昨年末に発売されたベンジャミンアールのシリーズ2冊目。
よくわかってなかったんですけどこれってこのペースで出るんです??
いやでもこの感じの内容ならベンジャミンアール何年ぶりの新作ドガジャーンってやられても困惑するしこんぐらいサクサク出た方がいいのかもしれません。
今回はまずPVが凄いです。
こちらの動画をご覧ください。飛ばさずに、まばたきも出来るだけ我慢して最後まで見てください。
どうです、綺麗な景色だったでしょう。
まばたきもするなと言った割にこれぐらいの感想しかないのですが、スケールはでかいけど見終わった後のなんだったんだこれはって感じがベンジャミンアール本の読後感と似てて超良いビデオだと思います。
後ろでかかってるのはOoyyのCalling meという曲で、そっちのMVもとても壮大なので合わせて是非。
そして今回の本もより自然な動きを追い求めたような内容です。
トリックに関しては1巻とはちょっと指向が違ってて、あー今回はそっちですかーって感じで、もちろん大事な事が書いてるんですけども、1巻より現象の魅力が減ってたりセットの面倒さがあったりして正直物足りなかったっすね。
たぶんもうこのシリーズは超新しい手法とかについて語られることはなさそうで、クラシックの細部を詰めていく方向だと思うんでそういうものとして読めば普通に面白いし考え方としては正しいんだと思います。
逆に新しさを求めて読むとかなりの人がズコーってなるはずで、Magic Cafeの掲示板ではハリーパッターさんって人がブチ切れてるしそういう人が言ってることはわかるしそういう感想が出てもおかしくないような本です。
賛否両論ってより読む時のコンディションが大事で、あーやってこうやってポイってやってチャラーン的なカードマジックは今ちょっと良いかなーってぐらいの時に読むと丁度良いと思います。
今回の本には詰めるのはいいけどそこ??っていうポイントもあるんですけど、お前らこれ舐めんなよというメッセージでもあるようで、ベンジャミンアールのファンほど避けてそうな手法もあるしそういうとこに興味持てるのは良いことです。
個人的にはベンジャミンアールのマジックはそういう細かいとこにこだわってるから凄いのかーってのと、あなたのマジックが不思議なのはそこだけじゃないと思うんですけどーってのが半々ぐらいの印象。
まあ上手さの部分は正しいやり方を正しく練習するしかないんで、気軽に取り入れられるもんの解説はありがたいです。
細部の話が多いので効果が実感しにくいですけど、そういう方法があるならそうします。
Art of PracriceとBreaking the Frameでは体の見せ方の解説がされていて、普通に重要なことだしここらへんはやっぱり面白いっすね。
単純に見栄えがよくなるというのもあり、手品的にも都合がよくなる話でもあります。
ただ、1も読んでないとわからんこととか1も2も読んでもまだ完結してないとことかあって小出しにする意味はよーわかりません。
Simon Hendersonさんのコラムは興味深い内容ではありますが、これがどうベンジャミンアールの手品観と繋がっていくのかはまだわからん感じ。
今回は手品の限界的な話なんで、リアリティを求めつつ手品でギリギリ攻めるかってとこと関連するんでしょうか。
ベンジャミンアールはリアルが好きすぎて手品やめちゃうんじゃないかと心配になるんで、こういう文章読むとマジックの中でのリアリティの話なんやなと思えるのはありますね。
しかしまあ1巻に続きオススメし辛い本です。
でも読むなら早く読んだ方が良い内容でもあり、1も2も読まんとどうしようもないし両方行けば良いと思います。
くれぐれも体調の良い時に。
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