by jun | 2018/04/05

2318

ダニエルガルシアのオムニバス作品集で5つのルーティンが解説されてます。
どの作品もノーギミックでテーブルを使わず即席でできる、ダニエルガルシアらしいビジュアルでカジュアルな手品集。

Timeline 2.0

出ましたタイトルに2.0ついてるやつ。
2.0ってついてるマジックの中ではかなり良いと思ってます。

まずポケットからカードを一枚出して裏面にサインしてもらいます。それを箱に入れてお客さんに持たせて、デックからカードを1枚選んでもらいます。
箱の中のカードと一致してるか確認しようとしますが、箱の中からはカードが消えていて選ばれてカードの裏にサインがあります。
サインさせるのが嫌な場合は色違いカードとかでもできます。

全部ノーギミックって書きましたがこれは余分なカード一枚使うし箱にちょっとした細工も必要です。
細工しなくてもできるっちゃできますがスピード感は落ちてしまいます。

元ネタはミステリーカードやサインドカードなどの、テーブルの上にあった一枚のカードがサインカードに変わるというもの。
箱を使うことでずっとここにあった感は弱まりますが、カードの示し方はフェアになりました。

ここで使われるフォースはストップ言わせるものではなく、カードの裏を見せずに行われるものなのでアニバーサリーワルツとか色々応用できます。
演者がカードの表見てしまうのであれなのですが、かなりフェアに選んだ感あるフォースです。

.44

4枚のAと4枚のKのビジュアルトランスポジション。
最初は一枚だけ入れ替えると全部入れ替わって、2回目はビジュアルに全部変わったように見えます。
Helder Guimaraesのinvisible threadとYannick ChretienのReFlippedを合わせたみたいな感じです。
個人的に44トランスポジションはReFlippedがめっちゃ好きなんですが、お客さんの手の上でやろうと思うとやりやすさもインパクトも.44の方が上かもしれません。
二段オチのルーティンにすることでわかりやすさも現象の強さもアップしてるのも良いですね。

スイッチは当時流行った感じのやつが解説されててお得ですが角度はちょっときついです。
特に変なセットではないので、代わりにリセットで使うカウントでもいけます。
リセットの後にやる場合は動き合わせて方が良いでしょう。

チェンジ部分はそこまで難易度高くないんですが、4枚同時に変わったように見せるとなるとちょっとコツがいります。

VISA

2枚のクレジットカードが磁石の反発みたいな動きをしたりくっついたりします。
息抜きにやる小ネタとしてはとても優秀ではないでしょうか。
これも3フェイズのルーティンになってるんでちゃんとやれば追われにくいと思います。
このちゃんとやればというのが厄介なところで、ちゃんとやるのは結構むずいんですけどちゃんと練習する気になるかというと微妙なところもあり、このネタをどこまで信じられるかが勝負です。

Jacob’s Ladder

ダニエルガルシアってタイトルの付け方が本当に良いですね。
響きはかっこよくて意味にもインテリ感があって、ただの中学生っぽさがなきというか、それをありがたがってしまう僕とかは中学生なんですが、お札が輪ゴムを貫通するのにジェイコブスラダーってなかなか思いつかないですよ。
映画の「ジェイコブスラダー」で知りましたが、旧約聖書に「ヤコブの梯子」という天使が地上から天まで繋がってる梯子を上り下りするというヤコブが見た夢の話で、死の階段的な怖い話だったりします。
その階段が地獄へ続くのか登ってるのは天国への道なのか天使なのか悪魔なのかみたいなところは映画「ジェイコブスラダー」で漏れなく表現されてるのでとてもおすすめです。

ダニエルガルシアのJacob’s Ladderはお客さんの手にかけた輪ゴムをお札が貫通します。
お札っていうのが天使なの悪魔なの感あって良いですね。輪ゴムはガルシアさんが好きなだけだからあんま意味はないと思います。たぶんお札も好きなだけですが。

輪ゴムもお札も仕掛けなしで即席でできます。
貫通は極めてビジュアルで、PVの中で2回も使われてるから相当気に入っておられるのだと思われます。

輪ゴム魔のマーカスエディさんも似たようなことやってますが、この仕組みはめっちゃ良いです。
角度はそんな強くないものの輪ゴムかけてもらってるお客さんには強烈なインパクトを残せます。

VOID

ストローがお札を貫通しますがお札は傷つきません。
ぶすっと穴を開けるのと、お札をストローに巻いた状態から抜けるのと、お客さんにストローの端っこ持ってもらったまま取れる三段構えになってます。

完全にレギュラーのストローとお札で即席で出来ますが、ストローにはちょっと制限がありまして、その場であるもので手品しまーすみたいにやろうとすると中々演じるシチュエーションがないかもしれません。
突き刺すやつ以外はJacob’s Ladderと現象かぶるのでどっちやるかって言われたらJacob’s Ladderかなとは思いますが、角度はこっちの方がやや強いと思います。
ストロー使ったマジックって輪ゴムよりは数少ないので見た目的にはこっちの方がフレッシュに見えるはずです。

というわけで以上5ルーティン、全体的に大胆な解決法をフェイズごとに違うやり方することで説得力を与えていくみたいな感じです。
どのルーティンにもワイルドすぎる秘密動作があって自分好みでした。個人的ベストは.44。
ダニエルガルシア手品って決まった時のやったー感があって良いのですよね。
それでいて観客を低く見積もりすぎていない構成もあって勉強になります。
この頃のガルシアさんの見た目もすごい好きで、シリアスな雰囲気の中にチャラ感があって、解説聞くと裏ではそんなこと考えてたのかってのがツボです。

Sponsored Link

Comments

No comments yet...

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です