくまでデックケースを作ることです。
合間にデックケースも作りつつ経験値は貯まりました。
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というわけで最終的に出来たのがこれです。
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leatherdeckcase

ステッチも綺麗に縫えましたし、一切革以外の物を使わずにできました。
フラップもデックのとほとんど同じ大きさで、ケースを使わずに使ってる時と比べてスペース的な意味での問題は起きません。
ベルト部分でカードを立てることもできます。
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ベルト部分はエルメスの200万ぐらいするバッグを参考にしました。
わりとバランス悪く見える位置に主張するベルトがついてる感じ。
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エルメスとは言わないけどそこそこの革使ったしそこそこの高級感も出てます。
人が見てどう思うかはしらないけど自分ではかなり気に入って、このデックケースに傷つけたくないので次はデックケースケースが必要。

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