by jun | 2019/08/31

1987年のラリージェニングス作品集。
書いてるのはステファンミンチ、L&Lに電子版あります。
収録されてるのはカードマジック3作品、どれもクラシックプロットのジェニングス流の演じ方です。
解説作品は少ないながらハンドリングが詳細に解説されていて、例えばパームした時の挙動とか、ボトムカードをトップに持ってくる時こうやる人が多いけどこうやった方がより自然に見えるよみたいな感じのことが書かれています。
ジェニングス本はその辺あっさりしてるのもあるので、この本で補えるとこも多いです。
細部をねっとり解説した本ってうるせーよと思うこともなくはないんですけど、変わった技法もあるしジェニングスのあの感じを出すにはそういうところなんだろうなという感じで心穏やかに読めます。

HIGH-C

カードインオレンジの手順です。
カードのコーナーを破って観客に渡し、その破れ目の一致でオレンジの中に入ったカードがさっきのカードであることを示すパターン。
デックがオレンジに変化してそのオレンジから出てくるという手順ですが、ハンカチもテーブルも不要、デックがオレンジに変化する瞬間はめちゃくちゃ綺麗です。
コーナー破り型の移動現象として参考になる部分が多く、デックバニッシュ系の解説としても優れてます。
怖い部分も多い手順ですが、手順のラフさを活かして軽くできたら超かっこいい手品。

Intuitively Yours

Specrator Finds the Aces、観客がシャッフルしたデックからあれこれやって4枚のKが出てきます。
そもそもの原理が面白い手順ですが、ちょっと頑張ることによって観客にシャッフルさせることができる手順です。
頑張り部分の解説も丁寧で、後半はセミオートぐらいの難易度かつ、マジシャンの身勝手な設定をゴリ押す感じが面白いあたり。
観客の直感がどうのというのには間違いないように見えるし、セッティングが似た現象とちょっと違うのでマニアでも追いにくい感じあります。
さすがにカード何回も配るのはダレそうな気はしますが、その分フォーオブアカインドが出てきた時の気持ち良さもある感じ。

みんながパームしたくないってことは知ってるよ!みたいな感じで解説される第二のハンドリングも少し変わった技法とか出てきて面白かったです。
いやでもトランスファーはあるしこっちのがむずい。

Anastasia

5枚のカードを観客に見せて1枚心の中で覚えてもらい、もう5枚を別の観客に持たせ、おまじないぴょんで観客が思っただけがカードが移動します。
枚数の増減もあるし思ったカードなので決まればかなり不思議。
最近だともうちょいどうにかなりそうな技法部分もあり、いじっても良さそうですが手の流れ的にはここで解説されてる技法でも十分です。
この手順は演出に力が入っていて、小道具で視覚的に現象を説明するあたりも面白いっすね。
タイムミスディレクションとしても機能するし、ポケットに入るぐらいの小物で大きく印象変えれるのは素敵。

3手順ともさらっとやるのは難しい手品ですが、クラシカルでインパクトがあってジェニングスみたいにどっしりゆったり見せれる雰囲気のはなんか一個持っておきたい感じあります。
ジェニングス本で手に入りやすいやつはだいたい読みましたが、ここに載ってるのは難しい目でもその分ちゃんと強烈に見せれるバランスで練習し甲斐あるの揃ってますね。
しかしむずい。映像で見たことないけどだいたいジェニングスならこれぐらいで見せるんだろうなってのを思い描くと挫折します。

Sponsored Link

Comments

No comments yet...

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です