by jun | 2021/03/27

2010年に出たPeter Duffieプロデュースのアンソロジー本。今は電子版が買えます。
スコットランド版とイングランド版に続いてということですが、普通にアメリカ人じゃない人の作品も入っているのでその辺はよーわかりません。
有名どころだけでもJon Armstrong、 Lee Asher、John Bannon、Steve Beam、John B. Born、Steve Draun、Joshua Jay、Chad Long、Bill Malone、Harry Lorayne、Max Maven、Dan Tong、Diamond Jim Tyler、Michael Weber、Caleb Wilesとまあ豪華なメンバーなので全部読んで一ミリも何も感じないということはないと思います。
多くの人は代表作的なもの意外の作品を寄稿しているので掘り出し物感もあり、名前だけ知ってるけど作品知らんみたいなマジシャンを知る良い機会でもありますね。
正直この人もっと良いネタあるでしょうよってのもなくはないですが、良くも悪くも全体的に軽めの作品なんでサクッと読めるし電話機に入れて暇な時にちょこちょこつまむのにちょうど良い一冊です。

My Opening Act (Jon Armstrong)

カードトゥウォレット。
これは色んなところで解説されてますが、Scripting Magicにも載ってるぐらい演出にこだわられたトリックです。
輪ゴムでカードをとめるけど別になんの不自由もなく技法ができるという偽の安心感を与えるところも良い。

The Lucky Chip (Jon Armstrong)

カードカレッジに載ってるThe Lucky Coinのバリエーション。
観客にチップを持ってもらって、スプレッドの上に置いてもらったところのカードを見ると観客のカードで、チップの裏にはそのカードが書かれています。
ジェニングス版よりラッキー狙いなところがあって、確かにこのネタならこれ取りに行かないのはもったいないなという感じです。
あらためてラッキーコインの良さを確認できます。

Milking the Boards (Lee Asher)

トップに4オブアカインドを置き、搾乳シャッフルをして、間にカードが1枚ずつ入ったかのようにデモンストレーションしてシャッフルしますが、普通にトップに4枚あります。
嘘デモンストレーションとして手軽で良い手品です。
マニア相手にも有効かと思います。

Aces Over Easy (John Bannon)

4枚のAをバラバラに入れて真ん中で4枚ひっくり返るやつ。High Caliberにも載ってるあれです。
ハーフパスを行わずに筋立った感じで動作が行われるのが痺れますね。
めっちゃ好きですこれ。

Turning Heads (Steve Beam)

観客が選んだ絵札だけ変化するトリックです。
レギュラーデックで行えるもので、確実に変化を見せられる素敵な演出。
セリフはそのままだと今の時代ちょっと難しいかもですが、参考にすれば面白く見せれそうなものになってます。
カウントも気付かれにくくなってる演出なのが良いですね。

The Perfect Pick (John B. Born)

Bornの単著にも載ってる嘘を当てる形式のカード当て。
観客にカードを渡して選ばせてからデックに触れなくて良く、ただただ不思議。

A Sure-fire Prediction (Steve Bryant)

とあるトリックデックを使った手順です。
トリックデックは一般的なものでなく解説もありませんがまあ読めばだいたいどういうものかわかります。
現象的にはトライアンフからワンウェイになる感じのもので、これを上手いことセリフ付けてギャグにしてるんですがこれがなかなか秀逸。
予言を含むワンウェイオチはどうしても何かボヤける感じがありますが、予言の部分をギャグにしつつ現象を示していくところの演出はとても良いと思いました。

The Pub Shuffle (Antonio Cabral)

テーブルリフルのレッドブラックシャッフル。
レイノルズがやってるあれみたいなやつですかね。
シャッフルの動きは2回で、ウィリアムソンがやってるフォールス的な説得力があって良いと思います。

The Sting, too (Antonio Cabral)

テキサスホールデムのデモンストレーション。
あんまり興味あるとこじゃないんですが、2枚ずつハンドを配るというところを活かした面白いサトルティが見られます。

Direct Control (Jack Carpenter)

複数枚のカードのコントロール。シフトしない方式。
ディングル式のをちょい足しした感じで、デックの上に全部重ねないからさりげなく行えて良い感じの方法です。

Open Spread Switch #1 (Jack Carpenter)

