by jun | 2018/02/13

古く擦り減ったコインを使うとコイン同士がこすれた時に音がしないのでコインマジックに大変便利ですが、音がしない級に擦り減っていて状態のいいコインは非常に高価で入手し辛いので、各地でコインを削ってソフトコインを作る試みがされています。
この前モルガンをどっかにやってしまって、新たにソフトコインを作る必要が出てきたので自分のやり方を紹介します。
色んな方法があるみたいなので、こうやったらこうなりますという参考程度に考えていただけると嬉しいです。
作り方のDVDとかも出てるみたいですので、リスクを抑えたい方はそちらを購入した方がよろしいかと思います。

今回作るソフトコインについて

あんまりつるつるのコインに慣れてないので今回は表面を軽く削るぐらいにします。他のコインもそうしているので状態を合わせる意味もありますが、真っ平らにすると滑り方が変わってしまうので慣れるのに時間がかかるという理由の方がでかいです。
削ってエッジの部分をなくしてしまうと空気が入らないから少し滑りに抵抗が出るのだと思います。
あと、デザインの綺麗なコインのディテールを潰してしまうのに抵抗があり、それでもかちゃかちゃ言うのはやだからちょっとだけ削るのが好きです。

ちょっとだけ削って意味あるのかという話ですが、コイン同士が擦れてかちゃかちゃいうのは凸部分同士がぶつかるからで、そこを削って凸の数を減らし、凸の凸を少しでも丸くできればサイレンサー効果はあります。
ソフトなソフトコインです。
よりハードコアなソフトコインを求めてる方は参考にならないかもしれません。

今回はコインを燻しますが、そこまで削らないならコインの模様はなくならないので燻しはお好みで大丈夫だと思います。

用意するもの

銀貨
耐水ペーパー
燻し液

今回加工するのは銀貨です。
ニッケルのコインでもできると思いますが削るのが大変そう。
耐水ペーパーは1000、1500、2000と用意しました。
がっつり削りたい場合は600ぐらいから始めてもいいと思います。

燻し液は東急ハンズに100円で売ってます。

真っ黒にしたい場合は銀黒などのブランド品を使うといいらしいです。
塩素系の漂白剤を使って塩化反応を起こさせる方法もあるようですが、試しにやってみた感じ反応した時に変な色がつくことがあってあまりよくなかったです。

作業する時に手が真っ黒になるのでゴム手袋とかもあると便利です。
あとコイン削る時に空き缶があると便利なので、底にコインが収まりそうな細い缶があると良いです。

燻す

燻さない人は飛ばして大丈夫です。
燻さないと模様消えちゃうから燻すわけですが、模様残る場合でも削った部分が露骨になってしまうので燻して見た目をそれっぽくする意味はあります。

ガラスか紙のコップに沸騰したお湯を入れて、そこに燻し液を3滴ほど。
真っ黒にしたい場合はもっと濃くしましょう。

1分ぐらいつけるとこうなりました。

余計な部分を洗い流すと意外と落ち着きます。

もっと黒くしたい人は燻し液を原液で塗る方法もあるようですが、意外と自然に黒くなってくるので最初は様子見で薄めにやった方がいいかもしれません。

削る

1000番の耐水ペーパーを床にしいて、そこにコインを乗せます。
この上でコインを擦って削るわけですが、力のかけ方がバラバラだとコインが傾いてしまうので均等に力をかけるようにしましょう。
1000番とかだといきなり大惨事になったりはしませんが、ちょこちょこ確認しながらやる方がいいです。

コインの動かし方ですが、ペーパーの上で8の字を書くように動かすといいです。

そこで空き缶を使います。
形にもよると思いますが、モルガンなどのワンダラーなら底にぴったりはまって表面は出るので、ヤスリがけにはちょうどいいです。
均等に削ろうとするると均等に力かけないといけないので指だと難しいです。
指でやる場合は、荒い目のヤスリで力をほとんどかけずに優しく撫でるといいかもしれません。

一番最初の削り工程はエッジの部分を削ることが目的ですので、いい感じになるまで削ってください。
滑り具合をチェックする時は、削りカスなどで程度が変わるので水洗いして乾かしてから確認する方がいいです。

というわけでざっくり削るとこんな感じになります。
自分は内側のギザギザが残るか残らないかぐらいの感じが好きです。

次に1000番で凸部分を削ります。
ここから先はできるだけエッジにヤスリがかからないようにしましょう。

だいたい凸部分が浮き上がったら、1500番で表面を滑らかにしつつ凹部分も削っていきます。
コインを床に置いて、細かい部分は爪を使って耐水ペーパーを押し込んで削ります。
イーグル面は削りにくい部分が多いですが、できるだけ凹面の削れるとこ削っといた方が綺麗な気はします。

なんとなく削れたら2000番で磨いて調整します。
2000番でも結構照りが出るのでお好みに合わせて。

さすがにもう少し削っても良かった感はありますがめんどくさいのでとりあえずこの辺で。
納得できない場合は燻し方を変えたり削りなおしたり色々試して下さい。

エッジを削ってるので丸みがなくなり、CPした時に角が痛いと思います。

それをとるには床に耐水ペーパーをしいて、コインを45度に傾け、撫でるように磨いていきます。
軽い力で2回ぐらいなでて、少し回転させてというのを何周もやると綺麗になります。
優しくやるとあまり削れないので400番ぐらいからやってもいいかもしれません。
これを両面にやると、またエッジの角に丸みがでます。
細かく確認しながらやりましょう。

最後に縁を一周2000番で磨いて

洗剤と水で洗い流せば綺麗になります。
燻しも輝きもは最初は人工感がありますが、適当に触ってるうちに落ち着いてきます。

だいたい1枚30分ぐらいでできますが、こだわりだしたり4枚連続でやったりすると疲れるので頑張ってください。

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