by jun | 2018/09/29

Dan & Daveが2011年に出したパームに関する本。
パームやリプレイスメントなど、少し変わったアプローチの技法がかわいいタコちゃんのイラストと共に紹介されてます。
彼らと言えばスタイリッシュなプロダクション系の手品が有名ですが、これに載ってるのは当然シークレットムーブです。
Trilogyでも一部そういう技法もありましたけども、スキルは全部気配を消す方向に使うので、むしろ難易度は高いかもしれません。

Crphalopalm

トップカードを左手にパームする方法。
カードの移動が見えないような軌道になっていて、音鳴らさないように工夫されてます。

ひっくり返したりダブルカットしたらええやんという話もありますが、たぶんうまくやれば普通のボトムパームより指の動き少なく済む感じでしょうか。

Octomus Palm / Octomus Load

トップカードを右手にパームします。
通常のものとは違って、右手を動かさずデックの面を隠さない方法です。
あと普通のパームとは裏表逆にパームできるので色々と便利そう。

Octomus Loadは似たような形でカードを動かしてカードケースにロードしてしまいます。
デックを離さなくていいのはメリットと言えばメリットですが、いくらうまくやっても付け足した感は残りそう。

Cascade Control / Cascade Parm

カスケードコントロールとその流れでパームしてしまう方法です。
いやまあ普通に真ん中からパームする方法も解説されてるし別にこれじゃなくてもええのではという気もしますけども、派手な動きで誤魔化すようなものも覚えておくと良いのかもしれません。
カスケードコントロール自体が派手な動きで誤魔化すイズムなので、その流れでさらに誤魔化すのもやや負担な気はしますが。

Peeping Palm

ダイアゴナルパームシフトです。
差し込んでからやるやつじゃなく、ピークで覚えてもらってからやるタイプ。
デビッドウィリアムソンがRedicilousで解説してたやつですね。

前から差し込む方法だと手の動き的にカードを抜いた感が出やすいのでダイアゴナルパームシフトではベストな方法だと思います。
コントロールで使うよりデックを置く体でやるのが良いですね。
左手で持ってるデックを右に置くために右手に一瞬渡すだけにしか見えませんしかなり強いです。

Treading

2枚のカードを使ったエクササイズ。
厳密な訓練というより手遊びみたいな感じですね。
動きの流れは把握できるけどやりすぎるとデック持ってやった時に違和感出そうです。

Inking

パームしたカードをフォースする方法です。
スイッチに使う方法も解説されてます。

これは結構微妙な感じで、これじゃないとダメなシチュエーションもそんな思いつきません。
ストップ言わせる方式かつストップした箇所は一瞬カバーされるので、既存のフォースと比べてメリットがあんまないです。
観客にシャッフルさせてすぐフォースに入りたい時にはいいのかなと思いましたが、パームしてるんなら別に…

Undertow

本書の目玉の一つ。
パームしてるカードをトップカードをめくる動きで付け足してしまいます。
トップカードでなくても胸ポケットに差したカードとか箱の上にあるカードとかでもできるので、マスターすればオープンプリディクション的なことも可能です。

そっち向きでそうやったらできるんかって感じで賢さがあって、慣れるとまあまあ揃います。

Hermit Transfer

右手から左手のトランスファー。
手をこねこねするんじゃなくて、デックを手渡す動きでやってしまいます。

トランスファーっていうかなんていうかみたいな感じなのですが、自然にやりさえすればパームしてる印象を与えない動きで、トランスファーのためにワイプトクリーンするならこれの方がいいかもしれません。

Buoyancy

左手にパームしてるカードをトップにリプレイスメントする方法で、揃った状態のデックとファンにした状態の2パターン解説されています。

ファンから戻すやつが特に良くて、頑張ればマルチプルシフトでトップに持っていくこともできるかもしれません。

Lofty Transfer

左手から右手のトランスファー。

マジかってやり方で彼ららしい何かがあります。
なんでしょうかこれは。

Mimic Palm

ワンハンドシャッフルの流れでパームしてしまう方法。

意外とワンチャン技法ではなく、練習すれば安定してできるようになりそうです。
練習したいかどうかは置いておきます。

Nautilus

デックを回転させる動きでトップカードを左手にパーム。
後半はどんどんダンデブみが増してきます。

Plumber Palm

オーバーハンドシャッフルの流れで右手にパーム。
これは比較的自然に行えそうです。
揃える動作なら両手が近付いても不自然じゃないですし、ほとんど一緒ではまります。
観客に手渡す時にデックを持つ手が自然な形になるように流れるのも良い。

Otocyst

トップカードをボトムにリプレイスメント。
割と感じにはまります。

あとオマケでシビルリプレイスメントとかいう謎技法が解説されてました。

どれも難易度は高めですが、はまった時のオッていう感じは気持ちいいです。
トップを左手にとボトムを右手にと逆のリプレイスメントは覚えておいて損ないかもしれませんが、どうしてもこれじゃないとダメってこともありません。
ただ、自然に見せるためという方向で考えられてるのは良いとこなので使い道考えるのも楽しいものですね。
結構パケットトリックに応用できそうなものが多い気がします。
Undertowは結構長いこと練習してるけどなかなか上達せず。
そういえばタコちゃんってパームは得意そうでもリプレイスメントやトランスファーってできんのかなと思って調べたら吸盤はコントロールできるらしいですね。
頭も良いらしいし8本あるし手品向き。

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