デックを表向きにする流れでアウトジョグされたカードをスイッチする方法。
リバース状態を作れるしコントロールも可能。画像見ると面白げではあるんですが、なかなかバレずに出来る気がしねえ。

Color Changing Deck (Steve Dacri)

カラーチェンジングデック。
ハンドリングどうこうというより見せ方が良い感じ。
言っちゃえばシカゴオープナーのカラーチェンジング版なのですが、サトルティが上手くいってればそう言う現象の示し方が可能であろうなという。
セリフやハンドリングなど色々と気を使われてるし良い手順だと思います。

Tipping the Sleight Fantastic (Marc DeSouza)

コントロールせずにコップに入れる方法。
そっからリバースとかする場合は流れ止めずに出来て良い感じに出来そう。

Curse of the Rasta (Marc DeSouza)

レギュラーカードで行うジプシーカース。
Carollのあれの処理違いみたいな感じですかね。
処理しやすいように考えられてる手順。

May’s Aces (Steve Draun)

Don MayのマルチプルシフトにDraunが一工夫したものらしいです。
これは表向きでバラバラに入れたAがトップに現れるという現象になってますが、やや大胆なことをするので裏向きで普通にコントロールに使う方が効果は高そう。

Pokerello (Steve Draun)

5枚のうち一枚を予言できるもの。
古典的なフォースのバリエーションで、ちょっとストレスがある代わりに何を言われても大丈夫感のバランスが良くなってます。
シチュエーションによっては使っていきたい手法。

Mind Reading Svengali (Steve Dusheck)

スベンガリデックの手順。
カード当てを連続してやった後に予言をするというもので、しっかり演じられる手順だと思います。
変なあらためしなくても別のカードを当てていけてバラバラなのを暗に示せるのが良いですね。
どうせ手渡せないものなら見えない範囲で色々やっちゃうという根性も好き。

Hold’em Stack (Steve Ehlers)

テキサスホールデムの手順。
テキサスホールデムだとセットが面倒だったりしますが、ノーセットから行えて直感的に積んでいくので簡単に覚えられます。

Stevens Aces (Steve Ehlers)

観客とハイカードバトルをしながらやるCutting the Aces。
肝になってるのはStevens Controlという技法なのですが、これはリフルシャッフルの後に真ん中からAをカットできて周辺のカードも見せれるというもの。

Leadership Potential (Tom Frame)

カードパズルのバリエーション。
最後にパケットとデックでの入れ替わりがあったりするバージョンで、現象に説得力が出る手順だと思います。
カードパズルの中では人に見せやすいんじゃないかと。

Off-Color Sandwich (Tom Frame)

観客がサインしたカードは色違いのカードでした系のトリック。
4枚の色違いカードを使ったサンドイッチカードからの流れなのですが、4枚あると観客のカードが色違いであることもボヤけてしまいますね。
この4枚を使った良い感じの手順から繋げられればよいのですが、うーん。

Certainty (Cameron Francis)

なんやかんやあって観客のカードのフォーオブアカインドが揃います。
観客の自由度があんまり高くないのでそんなに不思議には見えん気がします。
技法がことごとく好みじゃないこともあり微妙でした。

George’s Secret (Cameron Francis)

ワシントンがカードを当ててくれます。
お札の写真が消えてカードに張り付くという現象ですが、フリーチョイスで行えて現象に対して準備も手間じゃありません。
モンティアーとかマットニーとかこの界隈の人はパケットこねくり回すよりこういうアイテムを活かした手順に良いのが多い印象。

Position Possession (JK Hartman)

CAAN。
HartmanのCAAN本に載ってたやつでしたっけね。
ギャグを挟みつつちょっとした移動感もあるようなもので、いわゆるエニーナンバー系のトリックとは別の感触ですがなかなか面白いです。

My Visitor II / The Discolored Visitor (Wesley James)

めっちゃページ使ってビジター解説してます。
My Visitor IIの方は最初に2つに分けるとこの工夫。まあ別にそこは良くね?というポイントではあるけど、まあ確かにそっちには何もないってことを示せるのは良いことです。
The Discolored VisitorはQの裏の色が違うやつを使うもので、意味はよくわからないですけど良い感じのこじらせ感があります。

Predictamation (Joshua Jay)

