by jun | 2021/06/05

1995年に出た2巻目。

Spelling Effects

スペリング。

Telephone Lying (Doug Canning)

電話越しで出来るスペリングトリック。
電話越しに限らず観客に全部やってもらう系のトリックはなんらかの不確定要素がないと不思議に見えんのでスペリングは効果的だと思います。
これは数理原理も組み合わせているのでなかなか巧妙。

Personalized Pasteboards (Joel Givens)

トリックデックを使うスペリングトリック。
まあそれ使ったらという感じですけど、演出が良い感じ。
この演出だったらセミオートの範囲超えるかもしれんけどレギュラーデックでも出来そう。
日本名前だとちょっと難しいですが。

Name that Trick

BeamがPersonalized Pasteboardsをレギュラーデックで演じられるようにしたもの。
ちょっと文字で読むとやりとりが過多な感じがあって不思議さは減じている気がします。

Impossible Revelations

カード当て。

Countdown

観客がカットした場所の2枚の合計数の枚数目から選ばれたカードが出てきます。
原理としてはそれということはないんですが、楽にセット出来る方法があるのでそのシチュエーションならとても有効。

The Three Stooges

観客がカードを当ててくれます。
タイトルは即興のもので、たぶん1番ポピュラーなものですが、単純にそう見えないようなちょっと良い感じの工夫があったりします。
後半にこれと同じ原理を使ったno stoogeのがあるのでまあ。

Middle Guage Spread

スプレッドの中から2枚のカードを表向きにして、それぞれの枚数分数えると同じカードに行きつき、それが観客のカードというトリック。
偶然性が高くておもろいですね。
2枚やるとちょっと何やってもそうなる感になりそうな気もしないでもないんで2枚のうち1枚選ばせるとかどうでしょうか。

The Big Finish

カードがでかくなります。
ふいにやるほど効果的な気がするので、ずっとセットしておける準備なのは良いですね。

Einstein’s Favorite Trick (Richard Vollmer)

ハンズオフなダウンアンダー手品。
覚えてもらうカードがランダム感強く、枚数も何枚かわからないので不思議な原理です。
遠隔手品にも良さげ。

Weight Limit (Joel Givens)

最初に何枚かのカードを取ってもらって、カードを1枚覚えて戻すと選ばれたカードが消えます。そのカードは1枚だけひっくり返って、観客が取った枚数目から出てきます。
正直消えて表向きで出るのが面白いので、枚数目から出てくる現象がぶつかるのはコストに見合わない感じもしますね。セットの面倒さも考えると特に。

The Australian Crawl

オーストラリアンディールに賭ける熱い思い。

Circling the Sandwich

searcher型のサンドイッチカード。
ジェニングスの原案の手法を一切使わずに解決しています。
さすがにちょっとマジカル感は薄れているけど、技法感ないのでこれはこれで。

Half Moon Rising (Joe Rindfleisch, Gene Maze)

ケースに入れて行うライジングカード。
思っているのと逆に、ケースを押し出すように中でライジングが起こるという変わり種です。
ビジュアルも策略も面白いトリックだと思います。

Sly Stebbins (Allan Slaight)

スペリングするとメイトカードが出てきて、観客のカードを当てることができます。
スペリングする文字とメイトカードが出てくることによってあなたが選んだのはこれですというのに説得力があってなかなかおもろい。

Sigh Stebbins (Scott Robinson)

スペリングとナンバートリックの組み合わせ。
スコットロビンソンこんなのもあるのかという感じです。
面白いのがスペリングするのはカードを知らない他の観客で、本当にランダムな感じになるのに最終的に当たるところ。全く関係ない言葉じゃなくカードを推察してもらうというのが絶妙。
面白かった。

Cards of Color

赤とか黒とか青とか。

Color Blind

目隠しで赤と黒に分ける手品。
マジシャン向けの意外性あるトリックでとても良いですね。
最近OOTWでもこれ系のやつたまにあって似たやつ探してたのでラッキー。

Choosing Sides

OOTW。
複数の観客にシャッフルしてもらうタイプなのですが、2つに分ける作業ではなく赤と黒に分かれてることを示す方法が絶妙で結構良い感じです。
たまに似たようなの見るけど90年代だと結構早いと思います。

