by jun | 2017/12/15

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At The Table Live Lectureシリーズのパトリッククン2周目。
なんかいつの間にか名前がExperienceに変わってたのですね。

Visible but Invisible

観客の思ったカードだけが表向きに出てくるインビジブルデック現象をインビジブルデックを使わずに。
オチはそのカードだけ色が違いましたーというやつ。
見えないデックが見えるようになるパートもすごいです。

インビジブルデックを使わずにこれをやろうとすると怪しいとこがいくつか出てきますが、それをうまく分散させてるなという感じです。
あとはテクニックゴリ押し。
色違いオチが不要ならレギュラー1組でいけます。

Extortion Retouched

1ドル札と20ドル札のビジュアルな変化。
WX手順です。
まだ作ってませんが日本のお札でもいけると思います。
機構的に白紙からお札は厳しそう。
パトリッククンはお札の変化色々やってるけど、WXで使うならこれがベストっぽい。

Carbone

サンドイッチ現象。
パトリッククンらしい技法ですが、表向きの二枚の間に裏向きの一枚が挟まるのじゃなくて、裏裏裏でしか見せれないのがちょっと難点。
技法自体は色々使い道ありそうです。
明らかにマニア相手に演じる技法で、普通はそんなことしなくていいのにってとこを追求してる感じは大好き。

Coin Thing

ノーエキストラのスリーコインズアクロス。
持ち替え不要のすっきり手順です。
技法のクウォリティ勝負ですが、パトリッククン本人もレクチャーの中で何回か落としてたし難易度高め。
この技法角度さえ覚えればかなり使えるもので、スペルバウンドとかペン使ったバニッシュとかやってました。
接近が必要な技法なので、移動で使うより他の使い道の方が適してるかもです。

The Modern Biddle

選ばれたカードを5枚の中から探すといって、お客さんに渡した5枚が4枚になり、消えた1枚が選ばれたカードでデックの中から表向きで出てくるビドルトリックのモダン版。
どの辺がモダンかというとスマホのカメラを使います。
お客さんから見て裏向きに5枚のカードを広げて持ってもらって、それを演者側から撮影します。
あとで写真見ると選んだカードだけが消えてるという面白手順。

ギミックなのですが確実に5枚を見せれて消えるとこもビジュアル。
消えた後はラフに扱えてギミックも簡単に作れるやつです。
これはマジ傑作だと思います。

InstaGrab

観客にカードを決めてもらって、観客のスマートフォンで演者のインスタグラムを開いてもらい、四つ折りにされたカードの写真を見ます。
それをスライドさせるとリアル4つ折りカードになってインスタグラムからはカードが消えます。
あとで見直されても消えたカードしかないというのがシャレてます。

スマホからカード出てくるやつはiPhone登場直後からありましたが、インスタグラムを使うことでお客さんのスマホでできるし強力な改めになってるあたりが見事。

Odd Man Out

青の予言を1枚テーブルに置いて、赤のトランプの中から1枚選んでもらい、予言のカードを見ると外れてますが、他のカードが全部予言のカードになってて、選んだカード1枚だけが違うというサッカートリック。
ゆうきともさんや新子さんも似たようなやつやってましたが、それにカラーチェンジ要素も入ってる感じです。

このDVDの中では一番難易度低めです。
フォースもマニアが好きじゃなさそうなやつですが、やっぱ人の見るとなんかいい感じに見えます。ワンアクション加えるとやっぱちゃいますね。

Halo Project

指輪のリンギング現象。
ギミックはついてきませんが解説はあります。
まあアレをアレするわけですが、ハンドリングが無理なく巧妙です。
指から指の他の使い方も実演しててギミック欲しくなります。

Photo Op

カードを選んでもらって戻して混ぜて、広げると1枚だけ裏向きになりますが外れてます。
その状態をスマホで撮影して、裏向きのカードが選んだカードに変わってスマホの写真も変わってるというやつ。
Asi Wind のDouble Exposureからトライアンフ要素を抜いた現象ですね。
Double Exposureは歴史に残る大傑作だと思ってるので何をやっても改悪になりそうですが、トライアンフ要素抜いたことでスッキリしてリセットも楽になりました。
ただ、Double Exposureの方が簡単ですし、一枚だけ裏向きの状態というのを写真に撮るって動機も弱い気はします。
スマホ使ったマジックならThe Modern Biddleの方が良かったですが、大変な作業をお客さんにスマホ操作してもらってるうちにやる大胆さとかはさすがです。

オチとして写真が変わるのとカードが変わるのとに差がつけにくいあたりも演じるにあたって難しいところ。
いっそのこと先に間違ったカード見せてカード変わるとこはなくてもいいんじゃないかと思ったりします。それだと事故も減るし負担もかなり減らせますし、オチのわかりやすさも際立ちますが、モヤモヤ感も残りそう。

というわけでパトリッククンにしては平均点低めな感じがしたDVDなんですけども、まあ普通に見れば普通にいい作品集だと思います。
個人的ベストはThe Modern Biddle、次点でInstaGrab。
この二つだけで普通に年間ベスト級のDVDになりました。

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