JumperやThe Gift、Rubber Exchangeなど輪ゴムマジックで有名なジョーリンドフライシュさんのカードマジック集です。
かなりマジック始めて間もない時にエクストリームかっけえとか思って買ったもののなんのこっちゃさっぱりわからずしばらく放置してたものが発掘されました。
今ならなんとなくわかります。
vol 1と2に分かれてまして、作品数も多いので各巻5つずつお気に入りを紹介させていただきます。
vol1
Half-Moon Rising
デックの中からカードがせり上がってくるライジングカードですが、このバージョンではデックに箱をかぶせます。
すると箱がするする上がってきて、箱取ってみると一枚飛び出してます。
箱かぶせるのは演者側の都合ですが、不可能性も高まるし面白い絵面です。
こういう都合を不思議さに繋げる手品が好きな気がしてきました。
Penciltration
箱にトランプ入れてその上から輪ゴムをぐるぐる巻きにします。
箱にペンを突き刺しますが中のデックは無傷。
こういうなんとかステージの人体切断っぽいのをカードで頑張ってやる系好きですね。
やる度に箱は死ぬけど不思議。
さすが輪ゴム使わせたら天才的です。
Swivel Pinch & Swivel Spin Production
あまり派手すぎないヌメッと感のあるプロダクション。
ヒンズーシャッフル使うと不思議に見えます。
Blacks to Jacks
4枚の黒いカードが1枚ずつジャックに変わります。
カウント、カウント、ビジュアル、いつの間にかという順番で変化して言ってリズム良いです。
エンドクリーンにする処理も巧妙で便利。
Collect Call
カード3枚を4エースの間に挟むコレクターです。
解決法はルイスオテロのバリエーションに近いですが、最近コレクターはこれ使ってやるのが綺麗かなと思い始めました。
あと探しにいって消えてまた出てきて捕まえて帰ってくるという演出が好きです。
vol 2
Aces to Kings Transpo
A4枚とK4枚の入れ替わり。
デックの中に入れたKとAが入れ替わります。
もろに怪しい謎ディスプレイが割と気に入りました。
この手のマジックにしてはラストがビジュアルじゃないのが逆に新鮮で面白いです。
Triumphant Triumph
トライアンフ。
スタンディングでもできます。
あれをあーする感じのトライアンフの中ではノーセットで無駄な動きも少ないように思います。
サトルティも綺麗。
Still Pointing
4枚の絵札の中にセレクトカードを入れて、それが消えてデックの中から表向きで出てくるスペクテイタードカードフライト的なやつをジョーカー2枚で。
デックとジョーカーが接近するのでややフェアさには欠けると思いますが、やっぱり2枚でやった方が無駄なカードの無さ感が良いです。
サインドカードもジャズエーセスも2枚でやってましたが、少なくしてシンプルになってる度でいうとこれが一番強いと思いました。
ここで使われる技法はあんま見たことなくて面白かったです。
Thrown Up Sandwich
デックのトップにジョーカーを2枚表向きにして、選ばれたカードを真ん中に入れます。
入れた端からジョーカーの間ににゅーってカードが出てきてそれが選ばれたカード。
このまったりビジュアル感がこの方の特徴のようで、この今この瞬間!!って感じがゆるりと伝わってくるの面白いです。
Joe Cartoon
ジョーカーの裏面にカードを持った演者のふざけた顔が貼られています。
写真のカードの状態が何段階か変化して、表を見ると観客のカードに変わります。
カードトゥーンのスライト版です。
オチもわかりやすくて良いです。
サインカードでやっても受けそう。
1巻と2巻合わせると30個ぐらいトリック入ってる中からの選出でした。
どちらかといえば2巻の方が変で面白いの多かったです。トイレットペーパーの中から出てくるやつとか。
個人的ベストはHalf-Moon RisingかPenciltrationあたり。
作品集だから一連のショーの中でカード当てが連続するという事態になってましたが、のらりくらりやるスタイルも好みです。
カードを一枚ずつくるくるして見せるのが連続するのはさすがに笑ってしまいますけども、割と意外なオチに重点置いてるっぽいのでしゃあないです。
輪ゴムの人という印象あるので、輪ゴムとカードの手順集みたいなのも見てみたいですね。
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