4枚のAが出るエスティメーションみたいなやつ。
原理も演出も面白い。さすが。
ジョシュアジェイ結構見てる気がしてたけどこれはここ以外で見たことない気がします。
最近だとあんまり数えたりするトリックやる印象ないから昔の作品なのですかね。

Sofa King (Marty Kane)

スペリングを使った予言なのですが、ストーリー仕立てになっていて言葉遊び的な要素もあるのでそこまでスペリングの嫌さはありません。
予言の示し方が面白いトリックでもあります。

Pole Dancing (Marty Kane)

カードをコンパスに見立てて行う手品。
絵札の顔の向きを使って方角を見立てるところのセッティングは面白いのですが、そこからスペリング系の現象ということでこれは恣意的な感じがして不思議さはイマイチ。

Another Late Night Session (Bob King)

incomplete faro +何かのカード当て。
観客にシャッフルしてもらうことができます。
ちょっと準備はいるけど例のコントロールはしないからマニア相手には良さそう。

Color Cut (Bob King)

Spectator cut the Aces +エースのカラーチェンジオチ。
意外とシンプルなセットと操作で完了していて良いトリックだと思います。
まあ観客にカットしてもらうので現象の意味を考え出すと謎ではありますが。

Kranzo’s Kool Kut / Instant Foursome (Nathan Kranzo)

フラリッシュのフォールスカットと4カードプロダクション。
今の目で見ると普通。

Mat Slap (Chad Long)

クロースアップマットを使った愉快なカード当て。
マットでデックを包んで手を離すとピョンと出る感じでとても楽しい。
昔のレクチャーノートに載ったきりでDVDにも入ってないやつなのでチャドロングファンは是非。

T.C.O.H.T.P.C. (Chad Long)

チャドロング常用のトップコントロール。
とある技法さえできれば楽で良いですね。

3-4-1 (Harry Lorayne)

カード当て。
観客にカットしてもらってるのにどこに行ったかを追っかけれる方法。
まあバックアップ完璧な状態でやるのでもっと攻めても良いとは思いますが、確実性が高く、スタックデックなんかでも使えるものかなと思います。

Sandwich Plus Two

3枚を当てるサンドイッチカード。
コントロールとサンドイッチムーブ、どちらもスプレッドカルの代わりになってる技法です。
コントロールは大胆ながらさりげなく使ってみたい気がしないでもない。
サンドイッチの動きは片手でやるもので、スムーズに出来たらかっこよさそう。

Up My Sleeve / The Incredible Six-Card Trick (Bill Malone)

ビルマローンのカードアップザスリーブと6カードリピート。
どちらも長い手順を観客とコミュニケーション取りつつコミカルに演じられるものになってます。
Sleeveの方は特にハンドリングも構成も良く、怖いところでしっかり受けを取りに行くのでこういうのなら演じてみたいというものでした。

Doc John’s Aces (Ryan Matney)

エースが出てくる順番を当てる手品。
ほとんど仕事は何もしなくていいに等しいのですが、ちょっとしたエキボックがあったりと不思議に見せれる感じになってます。
この人はこの手のマルチエンド上手い作品多いですね。

Penultimate Man (Ryan Matney)

バノンのLast Man Standingのバリエーション。
一部あれするカードを現象として処理していて、よく言えば表裏揃った後のお茶漬けですが、割とそのまま残務処理感が出てしまってる気がします。

Cycle (Max Maven)

バックのカラーチェンジが出来るパケットセット。
ラストトリックみたいなやつとツイスティングとエレベーター、3つの手順が解説されててどれも良いです。特にラストトリックは意味も通るし好き。
手渡しできるものではないですが、演技後にリセットされるので演じやすい。
良かった。

The Way of All Fles (Steve Mayhew with Antonio Cabral)

最近バリエーションをよく見るSteve Mayhewの表裏に混ぜるデモンストレーション。
本人作でもいくつかバリエーションがあるようですが、これはマークをより分けるもので原理が面白いですね。

A-Ten-Tio (Stephen Minch)

予言のカードを置き、観客Aと観客Bに3枚のカードの中から1枚覚えてもらいますが、Aは3枚ともハートの3を見たと言い、Bは3枚ともハートの7を見たと言います。3と7を足して10、予言を見るとハートの10で、3枚のカードが他の10に変わります。
現象もハンドリングも面白いですが、レギュラーデックから抜き出した3枚が同じカードに見えるところから始まるのがやや演じにくいところでしょうか。

