by jun | 2020/03/24

デビッドリーガルが去年出した500ページ越えの超大作。
今年になってからショップでも扱われだして、届いてから2ヶ月ほどにらめっこしていたのですが凄まじい本でした。
ご本人がマジックキャッスル等で演じてる手品を惜しみなく、惜しみなくってよく言いますけどそれもこれも教えてくれるんですかっていうような凄い手品が怒涛のように解説されています。
デビッドリーガルは面白演技をする人ですが、構成自体がしっかりしていて興味引くものなのでいくらでも自分用にチューニングできるような手品が多く、見た目も派手なので特にサロンぐらいの規模のレパートリーを増やしたい人にはめちゃくちゃ良い本だと思います。

Cards

最初はレギュラーデックを使ったカードマジックのチャプターです。
変な現象のやつは他の章に譲られていてここはクラシックの改案がメイン。カード当て系はほとんどなく、移動や入れ替わり、観客がカードを探すなど強めの現象が多いです。
角度に強く、ディスプレイ的にもそれなりに大人数に見せれるようなものが収録されています。

The Magicians

クイーンの間に観客のカードを挟んでクイーンがカードを教えてくれる的なやつから、トランスポジション現象へと繋がります。トランスポジションはちょっとしたホフシンザーエース的な感じの見せ方。
この流れのトリックの中では移動現象に繋がるセリフがしっかりあって、入れ替わるのが1枚なのでハンドリング的にも無理がないです。

Straight Face Aces

Spectator Cut the Acesです。
流派的には分けた後に1枚ずつ手に取る式で、手に綺麗に4枚が残るバージョンです。
こっそりあれするところに工夫があります。

Safe Deposit

こちらも手に1枚ずつ取る型のSpectator Cut the Aces。
処理の方法があまり見たことない方法で、リズムに囚われないと言いましょうか、割と好きなタイミングでできるようになってて強いです。
手に1枚ずつ取る式だと、角度やタイミングにシビアなものも多いので、シチュエーションによってはこういうの覚えておくと良さそう。

Departure Point

ポイントオブデパーチャーです。
そこまで変わった手法ではありませんが、随所にこだわりは感じられます。
特に4枚の絵札とデックを離して見せてるところですね。
多少辛くても移動系の現象はこう見せることでだいぶ印象良くなる感じがします。

Hamman’s Child

サインドカードのバリエーション。
最初に4枚の絵札出しておくんじゃなく、デックの中から取り出す方式です。
ガスタフェローのあれ的なあれですね。
あれより短くてすっきりしてる部分もあり、演出としても良い感じになってます。
Gordon Beanのアイデアというスイッチ法もとても良いものでした。

Isolated Assembly

変わったスイッチを使うアセンブリーです。
スイッチ自体は良く使われるものですが、そうすればアセンブリーに使えるのかという感じでした。
マスターパケットに置く3枚を全く関係ないカード置きましたよとアピールするにはかなり良い方法だと思います。

Thank You Dean

パケットのトップから4枚のキングが1箇所に集まる型のアセンブリーです。
観客参加型のプレゼンテーションで、楽しい手品になってます。
観客に選択要素があるのも良いところで、アーロンフィッシャーのあれ的などうとでもなる感が良いです。
ハッピーパターンじゃなくてもそれはそれで面白い的な。

Ladies & Gentlemen

ホテルミステリーです。
このプロットだからこそできるやらしいサトルティが使われていています。

Marlo’s Favorite Aces

これもSpectator Cut the Acesです。
どんだけ好きやねん。
これは演者が1つのパケットを手に残すリーピングジエース系とでも言いましょうか、それ的なやつです。

One for the Ladies

カードアンダーザのルーティンです。
実際ガチのカードアンダーザをやる比重は少なくて、ミスディレクションのデモンストレーションという演出でもう少し楽な方法を凄い現象に見せる構成になってます。普通に観客からどう見えるかを考えたらこの構成はとてもクレバー。
途中から扱うカードの枚数が増えていきますが、注視しているのにいつの間にかカードが移動する軸はあり混乱しない感じの手順です。

The Opposite of a Card Trick

観客が選んだカードを探すトリックです。
パッと読んだ時はそれで果たして不思議なのだろうかと思ったのですが、カードの決め方と道具の使い方が巧みで、ドラマチックに見せる焦らし方のおかげで物凄い偶然のことが起こったように見えます。

The Crystal Ball

カードが変化するルーティンです。
普通の変化からのビジュアルという手順。
変化したカードは水平に見せれるようになっていて、単純な変化ながら台本もしっかりしてるので参考になる部分は多いかと思います。

