by jun | 2018/05/31

野島さんの代表作の1つであるC3です。
C3は”Center Color Change”の略で、スプレッドした3枚のカードの真ん中をカラーチェンジする技法です。

非常にビジュアルでこの手のワンハンドチェンジの中でも振る動きが小さく済みます。
あまり振らなくていいのは見えてる範囲が狭いからで、それはデメリットでもありますが、インデックスさえ見えてれば変化をアピールできますし振った瞬間に何かやったと思われないのも強いです。

DVDは技法の解説と、この技法を使った手順が9個解説されていて、パケットトリック大好きな野島さんらしい作品集になってます。

技法自体の難易度はまあまあ高いです。
解説されてる通りにやれば指が攣ったりすることなくいけますが、100パーセント目指すとなかなか難しいと思います。
うまくいったら指やカードの位置を覚えて微調整していくと良いです。
使いどころは難しいですが、2回連続で変化させる方法も解説されています。

C3 Sandwich

サンドイッチカードです。
ジョーカーを振るとビジュアルに1枚裏向きで現れて、それを見ると違うカード、振ると当たりのカードに変化するというサッカートリック手順。
ビジュアルな出現とサッカートリックって相性悪い気がするので、やるとしたら二人に選ばせて変えるとかになりそうです。
二人に選ばれるバージョンも解説されてるのですが、こっちも1枚目はハズレのカードを見せて2回変化させる手順で、野島さんサッカートリックそんな好きなのかと思いました。

C3 Oil & Water

3・3オイルアンドウォーター。
1段目は交互に入れて、3枚ずつに分けて、赤黒赤が振ると赤赤赤になって、テーブルに置いた3枚が黒黒黒になってます。
2段目はは別れた状態で持って、カード全体を振ると赤黒赤黒赤黒に混ざるアンチオチ。

2段目は文句なしに傑作です。
C3が片手でできることを最大限に活かしていて、表向きでばっと混ざるとこが素敵すぎます。
1段目も好きだったのですが、この手の分ける型のオイルアンドウォーターって一体なんだみたいなターンに入ってて、気にならない時は全く気にならないのでたぶんまたそのうち好きになります。

C3 Monte

スプレッド状態でのスリーカードモンテ。
まず当たりカードが裏返って、もう一枚裏返しますが、ちょっとカードの裏を見る間に表だった外れカードが当たりに変わってます。
最後は全部外れカードに。
裏の色が変化するバリエーションも解説されています。

振るのではなく手を返して裏面見せてる間にC3という使い方はとても良いです。
ビジュアルでもなく、いつのまにか変わってた感を凝視されても出せるので効果的。
テーブル使わないモンテですし、当て物感も弱いので演じやすいかと思います。

C3 Fadeaway

3枚のカードが1枚ずつブランクフェイスに。
最後は一瞬で元どおり。
エキストラ1枚でできるのが良いですね。
野島さん的な賢さで言えばこのDVDの中で一番かもしれません。

ただ、色々と並べ替え的な動きが必要で、その時は両手使わないといけないのでC3である必要性みたいな部分ではやや弱いです。

C3 Double Change Routine

テーブルに置いておいた2枚のジョーカーが、選ばれた2枚のカードに変わります。

2枚同時のカラーチェンジでよくあるセットに持っていく方法がとても良いですが、ぶっちゃけこのセットからならいくらでもビジュアルなチェンジができるのでC3の強みを活かし難いです。
チラ見えからカード開けるというミステリアス感は魅力的ではあるものの、インパクト的には少し弱まります。

C3 Double Twin Change

2枚のカードのフェイスが変わって、裏の色も変わる2段現象。
これは上のと同じ動きですが、デックを使わないのでC3の強みが出ます。
あと裏の色の変化は手を返しながら両面見せる見せ方がとても不思議に見えました。

C3 Homing Card

黒いカード4枚と赤いカード1枚、赤いカードをテーブルに置いたつもりが黒いカードに変わってて、赤は手元に返ってくる、の繰り返しです。

これはテーブルのカードをめくった動きでC3するので、スプレッドを一切動かしません。
こういうのは本当片手でできる技法が便利です。
手順的にもノイズが少なく、するするできるので手順の中では一番気に入りました。

C3 Twist

3枚のカードが1枚ずつ裏向きになる手順。

C3って4枚だとできないこともないんですがかなり難しくて、4枚のAとかでならやりたいけど3枚でしかも裏向きというのがなんとなくパッとしません。
あとやっぱり示して揃えて広げてというのが続くのはちょっと気になります。

C3 Oil & Water 2

エキストラなしの3・3オイルアンドウォーター。

説得力は落ちますがエンドクリーン派にはこれ。
まあこれ以外にもオイルアンドウォーターではなんぼでも使えそうな技法です。

んなわけで、手順は良いの微妙なの半々ぐらいの印象ですが、あんまりパケットトリック好きじゃない人の感想なので話半分に。半々の話半分なので4分の3は良いです。
アスカニオスプレッドでビジュアルな変化させるとこにはだいたい代用できるので便利な技法ですし、片手でできるやつは色々覚えておくと「手が三本あればいいのに!!」って発狂することもなくなります。

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