by jun | 2018/04/27

スリーディーというのは彼が発表した3つのダウンロード商品のことで、パッケージになってる一昔前の3Dメガネは必要ありません。
なんとなく名前とアートワークをかけて洒落た感じもありますが、クリスメイヒューという人は結構いちびりなところがあって解説とは全く関係ないところでふざけてるあたりも見所です。

普通ならさっさとやれやって思うところ、この見た目の共感力の高さから憎めない感じがあって、3Dメガネの奥に隠されたつぶらな瞳もとっても魅力的です。
マジック界って大きい人は多いけど、ここまでトータルでギーク感を漂わせてる人もなかなかいないのではないでしょうか。

CAANDY

エニーカードアットエニーナンバー風のやつです。
フレンチの商品ページに日本語字幕付きの動画があるので気になる方は是非ご覧ください。

スリー・ディー:マジックショップのフレンチドロップ

カードの決め方は特殊ですが、あのカードはどこに差し込んでもよくて数字もほぼフリーチョイス、配ってもらうとこをお客さんにやってもらえるというクリーンな感じになってます。
あの変なカード1枚は興味を引きますし、2デック必要な手順とかよりは遥かに演じやすいです。

ネタはあれにそんな使い方があったのかという感じで、あれを使った手品の中でもかなり賢いものだと思います。
レギュラーでできるエニエニとしてはかなり良い部類ではないでしょうか。

Cards exchange

真ん中に差し込んだカードのすり替え技法で、カラーチェンジやトップコントロール、フォースなどに使えます。
中でtivo transpoのバリエーションが解説されているのですが、これが結構よくて、tivoのバリエーションの中でも真ん中に差したカードをビジュアルに変えるやつってあんまりないのでフレッシュでした。しかもクリーンに終われるので、この時期数多く生み出されたtivo系のネタでもかなり良い方だと思います。

欠点はどうしても隠すことができないはみ出しがあることと、カラーチェンジがかなり難しく、カードのコンディションにもかなり左右されるものということです。
あとそのカラーチェンジの解説の時にメイヒューさんが謎のテンションでふざけすぎています。

Lazy Rise

レイコスビーのレイズライズの別ハンドリング。
動画。

確かにレイズライズよりは簡単ですが、これはこれで綺麗に見せるの難しい感じです。
角度は遥かに強くなっているものの、まあまあ大きく長い時間振る必要があるのでそのあたりは好み分かれるあたりでしょうか。
レイズライズと構造は同じなので、表向きでやったり途中でカードを確認することはできません。

Repo

コレクターです。
セレクトカード戻してからはあんまり4枚のKに触らないって意味では結構好きな感じなのですが、かなりワイルドな解決法なので演じるのはちょっと怖いやつです。
考え方自体は大好きなんですけども、その方法なら3枚選ばせなくてもよいのではコレクターとは一体という哲学的な思考に陥りそうです。
その技法自体はすごく綺麗ですし、細かいとこも考えられてるので他のことに応用してみたいなって思います。

Lazy Monte

アウトジョグしたカードでやるスリーカードモンテ。
テーブルが不要なだけでなくカラーチェンジオチまでついてて面白く、この技法の正しい使い方な気がします。
デックの中でモンテしても思ったよりごちゃごちゃしないですし、モンテからフルデックカラーチェンジって発想がとても良いですね。

全体的に当時流行った現象の面白改案って感じで、無理あるものも細かいとこは真面目に考えられてて、途中ふざけすぎるメイヒューさんとのギャップが面白かったです。
ベストはやっぱりCAANDYですかね。
tivoのバリエーションも練習しようと思いました。
なんか技法って諦めてもある日突然出来たりしますが、これは当時見てすごいなーって思って全く手を動かしてなかったのでダメでした。

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