Trust

2枚のカードの移動現象。
まず最初にギャグ的に見せる段があって、それと全く同じ動きで現象が起こる構成になってます。
ギャグパートで取り出しをクリーンに見せることによってダーティな方もフェアに見えるようになっており、そこらへんのギリギリのハンドリングと構成は見所です。
その分各技法のクウォリティは高い水準が求められますが、考え方としてとても効果的で興味深いものでした。

Warp Drive

カードワープです。
現象的には普通にカードワープで、一箇所変わった見せ方をするところがあります。
たぶん人によっては、そうやって見せちゃうのかーってなると思いますが、途中までの観客の反応によっては全然アリになるものだと思うんで、覚えておいて損はなさそうです。

Card Moves

コントロールやパームなどが解説されてます。
コントロールは全てアウトジョグ状態を作るもので、差し込んでから何もしてないよう見せる場合に適しています。

The Tri-Swindle Control

ズボラ系のトップコントロール。
ズボラに見せないための工夫がされてます。

A Useful Palm

カードを前から差し込んでから右手に保持する方法。
ブルースサーボンとかが似たようなことをよくやっていた気がします。
結果的にはサイドスチールと同じですが、どこをフェアに見せたいかで使い分けると良さそうです。

A Sequence

手の中で1枚のカードを示して、それをデックに戻す中でトップコントロールする方法。
手法を見るとそれだったらそれじゃなくても良いのではないかと思うかもしれませんが、手の中で1枚独立させた状態を見せれるのはなかなか強いです。
テーブルがあるシチュエーションでは効果的かと思います。

Mixed Media Palm

差し込んでから左手に保持する方法で、音がしないのが売りだそうです。
ダイアゴナルパームシフトと比べるとアクションは大きくなりますが、右手でデックを取り上げる動きは自然になる気がします。

The Illegal Turn Control

イロジカル系のコントロールです。
ダイレクトなものからワンクッション挟み、そこにイロジカルがあって、角度はちょっと大変ですが比較的自然な動きの中で出来るようになってます。
フォースへの応用と、ミニ手順が解説されてます。

Close Up Magic

カード以外のクロースアップマジックです。
カードより現象も手法も変わったものが多く、ここからそんなことまで教えてくれるんですかって感じのものが増えてきます。

There

観客のサインコイン2枚を使った手順です。
マジックキャッスルでも演じてる手順らしく、とてもフェアでインパクトの強い手品です。
サインコインの使い方が肝で、これ使えばなんぼでも面白いことができそうという感じがします。
この手順の不可能を高めていく中でいちいちサインを検めるのもとても綺麗。

Stones

手のひらに乗るぐらいの石が出てきたり移動したり。
ちょっと準備は必要ですが、コインマジック的な現象をごついものでやるのは楽しそうです。
普通にコインマジック的スキルも必要なので難易度は高めだと思います。

A Ring Routine

指輪の手順です。
消えたり指にはまったり、シルクを貫通したり変化したりという長編です。
一部だけでも取り入れられることができますが、シルク貫通までの流れが特に良いですね。
超シンプルだけど絶対騙される系のやつ。

Glass & Gold

コップに指輪を入れて、その前にお札を立てて隠し、パントマイムで指輪をどっかやってからお札を外すと指輪が消えて、また出てくるまでの手順。
比較的おお手軽に準備できて、やってみるとめちゃくちゃ楽しい手品です。
芸が細かいギミックで、その細かさが大いに活躍してとても自然に見えます。

My Crush

サインカードが小さいフォトフレームに移動する手順。
見え方としては、フォトフレームを取り出して広げて普通の写真を見せて、一旦閉じてまた広げると写真がサインカードに変わってるという感じで、ギミックも演出もかなり面白いルーティンです。
フォトフレームも一般的なもので、デザインも色々あるサイズなので好きなやつで作れます。

Office Epic

3人相手のマインドリーディング。
原理としては古典的なもので、紙を上手く使ってるのと、所々にやらしいところがあります。

A Cup

紙コップをかぶせて物体を変化させるギミック。
なかなか凝った作りで、構造的に応用範囲が広そうです。
うまいことやればスイッチング用のものとしても使えそう。

A Switching Device

複数枚のカードをスイッチするための何か。
デックの上でもスイッチはできますが、そりゃまあ別の場所に離した方がフェアで、それなりにそこに置く意味もあるようなものを使います。
観客がAを選んだという手順が解説されていています。
何枚かの中から1枚選ばせれば良い時とか、いくらでも応用はできそう。

