Hermit 1年目は全部読んでレビューも書いて、一旦非公開にして全部の記事を1つにまとめてたらいつのまにかその記事が消えてたという話があったのですが、またちまちま書いていこうと思います。
さて2年目1発目は Double Thought プロットが3つも入ってるということで内容的にも気になります。
Tap-a-Stack (Scott Baird)
タイトルの通りComminsのTap a Lackのスタックバージョン。当然原案にあったハードルがなくなっています。
そのかわり即興ではできないし、観客とマジシャンが行う操作が対になっていなかったり、観客がマジシャンの心を読んだ的な演出もちょっと難しい感じになってます。
でもめっちゃ簡単なので、無理に難しい演技をするよりは堂々とプレゼンテーションできるこういうのがバランスいいなという気もしました。
Synergic (Michał Kociołek)
Double Thoughtの中でもMichael VincentのKismetを改案した一作。
こちらもスタックを使うものですが、シャッフルできない代わりに操作が大幅にシンプルになってるという利点があります。即興でできる原案とはちょうど一長一短ぐらい。
観客と演者の行う操作がちゃんと一致しているし、プレゼンテーションの幅も広く取れそうな単純な操作なので非常におすすめ。
最近のMichał Kociołek作品としてはめっちゃ簡単な方というのもポイント高し。
Playing with Cheese (Chiam Yu Sheng)
Royale with Cheeseのバリエーションです。
現象は1枚のカード探すのに4枚のKを使って、赤は置いといて黒でサンドイッチするのですが、サンドイッチしたカードが赤のKで赤のKだと思われてたカードが観客のカードに変わるというやつ。キックバックというかオフバランストランスポジションのような現象を含むサンドイッチです。
操作としては丁寧で行儀が良い感じの、先行作品と比べるとあまり工夫が感じられない気もします。逆に先行作品でそういうのなかったんやというか。
個人的にはTom StoneのKing Castlingが好きで、あれはデックと独立してできるしパケットトリックとしても面白く、意外性を最大限できる改案になってます。
Coin Thru Table (Glenn West)
透明のガラステーブルをコインが貫通します。
指輪も特殊なコインも不要で、サインコインでもできるやつ。
やや角度が難しそうではあるけど、条件さえ整えばめちゃくちゃビジュアルに見せられる一作。
Handkuffs (Patrik Kuffs)
ノーギミックの手錠抜け手品。
持ってないので再現してないけど、そんなやり方できるんやと思いました。
ストリートとかで出来る演出方が解説されていておもろかったです。
Mystic Slybaba – Subconscious Training (James Mollenkamp)
潜在意識を使った練習方法について。
ほんまか知らんけど感覚的にそうかもなーという記事でした。睡眠学習とかの話もあり。
Empowered (John Carey)
これもDouble Thought 系のトリックで、この本に載ってる3つの中では1番簡単。演者と観客の操作が完全に対称ではないのですが、セリフと持って行き方で気にならず、目標達成のための手段にもなっていて賢いを現象示すとこがバタバタしててちょっともったいない感じあります。ここは上手いことやれば好きに見せれるので、ちょっと試してみたいと思いました。なんにしてももろもろ演技力は必要なトリックです。
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