by jun | 2020/06/25

1993年に出たSimon Lovellが書いたフローティングキーカードについての薄い冊子です。
去年ぐらいにショップに復活してLovellだしということで読みました。


フローティングキーというと、これを使ったマジックが日本語の入門書に載ってるのでそのイメージから、ちょっと準備が必要でカードの選ばせ方がやや不自然という印象を持ってる人もいるかもしれません。
この冊子ではよりラフにフローティングキーを扱う方法が解説されていて、どれも即興で演じることが可能で、選んでもらう方法もスプレッドした中から抜き出してもらうものでごく自然。
見た目には原理っぽさは感じられないような使われ方をしています。

シャッフルも自由な感じでやってもらえる手順があり、実はどれもマルチプルアウト的な解決なのですが、どれも比較的穏やかに終わることができるようになっていてバランスは良いです。
また、バッドエンド寄りの場合も漏れなく解説されていて、2つから1つを絞る方法、どうしようもなくなった時にどうするかなど、説明できないトリックの参考書としても使える一冊になってます。
こういうのは引き出しが多ければ多い方が良いですから、一個二個新しい知識が増えるだけで超強くなれる気がしますね。
ベースが即興で出来るカード当てですから、ケースバイケース練習用手順としてもちょうどいいと思います。
フローティングキーの作り方も覚えておけば色々と使い道ありそうです。

Sponsored Link

Comments

No comments yet...

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です