Tool of the Trade

カードケースの中からウォンドが出ます。
インパクトドンッからのさりげないあらためムーブが良いです。
カードケースとしての機能は損なわれないので、カードを取り出してから自然に演技できます。

Box of Silver

カードケースの中からコインがジャラジャラ出てくる凄いルーティンです。
緩急もオチもあってコンテストアクトのような手順になってます。
道具用意するのもそこまで大変じゃないしめっちゃやってみたいっすね。
エンドクリーンに大量のコインが出るオチが出来るので、比較的場所も選ばないと思います。

Eye on the Die

容器に入れたサイコロの目を当てる手品です。
繰り返し演技可能ですが、繰り返すと別の部分で怪しまれるようなところがあり、演技スキルは結構求められる感じします。
ネタ自体はシンプルで当て方にもバリエーションつけれそうですし、別の手順と組み合わせることも出来るでしょう。
ちょうど良い容器見つけるのはちょっと大変そうですが、簡単な工作で作れます。

Our Daily Bread

パンが焼けます。
確かにパンだと疑われないなーという手法で負担も少ないです。
よりリアルにするためにちょっと荷物になるものが必要ですが面白いので全然大丈夫。
これは楽しい。

Stabbing Season

カラーチェンジングナイフの手順。
セリフと演出が肝の手順です。
意外とナイフである意味を組み込んでる演技って見ない気がするので面白く読みました。
こういう筋がしっかりしたのを読むと演じるイメージが湧きやすいし手出してない素材にも興味出ますね。

The Nigerian Prince

初めから置いてあった折りたたんだお札が、観客のサインしたお札に変化する手品。
デビッドリーガルが商品化してる道具が必要ですが、似たようなことができるものでも演技可能。
サインしたお札を消すところが肝で、消失に説得力があるのであれするところは古典的な方法でも十分かと思います。

You & Me

名詞の裏に好きな絵を描いてもらい、それと同じ絵を書くという手品です。
もちろんこっそりあれするわけですが、その方法がとても賢く、名刺を使うということでそこのサトルティが強くなっててとても説得力が高いです。

Rabbits

スポンジのうさぎちゃんを使った長編手順。
増えたり移動したりしつつジャンボうさぎちゃんが出るオチなのですが、ストーリーに合わせた道具立てとジャンボプロダクションの流れが合っててとても気持ち良いルーティンになってます。

Cards &

レギュラーデックをはみ出したカードマジックの手順。
他のアイテムと組み合わせたり、ギャフを使ったりと色々です。
フェアになってたり現象が圧倒的に面白くなってます。
抵抗ある人も絶対読んだ方が良いです。

The Paris Assembly

4枚のジョーカーと4枚のキングを使ったアセンブリー。
ジャズエーセス的なあれで、びっくりお祭りエンディングがあるのですが、別にそこやらなくてもパケットトリックとして見せられるものです。

Clean Queens

クリーンなサンドイッチカード。
2枚のサンドイッチカードを観客に置いてもらえます。
レギュラーでやっても似たような印象を持たせる方法はありますが、確かに間に何もなかったことを観客に確認してもらえるのは強いです。

The Fairest One of All

予言トリックです。
ギャグを折り込みつつ、大掛かりな予言の仕方をします。
カードを使った予言トリックは何故そういう選ばせ方をするのかというのが引っかかるところがあるものですが、こういう大ネタ風の見せ方だと全てが楽しく見えて良いですね。
ギャグもちゃんと回収するのがとても素敵。

Hands-Off

お手軽なカードインウォレット。
手法だけ見るとなんということはないのですが、ギャグを織り交ぜつつそこんところを上手く誤魔化す見せ方が解説されています。

No

Noのボタンを使った嘘発見機的な演出のカード当てで3枚当てます。
2枚目までは普通に当たり、3枚目はボタンの中から出てくるというオチ。
道具と演出もめっちゃおもろいですが、他の手順と比較して似たような現象を起こすにもこの手品にはこういう手法をという使い分けがわかりやすい手順でした。
確かにこの流れならそこにこだわらなくてもいいよなーとか、別の部分でカバーできてるからここは流れるなとか、特に移動系の手順考えるのに参考になると思います。

Sticker Shock

青い箱の上から赤い箱のシールを貼ると中のデックも赤くなります。
立って演じる場合座って演じる場合とハンドリングが詳細に解説されてます。
それなりに長い時間のカードマジックのルーティンを組むなら中盤の箸休めにちょうど良いトリックです。
カラーチェンジングデックと組み合わせても楽しそうですし、ブレインウェーブっぽいこともできそう。