Memorable Magic (Wayne Kyzer)

観客のカードの裏の色が変わります。
ギャグ的なセリフを盛り込んだ演出で、裏の色が変わる前にワンクッションあって現象に納得感が出ています。
また、これは変わったカードがまた元に戻りますが、このプレゼンテーションであればしっかり2段の現象に見えるはず。

Well Shaken

A〜Kまで綺麗に並んだデックが箱に入れて振るとバラバラに混ざります。
割と推測されそうな手法かつ、動作に違いがあったりするのでちょっと厳しそうではある。
何かしらの工夫でデック開けるときに新品っぽさを出せば並んでるところはサラッと見せれるのでいいかも。

The Honor System

ブレインウェーブ系の現象。
まあこれで良いっちゃ良いって感じのやり方。

The Terminator

原理としては上のやつに似てるのですが、オッドバックの現象の見せ方として面白い演出がされています。
観客が自分のカードを当てる系の現象として始まり、1枚だけ違う裏なことがその現象に必要という感じで、変化することの意味があるし特殊セットの処理としても説得力のあるもの。

Double Brainwave (Ron Ferris)

赤の中から1枚の黒、黒の中から1枚の赤を選んだ的なトリックです。
最初に赤と黒に分かれてるのを見せないパターンで、ちょっと説得力にかける気がします。

Fooled

カードがカードの位置を教えてくれる的なやつ。
トリック自体は面白いと思いますが、とある手法の簡易バージョンということで、そのせいで色々落ちるところはあります。
これは色あんま関係ない。

Follow the Oil & Water(John Riggs)

赤と黒混ぜて、赤だけの状態と黒だけの状態を見せることができます。
レギュラーデックでトリックデックっぽいことをやっていますが、セミオート縛りのせいでちょっとだるい感じが。

Friends (Aldo Colombini)

2枚のカードを当てる手品。
とある有名な原理を使ったあれのコロンビーニ版で、即興でできます。
カードの並びをランダムにするところでちょっと独特の手つきがあったりしますが、観客の選択っぽく見える工夫があっておもろい。

Color Changing Card Case

カードケースの色が変わる手品。
簡単なセットで割とそれっぽく見える感じ。
エンドクリーンなので、2デック使う手順とか、デックの色を工夫したりして色々遊べそう。

Future Foretold

予言。

Timeless (Jack Birnman)

観客が予言するカードを決めたように見せるというか、そういう面白みのある手品です。
原理としてはクロックトリックなのですが、ちょっと強引に演技力を発揮するポイントがあって、発揮しさえすればとても自由度が高いトリックに見えると思います。
これはとても面白かった。

Gaffus Maximus (Steven Youell)

1枚だけ入ってる色違いのカードを観客が選ぶというプロット。
ちょっとこの手法を好む人もそんなにいなさそうですが、サトルティは強いし普通に良いやり方だとは思います。
まあこれに関してはジョビーのスタンドアップ本にあるやつとか、他に良い方法があったりしますけど、クロースアップだと逆に大胆な方法が効果的だったりもしますし。

Wheel and Deal (Steve Pressley)

3枚のカードが予言のメイトになっていて、その合計枚数目から現れるという素敵現象。
即興で出来る数理トリックで素晴らしいです。

Double Hit (Steve Pressley)

2枚のカードの予言。
シークレットナンバー的なことをやりますが、実はもうちょいシンプルで狡い仕掛けがあってなかなか良かった。
予言の仕方によって上手いこと説明と時間差作れるので合ってる気がします。

Chance by Choice (Scott Robinson)

観客が取った枚数と自由に言ってもらう数字の合計数が予言されてるというトリック。
スコットロビンソン、このシリーズでここまで同様のセットを使うものがいくつかあるのですがそういうテーマを設けていたのですかね。
これはちょっとプラスアルファある仕様で、現象とのバランスがいいかと言うとちょっと負担と抵抗の方が大きい気もします。

