by jun | 2016/11/06

よく聞かれるのでここに書いときます。

本でマジックを覚えることのメリットとデメリット

マジック覚える方法は本読むかDVD見るか直接誰かに教えてもらうかって大きく3つに分けられると思いますが、本で読むことの良し悪しについて。

まずデメリットから書くと、直接そのマジックを見ることができないのでどういう驚きかイメージしにくいというのがあります。
もちろん現象自体は文字や図(写真)で説明されますけども、それを見て驚くということはありません。
あくまでどういう不思議なのか書かれていてそれを想像するだけなので体験としてはかなり弱くなります。

逆に普通の本を読む行為と同様に想像力や語彙は強化され、本で覚えたマジックは忘れにくいです。
細かくポイントや方法論が書かれているので、それを読みながら手を動かすと時間はかかっても身につきやすいと思ってます。

ぶっちゃけデメリットがでかすぎるんですが、DVDやレクチャーで学ぶと高額になってしまいがちなんでこれから始める人のとっかかりには本がいいかもしれません。
自分も最初は本屋で買える本ばっか見て勉強してたんで、その中からオススメを何冊か。

カードマジック事典

カードマジック事典 新装版

自分が読んだのはこれより前のハードカバーのものですが、こっちのが安いしソフトカバーの方が扱いやすいので良いと思います。

最初はこれ一冊を読み込みました。
事典っていうだけあってあらゆる技法やマジックがカテゴリー分けされて載っているので、はまれば後々読むことになるし最初これ読んどいてよかったと思います。

情報量多すぎて最初から順番に読んでるとなんのことかわからないですし、技法が先に書かれてるのでその技法はなんのために使うのかって状態だと頭に入らないと思うので、マジックの章を適当にあちこち読んで面白いと思ったマジックに必要な技法を覚えていく感じがオススメです。
他のジャンルでも遅延評価勉強法とか呼ばれますが、自分に必要なものを必要な時に学んだ方がモチベーションも保てます。
各技法やマジックにクレジットがついてるんで、マジック史の資料としても手元に置いておきたい一冊。

ラリージェニングスのカードマジック入門

新版 ラリー・ジェニングスのカードマジック入門

これはカードマジック事典と違って、技法の解説ごとにその技法を使ったマジックが順番に載ってるので読みやすいです。
名作も数多く絞られて載ってるので、何が良いかわからない状態だとこの本から読んだ方がいいかもしれません。

別にレビュー記事書きましたのでよかったら参考にしてください。
ラリージェニングスのカードマジック入門

カードマジック入門事典

カードマジック入門事典

技法などはカードマジック事典とかぶる部分も多いですが、演じ方のこつや細かいセリフなどが書かれていているので、結構後になっても参考になる部分多いです。
トリックは比較的簡単にできるものが多く、それでいて効果が高いものもたくさんあるので入門にはとてもいいと思います。
意外とマニアもスルーしてるやつとか載ってますし、覚えとくと後々手品おじさんたちを驚かせることもできるかもしれません。

この本に載ってる好きな手順を選ぶ記事を書きました。
カードマジック入門事典でおすすめのやつ15選

ロベルトジョビーのカードカレッジ

ロベルト・ジョビーのカード・カレッジ〈第1巻〉

全4巻に渡ってロベルトさんがカードマジック教えてくれてます。
amazonだとプレミアになってますが一部本屋での取り扱いもありますし図書館にもあります。ない場合は問い合わせてみてください。

こちらは図が豊富な本で、カードマジック事典と合わせて読むと更にいいですが、カードカレッジだけでも入り口としては十分です。
構成が技法とトリックのセットになるので前から読んでいっても習得できていくのもいいですね。
理論や考え方についても書かれているので読むと理解が深まると思います。

1巻と2巻は特に基本的で難易度もそれほど高くなく(異常に高いのも混ざってます)、それでいて実用的&応用範囲が広いテクニックが詰まってます。
とりあえず1巻だけでも読むと自分でこういうマジックもできるんじゃないか的な発想も生まれてくると思います。

カードカレッジライト

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最近超おすすめの本が日本語版で出ました。
カードカレッジのロベルト・ジョビーさんが厳選したテクニックは全く必要としない手品集です。
その分演出面が大事になってくるわけですが、そのあたりについて非常に詳しく書かれています。
レビュー書きましたので参考にどうぞ。
カードカレッジライト 日本語版

テクニカルなカードマジック講座

テクニカルなカードマジック講座

技法も一通り解説されていて著者オリジナルのマジック(改案)も学べます。
この本何がいいってDVDがついていて、いくつかのマジックの実演と技法の動画を見れるとこです。

最初はDVDで見て素直に驚いて解説を読むって順番は最強だと思ってるのでこの本良いです。
収録されてるマジックもお気に入りのものがいくつかあって、難易度的にも幅広いので調度いい感じあります。
マニアックですしマジックの数自体は多くないので最初の一冊にこれって感じではないですが、図もわかりやすいしアイデアもいいんで初期に買うと広がって楽しいと思います。

あ、マジックの本読む時って手を動かしがながらになるからブックスタンド的なものがあると便利です。
自分は裁断してpdfスキャンしてiPadに入れて首振るだけでページめくれるアプリで読んだりしてます。

マジックの本を電子化してkindleとかiPadで読むとなんか先端行ってる感が出るのでオススメです。

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