by jun | 2019/03/22

Instagramで日々スライトお化けすぎるマジック動画をアップしている@sleightlyobsessedさんのレクチャーの模様を収録したダウンロード商品。
gumloadで購入することができます。
Lecture at Flat No.9


写真を見てもらえればわかる通りレクチャーは部屋〜って感じの部屋で行われていて、すっごいラフな感じで手品してます。
Instagramでは気配を消して殺す的な動画が多いのですが、喋ると結構ノリの良い人でただスライトだけで見せるわけでもなく、構成もしっかりしていて後を引くような不思議さを狙った手順が多いです。

このレクチャーでは技法と手順が5つ解説されていて収録時間は90分、当然のようにチャプターなどという優しい設定はなく、何故かデータが17GBもあるというハイテク仕様。
プレステ3版のグランドセフトオート5のダウンロードが16.92GBらしいので、あの広大なマップぐらいの手品が期待できます。

First Section – BTW

最初は技法編。
基本的に撮りっぱなしの動画ですが、技法は正面からとバックビューの映像が最後についてます。
基礎技法だけで、Instagramでやってる変なテクニックを期待するとあれかもしれませんが実用的で自然派かつ死ぬほど上手いので得るものは多いです。

最初はフォールスカット、テーブル使うのと手の中でスイングカットしたように見せるやつの2種類。
パス的な能力は必要とせず、動きとリズムで錯覚を生んでます。
手順パートは全部ノーセットでできるものですが、フラリッシュ 的な動きでもないし覚えておくと便利です。

ターンオーバーパスは特別な動きというわけじゃないけど要素を分解して解説していてわかりやすかったです。
指が動きすぎるとかうまく揃わないという人には参考になると思います。

カバーパスも特に新しい方法というわけではありませんが、あのやり方であの自然さが出せんのかという意味で見る価値あります。
スプレッド閉じる動きでやるやつですが、やっぱりパケットを合わせるだけのパスより自然に見えますね。
このやり方だと2枚目以下にも自由にコントロールできるのもメリット。

Instagramでもよくやってらっしゃるダイアゴナルパームシフトもさすがのクウォリティ。
できるだけ動きを止めずに流れでいっちゃう方法として完成されています。
それでいて指が変に曲がらないし手を返すタイミングとかも見事です。

どの技法も大まかな動きは基礎的なものと変わらないんですが、何回も見てると細部の詰められてるとこがぼんやり見えてくるので技法パートだけでも十分見る価値あります。

Final Destination

観客がカードを減らしていって最後に選ばれたカードだけが残るやつ。
ちょっとずるいことしなきゃいけない場合もあるけど、より確実にする方法も解説されてます。
数枚まで絞るとこはかなり効率良いし、最後1枚にするところもそこまでのバッドエンドがないです。
観客に渡すところとテーブルの使い方がうまいですね。場所が変わるとなんかちょっと言ってることが違っても変じゃない的な。

Single Phase Ambitious

1フェイズで終わるアンビシャスカード。
アンビシャスカードの不思議なところを1発に凝縮していて観客参加型でもある素敵な手順です。
なんで繰り返しじゃなくこの現象になったのかみたいな話もしていて素直に賛同できるものでした。
パズルっぽさがなくなるのがとても良いと思います。

Imaginary Card

観客が選んだカードが出現する現象で、カラーチェンジとスチール技法の解説がメイン。
カラーチェンジやや角度は厳しいですが、かなり綺麗にじわじわ出てきた感じが出るので表向き出現にはかなり良さそうです。
パーム感のないスチールもポケットから出すにはベストな方法に見えます。

Hynosis Card

移動現象やトランスポジションを催眠風の演出で見せる手順。
観客一人だけにしか現象が伝わらないように見せてるのでシチュエーションは選びますが、観客のリアクションで成立させるあたりがリアルで良いです。
ハンドリングはかなりダイレクトに激しいことをやっています。
ネットの動画とは違い手順の中でしか機能しない技法の使い方としてはとても参考になりました。

Designed for laughter

サッカートリックで3枚間違ったカードを出しますが、その3枚が変化してて選ばれたカードとフォーオブアカインドになる現象をノーセットノーフォースノーマルチプルリフトで。
軽く出来てとても良いです。
ここで使われるスイッチも応用範囲が広くて便利。

しかし何やっても本当に上手い人ですね。
上手いだけが良いわけじゃないという話もありますが、やっぱ技法極める人はどうやったら不思議に見えるか考えてるってことだし、手順もそういう方向で詰めてるから出てくるもんも面白いです。
その中で鬼クウォリティの技法使うわけだからそりゃ凄いし17GBにもなりますわ。

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