by jun | 2019/08/20

マジックマーケット2019

2014年から毎年開催され今年で6回目になるマジックオンリー即売会、マジックマーケット2019に参加してきました。
まずは主催の戸崎拓也さん、運営に携わった皆様へ敬意と感謝を。
毎年この規模のことやるって準備から大変だしリスクも多い中、隅々に参加者への気配りが感じられて最高の祭りでした。

そして今年は総来場者数が1000人を超えたそうで、まあ凄い熱気でしたね。
販売ブースでは実演してるしフリースペースでも当然手品見せ合ってるしロビーのソファでもトランプしてるしトイレでマジカルアトモスフィアがどうとか話してる人達もいたし近くのタリーズにコーヒー買いに行ったらそこでも手品してましたから、この参加者の参加ぶりっていうのは他の同人イベントと比べてもなかなかの熱さじゃないでしょうか。
そもそも手品イベントで1日に1000人集まるって世界的に見ても結構珍しいはず。

全体的には20代ぐらいの若い人が多かった印象ですが、老若男女いてフリースペースでは垣根なく盛り上がってるように見えました。
そこらへんに有名な人が歩いてて、誰かが手品やってたら覗いてたりする感じとかもすげえ良かったです。こういうのは音楽フェスとかに近いノリでしょうか、同じ芸を磨くもの同士リスペクトしつつフラットさもあるというか、とにかくめっちゃ良い空気でした。
こんだけの手品好きが集まる機会もないんで色んな人に手品見せてもらってその幅の広さを感じた次第です。
あと魔法使いアキットさんのアイドル的な人気が凄まじくて、そういうシーンがあるの全く知らなかったのでカルチャーショックを受けました。
間近でこれだけ多様な盛り上がりを見ても別に日本中の好事家が集まってるわけではなくて、まだまだ知らん領域あるなーって思えたのは趣味人として喜ばしいことです。

出展ブース数は70もあり毎年着実に増えてるそうで、それがよくわかる感じの熱気でもありました。
コミケを立ち上げた霜月たかなかさんの「コミックマーケット創世記」という本に、同じ趣味の人がいて一箇所に集まって熱量が伝播して自分も何かやりたいという連鎖でコミケが大きくなったというような事が書かれていましたが、まさにそういう現場を見ている感じです。
今ってオンラインデータ販売のサービスもあるし自費出版でもそんなにコストがかかるわけじゃないので発表するだけなら別にいつでも簡単に出来るわけですけど、ここで表現したいって思わせる場があるのはとても良い流れだと思います。
発表ハードルが下がりすぎるのは良いことばかりではありませんが、ギチギチで発表し辛いよりは遥かに良いと思ってて、自分が買ったものを見る限りは誠実な物ばかりでしたしそれなりの覚悟も必要であるっていう空気も作られてるので、マジックマーケットで何か発表したいと思う人がもっと増えると良いですね。
出展ブースには若い人も多くてそれもなんか良かったです。
お隣のブースも らららこっぺだん というツイッター経由で集まって作品集出してる若い人達のグループでした。
そちらの新刊が「つぶやきプロダクションRT」というDVDと冊子のセットなのですが、これがとにかく凄くてですね、アイデアも斬新だし賢いし上手いしそれに傲らず細部まで詰められてるし、アンソロジーだからそれぞれが別の方向に尖ってるのも良くわかって、全部良かったです全部。
なにより俺はこういうのが好き!というのがよく伝わる感じがあって、同人イベントってとにかく自分の好きなものを表現して自分が好きということはどっかの誰かも好きなはずって確認する面白さもあると思うんで、その熱量が伝わる作品というのはやっぱええなと思います。

なのでマジックマーケットで何か買った人はクリエイターに感想を伝えましょう。
これは結構大事なことで、買うのがまず応援にはなりますが、いくら良いと思っていても反応がなければクリエイターのモチベーションは維持されませんし、潜在的なファンを抱えたまま創作をやめてしまった人はどのジャンルにもたくさんいます。
いなくなってから「好きだったのにあの人はどうしてるんだろう」みたいなことをツイッターで書いても遅いんで、推しがいる幸せを感じつつ出来るだけ直接感想を伝えると良いです。

というわけでまずは買わないと始まらないので色々と買い物してきました。

Seeds & Gimmicksは著者のこざわまさゆきさんに献本していただきました。ありがとうございます。
どれも大切に拝見させていただきます。

70ブースもあるので店番したりトークショー見たりフリースペースで遊んでたりしてたら意外と時間なくて、全部はじっくり見れず事前にあんま調べてなかったのもあって漏らしたのもかなりありそう。
それでもまあ財布の紐はガバンガバンになりますね。
こないだスーパーマーケットで48円のわらび餅を手に取り、いやこれ38円の時もあると思って棚に戻したところなんですが、マジックマーケットでは実演とか見てたらだいたい無料に感じられました。

そういえばマジックマーケットは熱くて暑いという話を聞いていて一人でマジケ雲を発生させる気満々だったのですけど、死ぬほど暑がりの人間からしても暑さに関しては特に問題ありませんでした。
今回の会場は川口にあるフレンディアという駅近で広くて天井高い素敵な箱で、開場すぐの人がいっぱいいる時でも不快なレベルの暑さではなく、歩けない感じの混雑もなかったように思います。
今回は出展者側で参加させてもらったんですが、ロビーとフリースペースに逃げ場もあるし、一般参加で6時間いても疲れすぎることはなかったはずです。

出展については至らぬ点も多かったと思いますが、おかげさまで55個作っていったデックケースが1時間で完売しました。
ブースでは多くの人に声をかけていただいて、あいつ猫背でいかにも友達いなさそうだからという優しさで話しかけてくれた人もいると思うんですけど、本当にありがたい限りです。
小学生ぐらいの子供から人生の大先輩にまで「ブログ読んでます」と言われて、この手品界においてカーディシャンでもなくコインマンでもなくブロガーとして頑張っていく決意を新たにしました。

出展の反省点としてはレイアウトとかをもっとどうにかするべきでした。
他のブース見てると見やすいように商品を立てかけたり、何がどういう商品でいくらかというのをわかりやすく書いたパネルがあったり、立ち止まりたくなるような工夫がされてました。
うちはただテーブルに商品並べて汚い字で値段書いてただけで、あれは酷かったですね。
何を売ってるのか、目次とか中身、手にとって良いよ、値段、実演可能、こういうのを歩いてても目にとまるように垂直に立てかけておくのが大事そうです。
タブレットでPVとか実演動画を流してるとこもありましたし、装丁が綺麗だとそれだけで手にとってみたくなるんで、今後の参考にしたいと思います。

あとマジックマーケット前後にイベントとか打ち上げとかもあったりしたそうなんですが、スケジュール調整出来ず日帰りになったのはもったいなかったなと。
来年からはこれ中心に予定組みたいところ。
色々と後悔もありますが来年の楽しみも増えたということで、またよろしくお願い致します。

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