by jun | 2018/08/22

通称ブルブル。
元々レッドと同一パッケージだったもので、「○○はレッドで解説」みたいなことがたまにあります。
ルーティン的にはレッドよりやや見劣りするという印象もあるものの、知れてよかったって技法がいくつも解説されていました。
ポーカーテーマのものも多いですが、一風変わった演出や解法だったりするので一見の価値はあります。

LLL Peek

ストップしたところの2枚のカードを当てる方法。別に1枚でも使えます。
賢い。
似たような錯覚を使うマジックはジョセフバリーさんお気に入りのようですが、これが一番シンプルでよかったです。
シャッフルさせた状態からスタートできるし、技術的な難易度も低く堂々としてられます。
マニアにはちょっと見た目的な引っかかりがあるので違和感を与えてしまうと思いますが、一般の方に演じる即席なカード当てとしてはかなり完成度高いです。

マニアにやるとしたら、2枚のカードをもう少しひねった形で使いたい感じがします。
2枚のうち1枚はフォースもできるので、1枚は覚えてもらって、もう1枚の数字の枚数目から出てくるとか色々考えられます。

The Centre Deal

タイトルは原文ママ。

観客に1〜10までの好きな数字を聞き、それとは別にランダムに5枚のカードを覚えてもらいます。
そこから2つに配って、片方には覚えた5枚、もう片方には言ってもらった数字のフォーオブアカインドが揃ってます。

ポーカーデモンストレーションには少し変わった技法を使うのですが、実演パートでそれやる瞬間に顔のドアップになるのがDVDとしては大きなマイナス。
技法も少し変わった形で使うので、体の使い方や観客の視線も見たかったです。

その技法使うことでシンプルに仕上がっていますが、関係ないカード5枚覚えてもらうのがちょっとあれで、現象もわかりにくいし見た目もそんなよくない感じ。
自分がやるならちょっとごちゃごちゃしてもいいからロイヤルフラッシュとかを覚えてもらうようにしたいです。

Stand Up Royal Flush/Ace Selection

4人の観客がストップしたところ、演者が選んだ1枚を合わせるとロイヤルストレートフラッシュ。

ちょっと難しい技をカジュアルに使える方法。
レッドでもそういうのありましたが、これもとても良いです。

後半の観客が選んだカード全部エースってパートはぶっちゃけクラシックフォース連発するだけなのですが、4人連続にやるの見るのは勉強になります。
シリーズ通してクラシックフォースの解説はないのですけど、この人はわりと範囲狭める系のやり方ですね。
ワンクッション置くのとタイミングも参考になりましたし、実演ではミスってるのでリカバリーも見れます。

Jazz Gambling Demo

セカンドディールのデモンストレーションから4枚のエースが出てきて、観客にシャッフルさせたデックでスペードのA〜Kまでをリベレーションしていく手順。

エースが出てくる部分はセカンドディールを解説しても不思議に見えるもので、観客がストップをかけた出てくるだけでなくジョーカーだったはずのカードがエースに変わってたりします。
雑か巧妙かのギリギリを攻めてる箇所がジョセフバリーっぽくて好き。

その流れで観客にシャッフルさせてからA〜Kまで出す流れも良くて、リベレーションも適度に観客に参加させたり複数出したりして、13枚出すのに退屈しません。
各プロダクションは解説されず、お好みの方法でどうぞという感じでしたが、実演見ればだいたいわかります。
解説されないとできないのはベンザイススピンアウトぐらいで、テーブルで出すことにこだわらなければもっと自由度上がって良いかもしれません。

セカンドディールのくだりが嫌なら別に他のエース出しでも良いと思いますが、ある程度ギャンブリングっぽく手品っぽいというバランスのものが後半に合うので、演出的にはそうした方が良さそうです。

4 Stop

シャッフルしたデックを観客に渡し、配ってストップしてもらいます。
演者はデックを見て、観客が選んだ数字の他の三枚を一瞬で取り出します。
この動画の後半でやってるやつ。

フルセット必要な手順ですが、最初のシャッフルは観客にやってもらっても大丈夫で、この手順なら多少のヒンズーシャッフルもしてもらえます。
実演では結構カード見てる時間が長くて、ガチで抜けてるカード探してる感じが出てたので、シャッフルは制限して一瞬見ただけでわかるように見せる方がバランス良いかもです。

Fair Deal

フォールスシャッフル、フォールスディールを使わないポーカーデモ。
観客に配ってもらうバージョンも解説されています。

えー、そんなことできんのって技法を使います。
このDVD見るまで知らなかったんですけど、解説見る限り練習すればかなり正確に出来る模様。
難易度はかなり高く、たまに練習してるものの全くできません。
これパーフェクトにできたらそれだけで人気者になれます。

Out of This World

アウトオブディスワールド。
観客がシャッフルして観客がカードを配るパーフェクトバージョンです。
手法的にはまあそれしかないよねという感じですが、そのやり方が巧み。
それやる時の前後の関係ない部分の体の使い方がポイントなのでしょうね。
DVD全体で見るとこの演技以外ではやってない不自然な動きしてるはずなのに気付きませんでした。

じわじわとカードを開けていく見せ方は面白いのですが、ネタの特性上避けられない事故がここで発生することがあるのでそこはちょっと怖いあたり。

Values

観客2人にカードを選んでもらい、選ばれたカードの数字の枚数目からカードが出てきます。
カードを戻してから演者がデック広げて表見るのでちょっとあれですが、操作感をなくす工夫はされています。
まあ演出を見る手順ですね。
爽やかです。

Matching The Poker Hand

カードを1枚引いてもらって、そのカードを使った最強の手札を作るというポーカー手順。
オチはその手札がロイヤルフラッシュに全代わりします。

前半も見せたはずのカードが別のカードに変わる手品感の強いポーカーで、こうやればこれが混ぜながら連続でできるんかーっていう他の手順にも応用できそうな手法が使われています。

Memory Poker

5つに配ったポーカーの手札から自由に選んでもらって、その中から自由に一つ覚えてもらう。
手札を自由に積んでもらってデックに戻し、カードを当ててポーカー的なオチもつきます。
原理とメンタル的なあれの組み合わせで、ポーカー演出になってるのでアウトも色々考えられそうですね。
質問も

Spectator Poker Dealer

お客さんに自由にポーカーの手を配ってもらい、手札を一つ演者に渡します。
演者はカードを何枚か交換しますが、強い役を作れるという手順。

配るのは全部観客なので、とても不思議に見えます。
いらんことするタイミングも極まってて負担なくできますが、演出が普通にポーカーすぎて少し物足りなさと退屈さが。

Mental Selection

観客にカードを広げて持ってもらい、1枚見て覚えてもらったあと、演者はデックの並びを記憶し、カードを聞いてからそのカードをプロダクションします。

お得意のサイコロジカルフォースでもなければ他のフォースでもないフリーチョイス。
トライアンフとか他の手順と違って、シンプルにプロダクションするだけなのでメンタル面が効いています。
シリーズ通して見てもそこらへんのバランス良い方じゃないでしょうか。

カードを特定する方法も現象の割に危険ではなく、この演出ならリカバリーも楽かと思います。

手順の他に技法編としてストリップアウトシャッフルとテーブルファローが解説されてます。
リフルファローも解説あるし、ブルーは技法に見所多いですね。
ストリップアウトはストリップアウト以前にテーブルでカスケードするのが難しい…

Sponsored Link

Comments

No comments yet...

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です