by jun | 2022/11/30

1959年リリースのアルリーチ作品集。
カードマジックが17種類解説されています。
Cardman Stuffが面白かったので引き続きアルリーチ気分。
やっぱり軽くて良い感じ。
基礎的な技法を演出含めちょっと捻った使い方してるのが面白いです。
ちょっと似たような技法が多くて飽きる部分もあるけど、あっさりしたトリックばっかなのでサクサク読めます。

A Faulty Cut

おしゃれなカットでカードを見つけます。
特になんということはないトリックですが、素早い現象と、演者の低負担、いつでも出来るトリックというのが制作の経緯とのこと。

The Lie Detector

脈拍で観客のカードがわかるあれ。
手順はちょっと変わったキーカードの作り方をしていて、これは意外に引っかかりそう。

The Spectator Does a Trick

観客がカードを当てる演出のトリック。
セルフワーキング的な手続きではありますが、準備はいらないし適切に演じればそれっぽい空気は出せるんではないかと。

Doubly Ambitious

1枚は上に、1枚は下に移動する2枚のカードのアンビシャスカード。
アルリーチのコントロール系どれも賢いし、プレゼンテーションもちゃんとしてる。

Name Speller

観客が名前をスペリングすると出てきます。
カードはメンタルセレクション風の選ばせ方で、その後に何番目のカードを覚えたかは聞かないといけないけど、それでも自分の名前で出てくるのは面白そう。
スペリングの魅力がよくわかる手順。

The Double Count

2枚のカードの数字の文だけ配ると観客のカードが出てきます。
これ系のやつ、2枚だったり3枚だったり、匙加減やんって感じが拭えないのも多いですが、これはなんで2枚なのかはっきししている見せ方です。
観客のカットもなかなか効いてる。

A Sandwich Change

サンドイッチされたカードが変化します。
同じ動きを繰り返すだけで変わるやつ。

The Casino Trick

サンドイッチスイッチを使ったトリックにカジノ風の演出をつけたもの。
捻りのあるトランスポジションという感じで、カジノ話も悪くないけど、それでも拾えてない謎の操作があるのが微妙。

Ace, Three, Five

3がAになったり5になったりするトリック。
ギャグかと思いきや本当に変化している、という見せ方がとても面白いです。
これ好き。

A Subtle Sucker Effect

カードを2枚覚えてもらうタイプのサカートリック。
当たりのカード2枚でサカーするので、変化の現象はわかるけどサカー効果はやや弱い。
ハンドリングはスマートやけど。

A Triple Discovery

3人にカードを選んでもらうジェネラルカード的な手順。
デックの中でうまいことやるのでかなり低負担でできます。
これもかなり気に入りました。
カードを移動させると変化する、という現象なので、シャッフルしてもらってそこから引いてもらうようにすれば綺麗に演じられそう。

Routine Royal

赤のKと黒のKが変化したり入れ替わったり移動したりひっくり返ったりてんこ盛りの手順。
デックの中で起きるフォーオブアカインド系の現象良いっすよね。
マジカルジェスチャーゴリ押しで意味わからん現象のとこもあるけど、テンポよく見せられる手順なのでそこまで気にならん感じもする。

One Among Four

ホフジンサーエース的な、4枚のうち1枚が観客のカードに変わります。
低負担なスイッチにエキボック風味があって面白い。

A Dishonest Mistake

4枚のAを出せるサカートリック風のカード当て。これは有名なやつですね。
カードカレッジライターに載ってるあれ。
まあ傑作でしょう。

Again, The Elevator

4枚のAでやるエレベーターカード。
そのことでちょっと仕組みがバレやすそうな気がするんですけどどうなんでしょう。
オチが変化の現象になってて、不思議なことが起きてる印象は出せてるけど、それはあんまりエレベーター関係ないんちゃうって感じが。

No Crimp Ace Cutting

クリンプは使わないけど○○は使うAカッティング。
こういうの商品として見ると詐欺やんって思うけど、1番疑われそうなところをあらためられる手順って良いと思いますね。

Easy Aces Reversed

4枚のAでやるトライアンフ。
簡単なセットが必要なタイプですが、4枚のAでやることで自然さが増している感じ。

というわけで2冊読んでアルリーチのことがだいたいわかった気になりました。
フットワーク軽い手順を求めてる人には普通におすすめです。
自分は重たい手品の方が好きなので、そろそろどすこいどすこいしたのが読みたくなってきました。

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