Clip Force / Visual Retention Switch (James Patton)

フォースとテーブルスイッチの解説。
フォースはリフルからやるもので、Spectator finds Acesの手順とかも解説されてます。
リフルでストップしてもらってから右のボトムか左のトップか選んでもらえるのが強み。
角度も思ったほど厳しくなく、フリーチョイス感出せるので普通に良い技法じゃないでしょうか。

The Blackjack Stack(Jeff Pierce)

アロンソンのSideswiped(説明書きが観客のカードになる)のバリエーションでブラックジャックの説明が書いてます。
あれするところがアロンソンのと違っていて、ブラックジャックの筋もあるし結構良い感じ。
あのオチなら他の現象も見せたいし、現象が起これば説明書きにも説得力出て良いっすね。

Collecting-Up in the Air (Gary Plants)

コレクター。
見せ方が面白く、観客が言ったカード1枚で3枚見つけるかと思いきや、フォーオブアカインドがコレクターしてるという感じになってます。
ハンドリングもスムーズ。
このやり方じゃなくても見せ方として参考になるものでした。ディスプレイも色々相性良さそうなのが思い付きます。

Count Me In (Gary Plants)

4枚のカードを置いておき、観客に好きな数字を言ってもらいます。
カットしながらその枚数を取るデモンストレーションしたり観客のカードが出てきたりしつつ、最初の4枚のカードの数字を足すと観客が言った数字になってます。
ポールカミンスとウォルトンがクレジットされてて、元は知らないけどクリスケナーのやつに似てますね。

Switch on Dingle (Mike Powers)

4枚のAを裏向きに並べて、他に3枚を選んでもらいそこに指定されたAを置くと全部Aになる。残りAと思われてたカードをなんやかんやするとロイヤルフラッシュになる。
ディングルの技法が使われてますが、この手順の流れならこれが最適解かというとそうでもなさそうに見えます。
現象は面白いですが、裏向きのカードが多くややストレスは高い。

Honeymoon Fusion (Jon Racherbaumer)

アニバーサリーワルツのレギュラーバージョン。
カードの選ばせ方やいかに別のカードであるかを示すかなど色々クリアしないといけないことが多いプロットですが、説得力は十分だと思います。
まあこれレギュラーバージョンだと特になんで同時じゃなく1枚ずつ選ばせるのかというところとそこの重さが気になりはしますが、完全にレギュラーだとある程度しゃあないとこなので。

Easy Coin Cut (Steve Reynolds)

簡単なコインカット。
めっちゃ簡単。
見た目も全然悪くないと思います。

(Direct) Twisted Collectors (Steve Reynolds)

4枚の間に1枚ずつカードが増えていくように見せるコレクター。
手動かすだけだと若干グダるポイントはあるような気がするけど、喋りながらやったらそんなに気にならないのですかね。
コレクターのこういう見え方が違うバリエーションは好き。

Kosky Transpo Sandwich (Robin Robertson)

2組のサンドイッチカードの間のカードが入れ替わります。
なんとかデックを使わずに出来なかったもんでしょうか。

King Cornelius’ Stack

スタックを使ったカード当て。
観客にシャッフルしてもらうことができ、なかなか巧妙です。

The Old West (Harvey Rosenthal)

コレクター状態になったところから間の3枚のカードが消えてまた出てきます。
そんなに無理なハンドリングでもなく実用範囲。
出てくるところがよくて、見えなくなってただけというような演出に合っていて良いですね。

The Queens Go Belly Up (Harvey Rosenthal)

シャッフルされたデックのバラバラな位置にQがあることを確認してから、おまじない的なことをするとひっくり返って真ん中に4枚固まってるという手品。
どれぐらいまで極められるかはわかりませんが、両手でこねこねするのは避けられない手順です。

Co-Signed (Steve Shufton)

観客に表、演者が裏にサインをするアイデア。
手順の例としてカードが復活してお土産に持って帰ってもらって伝説として代々語り継がれる手品が解説されてます。

Bad Credit (Bob Solari)

観客にクレジットカードを借りて、2枚のトランプで挟んで輪ゴムを十字にかけてから、パンチで3枚に穴を開ける。
絶対にクレジットカードにも穴が空いてるはずですが無事です。
他の素材で似たような原理のものはありますがお手軽にステージマジックっぽいことが出来るのは嬉しいですね。
結構繊細なので地味に難しい。