The Prisoner

サインドカードです。
4枚の絵札ではなく2枚のジョーカーでやるパターン。
とてもすっきりしていて良いです。
サンドイッチカードよりギャフを使うことによるメリットが大きく、どうせサインドカードやるならこれが良いという気がします。

The Valentine Trick

予言トリックです。
観客の自由度の高さと予言の仕方の巧妙さのバランスが良く、セット的にも手軽に出来るものです。
ここで使ってるものは手に入りにくいかもしれませんが、構造的に同じ事が出来るものならなんぼでもあると思います。

A Transposition

観客が自由に選んだカード2枚に演者と観客がそれぞれサインして、その2枚が入れ替わるという手順。
演者のサインの使い方がいかついです。
このやり方色々応用できそうで、演者と観客のサインドカードがくっつくアニバーサリーワルツとかだと結構良い感じになりそう。

Monte

モンテが4手順解説されてるチャプターです。
レギュラーデックで行うものはありませんが、モンテならパケットとして見せても良いですし、デックから抜き出して見せることもできる手順になってます。

Two-Eyed Monte

2枚だけで行うモンテです。
軽いハンドリングで行えるようになっていますが、やっぱりちょっともさっとするところはあるので、3枚から始めて2枚にするとかそういう演じ方でもいいかもしれません。

Find the Dude

1枚裏の色が違うカードで行うスリーカードモンテ。
ちょっと移動現象的な色が濃くなっていて、最後には破ったカードの復活まであるのでモンテモンテしすぎたくない場合にはちょうどいい手順です。

Monte Python

最後に裏の色が変化して、表の2:1の比率も変化するスリーカードモンテ。
これは比較的モンテっぽく進んで今まで見ていたものはなんだったのかと思わせるような手順です。
現象が現象だけに若干中盤のストレスは高め。

Perspicacity

サインカードの裏の色が変化するオチのモンテですが、中盤が面白くて、付箋みたいなシールを貼ってそれでも当たらないというような見せ方です。
シールを使ったサトルティがとても良く、裏の色変わるエンディングにとてもマッチしています。

The Rainbow Set

レインボーデックを使ったチャプター。
3手順解説されてます。

Rainbow Dream

予言が外れてました、しかし実は裏が予言されてたんですーのパターンです。
カードは完全にフリーチョイス。予言も先に封筒を出しておく事ができます。
シンプルながら効果的な手順です。
レインボーデックに目が行くのでそっちは気にならんという感じの。

Rainbow Simon

レインボーデックを使ったShuffle Bored的なものです。
ハンドリングは普通に良いんですが、見た目におもろい以上にレインボーデックの良さを活かせてない気もします。

Rainbow in the Bag

レインボーデックと、別のアイテムを使った予言現象。
何か別のアイテムを使った予言ちゅーのは好きなフォースでその見た目の面白さだけでドンみたいなのもよくありますが、この人の手品はそういうところがなくて本当に面白いっすね。
何か面白い演出に合った手法をちゃんと用意してくれています。

Stand-Up & Stage

ステージの手順です。
かなり大掛かりなものもありますが、小さい規模で演じられるものもあります。
とにかく台本が面白く、笑いの要素が強めの章。

Not Hattie

“Effect : None”と書かれています。
オープニングで演じているものらしく、手品ではない手の込んだジョークです。
それなりに間を持たせるので滑ったら目も当てられない感じになりそうですが、これで受けたらそっから先は無双状態にできそうだし、こういうジョークの使い方も悪くはないのかもしれません。
自分を目当てに見に来た観客が多い時とか、それなりに期待されてる中なら効果的だと思います。

Doctor, Doctor

職業が書かれたリストがあり、その中から1つ選んでもらったものが予言されてる手品。
ステージ映えするコミカルな予言の仕方で、リストの使い方が重要になってます。
ちょっと日本語だと厳しそうですが、これなら普通に英語のままのリストでやっても良いかもしれません。

Fiscal Waste

鎖で巻かれた蓋付きのゴミ箱の中に鎖で巻かれたバケツ、その中にある木箱、その中にある財布、そこから観客のクレジットカードが出てきます。
ゴミ箱は街にあるサイズでなかなか演じる機会はなさそうですがバケツからでも十分っちゃ十分な気はします。
ハンドリングもステージングも申し分なく、超楽しい手品です。

A Cop Wallet

この本でもいくつかカードインウォレットが解説されていますが、デビッドリーガルお気に入りの手順はこれだそうで。
ロード感のなさを意識したもので、実際かなり簡単に入れることができます。
普段使いできる財布ではありませんが、専用のものを買う必要がなく、そもそも財布はそんなに調べさせてということにはならんし、サトルティも十分なので全然ありな選択肢かなと。