Stabbing Effects

カードスタブ系の現象。

Have it Your Way

観客が引いたカードを好きな場所に戻しますが、ニューデックオーダーの正しい位置に戻すというトリック。
めっちゃ良いですねこれ。
手続きの流れも正当性があって自然。

Opening Stab

上のトリックを予言風にしたもの。
たぶんこっちの方が面白く見えるはず。

また、”Return to Sender”としてMarvin Leventhalの非常に凝ったプレゼンテーションも解説されています。
封筒を活かした演出とセリフになっていて、じっくり盛り上げて見せるのに良さそうな一作。

Stuck on You (Steve Pressley)

上のやつの技法使わないバージョン。
これもこれでという感じ。
しかしまあ予言となると封筒から出すとこの方をクリーンにしたいかなーと個人的には。

A Match Made in Zebulon / A Match Made in Knightdale

2枚のセレクトカードが2つのパケットの同じ位置から出てくるやつ。
手続き自体は謎なところもありつつも、完全に観客の自由な場所に戻してもらえたりしてマニアックな手品としては良い感じ。

Siamese Stab

観客が差し込んだカードの隣がメイト的な現象のちょっと変な見せ方。
ギャフをオープンに使うもので、プレゼンテーションもしっかりしております。
まああえてこの見せ方が良いというパンチには欠ける気もする。

Singularities

色々。

In-Decks (John Riggs)

デックの中から表を見ずに特定のカードを探すアイデア。
ポケットの中でインデックス的にも使えます。変に仕切りとかしてぐちゃぐちゃになるリスクがないのでこっちの方が向いてる場合もあるかと。

The Eyes Have It (Simon Aronson)

間違ってたカードが当たりのカードに変わる手品。
手法もごくオーソドックスなものですが、視力検査を使った面白演出が使われています。
これセリフがめっちゃ良くて、間違ったカードが出たこともカードが変化することにも説得力がある。

The Pairable (Tom Craven)

2枚を抜き出して、片方の数字と片方のマークを使って作ったカードを取り出します。
観客がやることが少なく、現象としてもちょっと退屈感。

Three Ways (Simon Lovell)

カード当て。
タマリッツのあれ的なプレゼンテーションになってます。
ああいうセリフは強力な手法を使ってこそというところだと思いますが、あまり負担にならずしっかり可能性を打ち消していけるので演出との相乗効果もしっかり出てる。

The Bermuda Triangle (Jack Birnman)

AがKに変わってAがデックの中から表向きに出てきます。
演出としてバミューダトライアングルをデックで作ってセリフもそれっぽい感じ。
これはもうちょっとこうトライアングルのとこから面白ビジュアルでなんかとかを期待してしまうというか、手法にもあんま関係ない絵解きなので面白みに欠ける気がします。

Rollout

デックのトップに表向きで選ばれたカードが現れる方法。
決まると綺麗に出ます。
カードの状態は選びますが、綺麗に行かなくてもまあなんとかカードが当たったようには見える。

Card Cleavage

4が2になり2枚の2が4枚のAになりと分裂する手順。
超ビジュアルというわけではなく、どこか物足りない感じはありますが、これはこれで味わいがあると言えばある気もしないではない。

Puzzler / Puzzler II

2枚のカードの合計数枚目から観客のカードが出てきます。
なかなか凝った作りになっててカードがよく動くので不思議ですが、手続きは増えて逆に数理っぽさが出てる感じもあり難しいところ。

Two Timing Aussie (Doug Canning)

10枚のカードの中から2人/2枚のメンタルセレクションを当てます。
シークレットナンバーとオーストラリアンなことをしますが、シークレットナンバーの処理がやや直接的。
フォールスのそこそこ説得力ある方法が解説されてるのでそこでギリ戦える感じ。

One-Deck Wonder (Stewart James)

