by jun | 2017/09/24

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ベベルが来る!!ということで数少ないベベルの作品集の中からバラリノとのセッションDVDを久々に見ました。
マルローをリスペクトするベベルとバラリノが、同一プロットをお互いの方法で演じて解説し合うという面白形式のDVDです。

Les 4 rois

4枚のKを使ったラストトリック的な現象から4枚のAに変化する現象。

ベベルが使ってる技法は1枚だと不自然に見えるけど2枚でやると違和感がないという発見。
手の動かし方など参考になります。
4枚を2枚に見せるアレもうめーです。

バラリノの方はマジシャンが見るとあってなる動きが多いですが、滑らかにやられると持っていかれますね。
変化がビジュアルなのもバラリノらしくていいです。あの変化は色々使えそうですね。サンドイッチで2枚のAサンドイッチしてジョーカーが残りのAになるとか。
ダブルの解説も見所。

交換、変化、変化が近いところで起こるので混乱させないようにパパッとやる演技のテンポも勉強になります。

1,2,3 et 4 de Pique

4枚のKとスペードの1〜4を使い、スペードの1〜4をポケットに入れるけど、手に残ったKがスペードの1〜4に変化してポケットからKが出てくるというマジック。
この演技はベベルのみ。
これやろうとしたら結構無駄な動きが多くなりそうだけど意外と手順的に覚えることも少なくて頭は楽です。
あとはこの独特のリズム感ですね。
ポケットじゃなくテーブル使ったバージョンも解説されてて、これはこれで不可能に見えて好きです。

Mabillon

4枚のエースをカウントすると1枚ずつポケットへ。
ガチ4枚なのでサインカードも可。
ガチなので当然ガチでやるわけですが、カウントをうまく使ってるのでパーム的な負担は減ってます。
パケットの中で複数枚をパームに入れるやり方が解説されてるので応用範囲広そうです。
演技見るだけでベベルやべーってなれます。

The nameless trick

バラリノのカード当て。
観客にカードを配ってもらって好きなところで止めてもらい、止めたとこのカードを覚えてもらってというのを3回繰り返して3枚のカードを覚えてもらって混ぜてもらう。
これだけで当たります。
原理は知ってるけど賢くてマニアも引っかかる系ですね。

Mexican 3 Card Monte

スリーカードモンテ。
序盤は少し変わったテクを使いながら、濃厚なエンディング付き。
モンテでよく使う技法で構成されてますが全部の技法に一工夫あり、マニアが見ても自然に見えます。
メキシカンな技法のこだわりとかやばいです。

バラリノはちょっと変わった技法でのアプローチ。
錯覚要素多めでおもろいです。
説得力はあるけど負担はやや高め。

Bluff Pass

ブラフパスを使ったサンドイッチカード。
憧れの技法ではあるけど勇気がなくてなかなかできないやつ。
二人とも全くブラフパスしてるように思えません。
隠す場所の隠し方と、そこに指持ってく動きの必然性が良いですね。

ベベルは謎のボトルコントロールを解説しだしててとても楽しいです。

バラリノのサンドイッチカードは全部最高ですがこれも素晴らしいですね。
というかサンドイッチカードされてないはずのカードの扱いがエグいので、こういう自然な動き覚えとくとどんどんサンドイッチカードが作れるのかなと。

Collector

ベベルのビジュアルに3枚はさまるコレクター。
ビジュアルだけどこってりしすぎてなくて無駄な動き少なめで良いです。
これだけでも価値ありますが、なんか3枚のカードとK3枚をスイッチするベベルらしすぎるオマケ付き。

ちょっとフランス語だとどういうセリフで演じればいいのかよくわかんないんですけども、3枚選んでもらって、それは置いといて、3枚のクイーンをとりあえずAに挟んで、選んでもらったカードをお客さんに持ってもらって、Aを見ると3枚はさまってて、それがお客さんのカードに変わってて、お客さんに持ってもらったやつがクイーンに変わるという現象です。
ややこしくても引き込まれるべべリズム。

As Leader

マクドナルドエース的な集まるやつです。
いや、やってることはわかるけど二人とも何っていう。
クラシックから自分流に発展させた何か的な何かです。

Open Travelers

オープントラベラー。

このジャンル弱いってのもあるけど二人とも独特すぎて全く新しいものを見た気持ちになりました。

バラリノのは変態すぎて出来る気が全くしません。

ベベルのは無駄なカードの動きを減らす方向で、大胆ながらタイトにまとまってます。
テントバニッシュを使うタイミングが独特で、あの現象の気持ち悪さが引き立っています。

オープントラベラーというと、4枚目をどうするか問題がありますが、二人ともデックは使いません。
やはり極めてくるとオリジナルのあそこが不自然ってことになるんでしょうか。

Cartes et Couleurs

表向きで配っていってストップしたカードの色が違うというマジック。
アレのバリエーションですが、色違いカード1枚足すだけで負担も減るし逃げ道多いしインパクトも増える良改案だと思います。

Card Controls

2人とも解説されて見ても全くわからないコントロールとスイッチ。
やってみると意外と難しくないけど、あそこまで自然にするにはかなりやらなきゃいけない系の技法です。
バラリノの複数枚同時に変えるやつは憧れ。

というわけで二人で同じプロットのマジックやってるだけに、二人の個性がよーくわかるDVDです。

たぶんいきなりベベルレクチャー行くとショック受けて終わりそうなので見れるだけのものは見ておこうと思って色々見てますが、全体的にベベル動画は場所とかこの集会は一体…みたいなのが多くて楽しいです。
フランス楽しそう。

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