David’s Bottle

最初からボトルの中に1枚のカードが入っており、それが観客のカードになるミステリーカードです。
これめちゃくちゃ良いです。
ステージマジックならではの大胆さというか、そこを大筋でカバーするみたいなの面白いですね。

A Moment

ピンバーリングの手順です。
アンリンクのところの見せ方がビジュアルで、鉛筆にぶら下げた状態で触らずに外れます。

The Beer,The Ball, & The Baby

3人の観客と3つの物があり、自由に選んでルールに沿って交換してもらったりした結果が予言されています。
これ系日本語だとちょっと厳しいやつもありますが、これは言語を選びません。
工夫すればクロースアップでも演技できる感じです。
言い回しだけに依存してないので、観客の自由度が高くバランス良い手順になっています。

In Flight

トスアウトデックの手順です。
デックの構成が通常のものと違います。
好みのレベルと言えばそうですが、トスアウトデックの演技ならこのデックでもデメリットはないですし、この構成特有の見せ方も出来て良い感じになってます。
演技の解説もとても良く、座らせるまでの流れも参考になりました。

Lucky Number

サインしたお札の移動現象です。
The Nigerian Princeと手法はほぼ同じで、見た目に楽しい演出がついています。
とても楽しいです。

Quotable

観客が紙に書かれた言葉のイメージを送っていく手品。
ステージ映えする大きな道具を使った演出と、気の利いたセリフでリアリティを持たせてます。
観客が写った写真がたくさん使われているのですが、皆さんとにかく楽しそう。

The Secret

手品というかちょっとした言葉遊び的なものです。
お客さんをステージに上げて笑いを取りながら遊んでいくものなので、ステージの中盤にこういうのがあってもいいかもしれません。
土地の話がメインなので演じる場所によってそれなりに工夫は必要ですが、こういうローカル性はそれだけで興味を引くので考えるのは楽しそうです。

The Survey

観客にデックをシャッフルしてもらい、封筒に入った2択の質問の答えをスペリングしていきます。
別の質問でこれを四回繰り返すと、スペリングした場所が全部Aです。
質問内容も面白いし、繰り返すからスペリングのご都合感もなく、巧妙な部分もあって楽しい作品でした。
クロースアップでやるバリエーションも色々と考えられそう。

Tossed Across

メンタルセレクションのカードが移動するタイプのカードアクロス。
ステージに特化した演出とハンドリングです。

Two Ships

2人の観客にそれぞれ赤と青のデックを持ってもらい、デックの中で1枚選んでひっくり返してもらい、それが入れ変わります。
めちゃくちゃ良いです。
デックはほとんど観客に持っていてもらえるし、手続きも超シンプル。

A Conversation with

これはチャプターにまとまっておらず、トリックの合間に挿入されているインタビューなのですが、インタビューしてる相手が凄いです。
そのメンバーがこちらになります。

Simon Aronson
Barry & Stuart
John Bannon
Gaetan Bloom
Eugene Burger
Darren Brown
Lance Burton
Angelo Carbone
John Carney
Mike Caveney
Raymond Crowe
Charlie Frye
Helder Guimaraes
Neil Patrick Harris
Guy Hollingworth
Kevin James
Mac King
Martin Lewis
John Lovick
Max Maven
Eric Mead
Jeff McBride
Andy Nyman
David Roth
Jim Steinmeyer
Suzanne
Juan Tamaliz
Teller
Johnny Thompson
Paul Vigil
Michael Weber
David Williamson
R. Paul Wilson
Rob Zabrecky

凄くない???
こんだけのメンツ集められる人もそういないでしょうし、これが一冊にまとまってるというだけで大変貴重です。
インタビュー内容は生い立ちやマジックを始めたきっかけなどからスタートしていくルイスデマトスがEMCでやってるような感じ。
そのマジシャンを知っていれば初期衝動が今の作品にどう影響してるかも見て取れますし、創作論やマジック観の話になっていくのでめちゃくちゃ面白いです。
自身の作品では控えめに語るようなことを上手いこと聞いてたりもするのでとても読み応えあります。
編集も良くて、この人にはこの辺りの話を聞きたいというポイントを聞いてくれてるし、こういう考えだから私はこういう手品をしてますというのが端的にわかる構成です。

そんなわけでとても良い本でした。
安すぎるぐらいだと思います。
今年に入って大作があれもこれも出ておりますが、クロースアップからステージまでカバーしてるし、一番万人に勧められるのはこれかもしれません。

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