by jun | 2021/11/02

2016年にリリースされたアザーブラザーズの予言手品です。

基本的な演じ方はこう。
あらかじめ2枚の予言があることを言っておき、一人目の観客にはスプレッドを見て好きなカードを言ってもらい、もう一人の観客には裏向きで好きなところでカットしてもらいます。
演者は左右両方のポケットから一枚ずつカードを出し、それぞれ「○○を選ぶ」とメッセージが書いていてそれが当たってます。

トリックデックとオンライン動画解説のセットになっていて、確かに同じように演じようと思ったらこのデックが必要です。
要は一枚は表向きのスプレッドの中から1枚自由に選んでもらい暗に普通のトランプであることを示しつつ、二枚目は誰も知らないカードであるという見せ方。演出的にも自由な選択と無意識な選択を予言するというものになっていて、これは結構相乗効果ですごく不可能なことをやってる感じも出てると思います。
この手順はあらかじめ予言のカードを出しておけないものなので、2枚のカードを別の方法で選ばせることで色んな可能性を消してるあたりは上手いと思いますが、ポケットから出るというのはやっぱりちょっと予言としてアンフェアなイメージは強いです。
出す場所は決まっててあらかじめそこから出すことを言えない場合はいくつかそこをクリーンにする工夫が欲しいですけど、動画で演じてるようなストリート的なシチュエーションならそこまでしなくても良い感じですかね。

解説動画では別の予言の示し方も解説されていて、そこら辺がうまいこと解消されてるものもありました。
一つは封筒を使うもので、あらかじめ封筒を出しておいてカードが入ってることを確認してもらえます。
扱いやすい仕掛けでこのトリックデックとの組み合わせは良い。
カードケースを使うものもありましたが、封筒と比較すると色々と弱くなってます。

もう一つは観客の足の下に予言があったという見せ方。
これはストリート限定ですが、観客のポケットとか椅子とかにやる方法知ってれば同じように行えます。ちょっと現象の質は変わるけど、予言の場所を言えない弱点をカバーしつつ勢い増しになっていて問題解決の考え方としては好き。

なんにせよ後出ししたという印象を持たせないよう演じれられればなかなか良いトリックデックじゃないでしょうか。
この仕組み自体は古くからあるもので、似たような手順もなくはないです。
PVだけではあまり惹かれず、これ系のデック調べ目的で買ったけどメインで演じてる方法以外のとこに見所があるコンテンツだったので見てよかったといえば見てよかった。

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