Invisible Opener (Bob Solari)

インビジブルデックっぽい効果を狙ったトリックですが、カードの名前を聞いてからえらいあれやこれやがあるのでああいうシンプルさはありません。
まあ見た目は普通にリバース現象ですが、コールカードでやることにちょっと意味がある手順。
もうちょいどうにかなりそう。

Hancock in Your Pants (Ryan Swigert)

2枚のサインカードがポケットから出てきます。ノーフォースノーパームノーデュプリケート。
そのかわりに何かを使うのですが、割とありなアイデアだと思いました。
現象としては入れ替わりか変化という感じにはなりますが、そういう現象として何か考えてみたくなるようなアイデア。

Tel-Tale Joker / Rough Guy(Dan Tong)

ジョーカーがカードを教えてくれたり予言されてたりします。
ギャフの使い方や処理までの流れなどは綺麗なのですが、ウィスパーと予言の相性はどうなんでしょう。
まあダントンが演じたらそれっぽくなるのでしょうけども。

Frog Hair (Diamond Jim Tyler)

手のひらに乗せたカードがパタンとひっくり返る。
これだけだと見た目ちょっと厳しいのですが、演出によってそれっぽく見える、はず。
動きとしてはリアリティあります。

The Magic of Halitosis (Diamond Jim Tyler)

ブランクデックオチの手順で難しいこともしないのですがとても良い感じのルーティンでした。
段階的に見せる手際も良いし、最後は観客のサインカードの裏が名詞になっていてセリフも粋。
色んな意味でプロっぽい手品です。

Speed Dating (Mike Vance)

観客の選んだカードが日付を表示するトリック。
技法の正しい使い方という感じがする手順。
超ハッピーエンドもあって良い。

4for3 Alchemy (Mike Vance)

言ってしまえば技法でAがKに変わるだけなのですが、錬金術がどうという演出はなかなか。

Tip Of the Trunk (Michael Weber)

2人のカードを当てれます。
スペリングの原理もの。
ウェバーに期待するものとは違う感じのトリックではありますが不思議は不思議。

Color Heist (Caleb Wiles)

バックの裏色違いでやるリセット。
手渡しはできんけどちゃんと説得力ある方法が取られてます。
裏色違いはハンドリングが重たくなりがちですが、裏の色を変えればいいので通常のリセットよりラフになってるところもあったりして結構良い感じでした。

The Paparazzi Packet Trick

少数枚で行うジェミニツインズ。
パパラッチと有名人に絡めた演出が楽しいです。
原理自体はそのままですが、観客の自由度を上げるための工夫があり、これは意外とやってる人少ないけど良い見せ方だと思います。

Three Letters on Vernon & Walton (Roger Klause)

バーノンとウォルトンのトリックについてのアイデア集。
根本的な改案というわけではないけど、普通発表されることのないこういう些細なアイデアは面白いですね。

Peeping Tom (Gene Maze)

ホテルミステリーのバリエーション。
他のパケットトリックの改案でもよくやられる技法ではあるけど、ストーリー性のあるプロットでは強い方法だと思います。

Four Ace Cutting (Michael Skinner)

テーブルで4つにカットするとそれぞれのトップに表向きにAが出てくる。
めっちゃ単純ですけど全体通して流れでやるとそれっぽく見えますね。
普通に裏向きでもバラバラの位置から探した感になりそう。

Bits and Pieces (Paul Swinford)

観客に1〜8までの数字を言ってもらって、カードを16分割して1列に並べます。
観客が言った数字の枚数を左右から数えていくと、そこにインデックスの部分の破片があります。
Swinfordらしいトリックでめっちゃ面白かった。
数字聞いてから破って並べるからどうとでもなると言えばそうですが、演出も良くて楽しい。

O & W Displacement Technique (Frank Thompson)

オイルアンドウォーターでディスプレイしながら良い感じの場所に並び替えるテクニック。
割とイケてる組のマジシャンが使ってるイメージがあります。

というわけで、最初好きなマジシャンのやつだけ読んでも満足度ありましたし、この機会に全部読んで興味が湧いた手順も結構ありました。
追っかけてみようかというマジシャンも何人かいましたし読んでよかったです。

そうこうしてるうちにUSAからUSA最高峰っぽい何かが届きました。

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