by jun | 2018/02/14

otero-cartificios-dvd-250

すこし古くてマニアックなDVDですが、最近見直してておもろいなと思ったので軽くレビューします。
なぜ最近見直してたこというとフェローシャッフルを使ったおもろいマジックが解説されてて、おもろくてもフェロー出来ないから全く頭に入ってなかったからです。
この前うまい人にフェローのコツを聞いて、5万回に1回ぐらいしか入らなかったフェローが10回に1回ぐらいは入るようになったのでフェロー使ったやつ勉強してる次第です。

Hot Side Faces

2枚のカードのサッカートリックからのビジュアルなダブルチェンジ。
このDVDのなかでは一番今風の感じです。
実演では綺麗に見せるためか色々手間をかけてますが、ジョーカー二枚を変化させるとかでもいいかも。

ぶっちゃけコントロール後に面倒な作業がいるし、あのセットで2枚の変化ならYoan Fがやってるあれの方が楽な気もするんですが、マニアが真似しようと思ってもなかなかむずい感じあるので、不思議さではこっちの方がいいかもです。

Re-Sandwiched

フェロー使った2枚のカードを当てるサンドイッチカード。
二段目は間に何も挟まってないことを確認させてから、お客さんに広げてもらうと出てくるというもので、色んなサンドイッチに応用できそう。
解説聞いても原理がよくわからんけど解説通りやればできます。

サンドイッチなんて一般の人に見せるにはもっと楽なやつあるし、マニアはフェローした段階で全部はわからなくてもそういう原理だなと思うだろうし絶対これじゃなきゃダメという感じはしませんが、思いついたら絶対発表したくなるし知ったら人に見せたくなる手順です。
なんだかんだ結構好きなので動画撮りました。

That’s How They Are

カットさせて覚えてもらってお客さんの取った枚数目から出てきて、という感じの作業感強いマジックですが、これも解説聞いてもよくわからない不思議なやつです。
鬼のように地味だしあんまりこの手のやろうと思わないけどかなり気に入りました。
あほで仕組みがわからんので丸覚えというリスクがあるのですが。

Metamorphosis

紙ナプキンの中にカードを入れて、別のカードをその上で振ると中のカードと入れ替わるトランスポジションです。
小ネタですが処理の巧妙さというか、あれしたりあれする時に煩わしいと思ってるとこを現象にしちゃう感じが好きです。

Progressive Oil and Water

22、33、44と枚数を増やしていくオイルアンドウォーター。
ディスプレイは強引だけど混ぜてるとこを強調できるスタイルのやつです。
示しかたはチャドロングのあれにちょっと似てますが、ごにょごにょするとこの部分はあんま見たことない謎テクでした。
これが結構フェアな感じして良いです。

だいたい作品集に収録されてるオイルアンドウォーターでその人のお人柄が出ると思っていますが、これはこの人の個性をあまり掴めない感じです。
だからどうということもないのですが。

Name Empathy

スペリングのカード当て。
不思議なんですがスペリングは総じて日本人の名前には向かないのでなんとも。

Photogenic card

カードをカメラみたいに持ってお客さんを撮影すると、ポラロイドカメラみたいにういーーんてカードが出てきます。
物理的な不可能さとカードを変な道具に見立てる感じ好きです。
かなり面白いと思いますし、ルイスオテロさんのキャラとも一番合ってるような。
解説でも笑えます。

acan

エニエニですが、デックを2組使って行います。
そこに抵抗がなくもないですが、負担はかなり減りますし、出てくる方のデックには触らないので不思議さは高いです。
エニエニガチ勢の方がおっしゃるいわゆるエニエニではないので好みは分かれそうですが。
acanというよりfcanなのですが、fに使うfのやり方は知らなんだのでためになりました。賢い。

Cold Spelling

最初見たとき言葉わからんと演技もよくわかんなかったですが、カット見せてもらってその感じから当てるみたいな演技でした。
後半はまたカットしてもらって、そこからカードのスペルを綴り、単語ごとに観客に1文字選んでもらってその部分を裏向きで伏せて後から見るとフォーオブアカインドが出てくるというオチ。
これめちゃくちゃ不思議な上にノーセットでできます。
あとやっぱこの人技法も間の取り方もタイミングもめちゃくちゃうまいので演技何回でも見たい感じのやつ。

Blind Estimation

この作品集の大目玉。
観客二人にカードをカットしてもらって隠してもらいます。
そこから紙にそれぞれの枚数、それぞれの赤黒、マークの枚数を書いて当たってるというものです。
面白いのはカットしてもらう前に観客にシャッフルさせるところで、かなり不思議です。
紙に両方の結果を書く方法だと勘のいい人にはなんとなく察せられそうなので、片方の枚数、片方の赤の枚数、もう片方のスペードの枚数みたいに当てていくのがいいかもしれないと思いました。

ルイスオテロさん、前作のインライトゥンド・カード・マジックの方が評判良さそうですが本作も非常に面白かったです。
ショー形式の演技映像も楽しく、キャラも嫌味のないおちゃらけ感があって、そんな中でさらっとテク発揮するし謎原理使うし、初見で全部追える人はなかなかいないんじゃないでしょうか。

個人的ベストというか、たぶんみんなBlind Estimation にはぶっ飛ぶと思いますが、結構他の作品もベスト級。
オイルアンドウォーターとName Empty以外は全部やってみたいです。
原理とテクニックと演技力が高いレベルで要求されるマジックばっかなので、人にやるのは50年後とかになりそう。
でもおじいちゃんになった時に、若い人になんかやってくださいよーとか言われて、フェローシャッフルとかできた方がイケてるジジイな気がするんですよね。

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