17枚のカードを抜き出し、4枚のスートカードと13枚の数字カードのグループに分け、中から2枚のカードを使って予言を作り、残りのカードの中から観客が選ぶカードを予言します。
数理的な原理を使いますが、こういう上手いこと動機がある感じで枚数減らせるのは良いですね。

Topological

トポロジー。

The Illusion Card (Joe Rindfleisch)

カードに穴開けて、そこに指を通して人体切断的な指イリュージョンをやる一連のルーティン。
とても良かったです。
指手品はなんもなくてもおもろいのありますけど、カード1枚あればかなり出来ることの幅が広がりますね。
悪い意味でない小規模感がめっちゃ良い味出してます。

The One-Handed Zigzag (Joe Rindfleisch)

上のやつの片手バージョン。
まあ普通にルーティンに組み込めるものですね。

Impossible Locations

カード当て。

Birth Card (Wayne Kyzer)

数理的原理と誕生月を組み合わせたトリック。
その他にも要素があって、即興性もあるし良い感じのトリックだと思います。
ちょっとこのシリーズ似たような原理を使うのが多いんですけど、これは一捻りあって良かった。

Card Counters (Doug Canning)

2枚のカードの数字の合計数の場所から出てくる系のあれ。
セットは必要だけど、カード選択と2枚のカードを決めるプロセスはごく自然。

LIII-Kelihood (Richard Vollmer)

色んな数理的原理と実は当たり前のことが起こってる系のあれを組み合わせたナンバートリック。
似たような組み合わせのやつはカードカレッジにもあったけど、ここまでくどい感じにしてもいいように思います。

Polar Stab (Steve Beam & Scott Robinson)

2枚のカードを当てます。
キーカードっぽくないけどキーカードみたいなやつで、一応工夫はありますがまあキーカードに見えてしまう気がしますね。
セレクトの手続きにもう一つ演出の工夫があればというところ。

Bestimation (Tom Ladshaw)

この本のカード当ては結構チャレンジングなやつも載ってるんですが、チャレンジングと言っても正確性は高く演じやすそうなのも多いです。
これも結構そういうやつで、セットもコントロールも不要。
手続きとして絞り込み的なところはあるけど、演出の範囲内だし興味を引く感じなのでバランス良しです。

No Questions Asked (Richard Vollmer)

上のやつのもうちょっとかっちりした数理トリック版みたいな感じ。
いかにも原理なところとそれでどうやって当たるのかというところがあってこれはこれで面白い。

Multiple Locations

複数枚当てます。

Triplets I / Triplets II

2枚のカード当て。
どっちもやることはまあおんなじ。
とあるセットが必要なトリックなのですが、Ⅱの方はそれを悟らさないような工夫ポイントがあります。

Selective Service

4枚のカードを当てます。
4枚当てれば4倍不思議に見えるかどうかが問題ですが、1枚より怪しいところは増えるし自由度も減るのでこれをカード当てとしてただ演じるのはあんまりモチベーション湧かないですね。
4枚を当てていくところの盛り上げみたいなのがあればよかったんですが。

Identification Cards (Joel Givens)

上のやつの即興版。
ちょっと難易度高いけど即興だしこれは不思議に見えると思う。

Location, Location, Location

数理的原理を使った予言的な現象。
複数枚当てるところに工夫も見られるけど、ちょっと長い。

Multiplocation

4枚とかを当てれる手順。
観客に数枚ずつパケットを渡して、観客の手を渡って回収していくのでランダム感は出てて良い感じです。

あと、おまけとしてこの本を使ったトリックが一つ解説されてます。

お気に入り
Middle Guage Spread
Sigh Stebbins
Color Blind
The Terminator
Opening Stab
The Eyes Have It
The Illusion Card
Bestimation

原理や手法としては1巻から通して似たようなのが多いんですけど、微妙な手順や演出の違いで面白くなってるのもあるので割と楽しめます。
オートマチックプレイスメントとか好きな人は是非に。

Volume 3に続く。

Sponsored Link

Comments

No comments yet...

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です