by jun | 2018/04/18

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パストミッドナイト2巻目はギャンブリング。
ギャンブリングといってもマジック寄りに演出されたものも多く、原理を使うものも解説されてるのでカードマジック好きは楽しめると思います。

Card Control/Production Sequence

こちらになります。

13枚のプロダクションとオーダーエンド。
どれも特定の場所から出したように見えないように見せてるのはさすがですし、出し方も色々で13枚でも飽きないです。
それぞれ別の混ぜ方しながら出すのでオチもインパクト大。
この辺の理屈はReal Ace Cuttingでも語られていましたが、ただテクニックでやるだけじゃなくサトルティ効かせる構成のうまさが際立ってます。

ここで使われてるフォールスシャッフルやプロダクションが複数解説されてます。
どれも他の手品に応用可能なものなので一つでも多くできるようになりたいところですね。
演技動画の全部は詳しく解説されてないので、ある種の頑張りも大事になってきます。

Pluckley

メンタルとポーカーデモンストレーションを合わせた手順です。
カードを一枚ポケットに入れて、観客に好きなカードを言ってもらい、ポーカーを始めます。
演者の手札4枚にポケットに入れたカードを加えると強い役になると言ってポケットからカードを出すと観客が言ったカードで、ストレートフラッシュが完成するというものです。

これはめちゃくちゃ面白い手順で、ギャンブリングに苦手意識あるけどやってみたくなりました。
言ってもギャンブリングテクも必要なのですが、これのためなら頑張りたいと思える感じです。

Sow by the Lug

お客さんと一緒にシャッフルしたりカットしたりして、最後に4つずつのパケットにわけてトップを見るとどちらもフォーカードになってます。
元ネタはチャドロングのShuffle Lesson。
かなり長くなってるあたりに好みは分かれるところでしょうが、イカサマを教えるというストーリーで惹きつけ続けられれば長くシャッフルしてた方が不思議さも楽しさも増すんだと思います。

長い分だけ事故も起きやすいので注意は必要です。
一応お客さんの動きをコントロールするコツみたいなところは解説されてるものの、落としたり積み替え逆になると終了なので怖さは残ります。
ちょっとでもつっかえたり、そこ違うって指摘すると不思議さ減っちゃう手順なのでセルフワーキング的でもかなり難しいですね。

Riverboat Harmony

ブラックジャック、ポーカー、ブリッジの豪華役が次々に揃うという手順です。
日本でこれらのゲームにピンと来ないお客さんが多いという件は置いておくとしても、A〜Kのグランドスラムになるパートはいかがなものか感があります。
特に例のセルフワーキングというより作業としか感じないあれを使うフェイズは…
あれ使う時ってかなり説得力ある理屈がないと本当にただの「手順」という風に見えがちですか、ここで語られるロジックはやべえです。
13だから1と3とか3から1を引いて2とか言い始めたあたりでちょっと悲しくなってしまいました。

ただ、この手順の解説でちょっと面白い原理の紹介があって、それに関しては知らなかったので面白かったです。
オーダーの状態から特定の並びを作るというものですが、知ってると便利だと思います。

House Rules

演出がギャンブル風なだけでカードマジックでカード当てです。
真ん中から出したように見せるプロダクションは色んな演出に使えてフラリッシュっぽすぎなくてかっちょええのでとても気に入ってます。
2段目は2枚のカードを当てて、ラストはオーダーになりますが、オーダーを見せない方がカード当て的な不思議さは残るはので、もう一つ何か挟みたいと思いました。
自然なフォールスシャッフルの連続は必見です。

Bottom Deal

アードネスの方法を元にしたボトムディール。
無駄な持ち替えがなくすぐ配り始めることができます。
解説だけ見るとカードバラバラなのが気にならなくもないですが、演技パート見た時点では気にならなかったのでさっとやれば大丈夫っぽいです。
たぶん色んなボトムディールの中でも負担低い方だと思いますが、それでも連続でやるにはかなり練習必要です。

Grey Shuffle

テーブルを使わずにやるフォールスリフルシャッフル。
レナートグリーンのグリーンシャッフルをもうちょい見せれるようにした感じ。
最近アルスさんが発表されたやつと良く似てます。
ヘインシュタインシャッフルと比べて、アーチの上の部分に複数枚カードが残るので実際のリフルシャッフルに見た目は近くなりますが、外す時の動きをカバーし難いです。

Erdnase Productions

アードネスカットを使ったプロダクション3種類。
ホットショットみたいに飛ばすやつは面白いです。
アードネスカットの構造的に、カットした時ショットするカードが見えないのがいいです。
まあ無理に覚えんでもという感じの3種類でした。
アードネスカット出来る人は是非って感じでしょうか。

One Hand Shifts

シフトとついてますがパス系のコントロールです。
オフビートで何気なくやるには便利な技法ですが、何気なくやるのすごい難しいです。

Discrepancy Switch

大胆なパケットスイッチです。
リアルデックスイッチでも似たような原理のやつありましたが、シンプルで巧妙なやつですね。
枚数に関わらず錯覚生めるのいいと思います。
リセットで使う場合だと、フェイスの一枚見せたらもっと強くなります。

Palming Techniques

ワンハンドボトムパームです。
クラシックパームに入って複数枚にも使えるので自由にできれば便利。
個人的にはワンハンドトップパームより楽にできます。
難しいのは角度で、だいたいデックの向きは合わせれるけどちょっと傾けるとカードが不安定になるので、いろんな傾け方で練習して力のかけ方合わせていくと良いです。

マジックパートは現象が強烈な分、フルセットが必要になってくるので技法メインな感じのディスクでした。
Pluckleyはおもろいのでいつかやってみたいもんです。
技法は全体的に使いたい場面が多いものが解説されていて、グレイシャッフルとかボトムパームあたりは習得しておくとインパクトある現象起こせます。

あと、観客にどういう現象か説明する部分でちょっとした記憶のすり替えみたいなこともやっててそのあたりも参考になりました。
なんか難しいことをさらっとやるのがクールに見えるのですが、集中して見ないと眠くなる感じもあります。
3巻はもっと眠くなるよ!

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