by jun | 2020/05/24


マジックマーケット2020で販売された、みのさんによるコインマジック解説書。
電子書籍で演技動画のリンクがついてる形式です。


マトリックス、リバースマトリックス、おまけでリテンションバニッシュの解説があります。

まずMatrix。
4隅に置いたカードの中に1枚ずつコインを入れていきます。
毎度コインを入れた後は両手を開いてあらためながら入れていくのですが、カードをどけると一箇所にコインが集まっています。
動画を見ていて、たぶん1枚はうまいことなんかされてて1枚ずつ移動するマトリックスが始まるのかなと思ってたらあーーーーーっという感じでめっちゃビビりました。
何回見ても入れてるし手は空なのに一瞬で集まっとる。
解説を読んでも全くそんなことをしてるようには見えず、凄い手品です。
大筋の大胆な手法を上手いことカバーする工夫があって、超クリーンな移動を達成しています。
当然難易度は高く、ここまで綺麗にやるのは相当時間がかかりそうではありますが、安定し辛いポイントごとにリカバリーが丁寧に解説されていてモチベーション出ます。

続いてReverse Matrix。
4隅に置いたコインの上にカードを乗せ、一箇所の隅にコインを一枚ずつ入れていきます。
入れた後はカードをどけて確かにコインの枚数が増えてることを確認し、4枚とも一箇所に入ってる状態からカードをどけると全部元の位置に戻っています。
Matrixの解説を読んだ後にリバースの演技動画を見ましたが、やっぱりあわーーーーーってなりました。
何度見ても置いてるし戻る。
2手順で技法の応用範囲の広さと実用性が示されていて、その完成形と言えるまとまった2作品、どちらも本当に凄いです。

リテンションバニッシュの解説もおまけというよりこれ一つでコンテンツになり得るものでした。
握りこむのではなく完全にコインを置いたようにしか見えない工夫で、渡す手も不自然な動きを見せません。
置く位置と握るタイミングがあつらえたようにハマっていて見事な錯覚を生み出しています。

コインの作品集は鑑賞用と割り切って買うことが多いんですけども、これは是非出来るようになりたい。
皆さんもまた販売されることがあったら是非。
難易度は高いですが一生ものの武器になるものです。

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