by jun | 2023/03/16


2016年にJared Kopfが出したebook。
Dark Art Pressから出ていて、Vanishing Inkで売ってるJared Kopfバンドルにも入っています。
いやー良い本ですよこれは。
内容は予言のトリックが3つ解説されていて、本のタイトル通りの方法を使うものです。そのため観客の自由度は高く、後出しをサポートするプレゼンテーションも手続きもめっちゃ丁寧です。
自分は単純にメンタルマジックで使われる手法に詳しくないというのもあるけど、そんな賢いやり方があるのかと膝割れるぐらい叩きました。

Card in the Envelope

観客が決めたカードだけがデックから欠けていて封筒に入っています。
この強手法を使えば似たようなことは色々出来るけど、なぜサインカードが移動する現象でなく予言なのかという考察がおもしろいです。
じゃあ最初から封筒出しときーやってなりそうなところを、始まり方と取り出す前のセリフで上手くて回避してます。
全体の雰囲気はちょっと固くて真似し辛いですが、突っ込みどころを作らないポイントは抑えられとても勉強になりました。

Steal this Trick

観客が言った単語が予言されていたという手品です。
肝となる手法は複数の単語を当てるメンタルマジックで使われる物の進化版みたいな感じで凄い。細かいとこまで気を使われていてまさかそんなことをやってるとは思われない感じです。
一方で使い道は難しそうなんですが、このトリックのちょっと外した演出が見事でめちゃくちゃ噛み合ってます。
意外性もあって味わい深い示し方がとても良いトリック。

The Oneiromancer’s Index

4枚の名刺を4人に配り、それぞれ悪夢について書いてもらい、誰が何を書いたか当て、最後の一人の夢は置いてあった封筒にメッセージの形で予言されています。
これも凄かった。誰が何書いたか当てるやつはめっちゃ色んなことに応用できそう。
この予言の仕方も洒落てて良いですね。
経験と研究から成り立ってる部分もあり、納得度も高かった。

3作品だけですがいずれも必殺級で、手法一つ一つも変わってて面白いのでとてもおすすめです。

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