By Forces Unnoticed sleightlyobsessed
Andrew Frostさんがgumroadで販売している映像コンテンツで、アーネストエアリックのBy Forces Unseenをトリビュートした作品集というなかなかに脂っこい内容です。
元々がカードが箱から出てきたりプロダクションしたり入れ替わったりという現象なので、単純に改案というよりは見え方のコンセプト自体を引き継いでるという感じになってます。
収録作は3作品と少なめながら、世界トップレベルのカーディシャンによる高難度技法があれこれ解説されてるので見応えは十分。
House trained
元ネタはHouse Guest。
シンプルなカードインザボックスネタです。
特徴は手のひらと箱が接地しないところで、その感じを踏襲しつつより自然な角度で行っています。
技法はコントロールにも応用できるものでその方法も解説されてまして、サイドスチール系にしてはかなり手の動きが少なく、引き抜いた感戻した感が皆無。
コントロールに使うと角度はやや厳しいですが、抜くところまでは軽く指も開けるし十分実用的です。
エアリック版をこの人がやってる映像もついててとても良かったっすね。
Exchange Rate
観客がコールしたカードをポケットに入れて、それとは別の観客が指定したフォーオブアカインドを箱の下に置く。入れ替わる。
元ネタのBureau d’changeと使う技法は同じなのですが、入れ替わるカードがデックから離れた状態にあるのでトランスポジション感が強まっています。
枚数ごと変わるものとしても説得力ある見せ方で、技法のタイミング的にも少し楽になってる気がします。
Thought Manifest
カードのプロダクションが3つ解説されてます。
一番元のやつっぽいのは両手の指先の間から出てきたように見える感じの。
隠してたものが出てきたという感じがなく、予備動作からの流れもあって本当に突然出てきた感じに見えます。
もう一つのプロダクションはお手軽ながら、空間から出てきた感がちゃんとあって良いです。
一番やばいのがテーブルに置いた手の中から出てくるやつ。
ご本人のインスタに動画があります。
やばい。
エアリックと言えばのあれも、ちょっとした工夫のおかげで自然なものになっていて良いですね。
あとはボーナスとしてRoss TaylerさんがLonely at the Topのバリエーションを解説しています。
この人も上手いなー。眼福。
まあ観賞用になろうとも上手い人達の映像見るのは良いもんです。
Andrew Frostさんの作品集いくつかありますが、今回のは一番シンプルにテクニックを活かした感じになってます。
シンプルな中にも構成やコンセプトの徹底という今までにも発揮していた資質を十分に見ることができるのでオススメです。
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