by jun | 2020/12/02

2014年に出たガスタフェロー本。
カードマジック7つとおまけ1つ解説されています。
意外性もあって強烈なトリックが揃っていて、そのオチ自体はよくあるものなのですが、見せ方の粋っぷりがさすがガスタフェローという感じでオチの状態を作る手際もやっぱり上手いです。
びっくり箱でもびっくりすれば全然良いですけど、流れとしては納得できてもなんでそうなったか意味わからん手品見た時の味わいは格別。

日本語版が存在するのに意味不明な文字を読まなくてはいけない現状は悔しすぎるのでせめてセール中にいっときましょう。
Seven Wonders – John Guastaferro – Vanishing Inc.

GPS

色違いのGPSと書かれたカードがあって、観客がそれを差し込んだ隣のカードを見ると選ばれたカードが判明。さらにGPSカードの表を見るとサインカードになってる。
ガスタフェローがカードになんか文字書き出したらだいたい良いの法則。
カードの判明のさせ方、ちょっとこうもやっとするあれなんですけど、GPS演出+観客がやることの自由度の高さからとても不思議で説得力あるものになっていて、それ故に意外性も高い。
アイテムとしての面白さが特別なカードっぷりを際立てていて手法も想像させません。

Numerology

観客がテーブルの下で頭の中で決めた数字の分カードを動かし、さらに演者が決めた数字分動かして指定の場所のカードを取りますが、演者はカードを把握できます。
正確に観客の決めた数字を知る必要はなく、ちょっとした後出し要素はあるのですが一貫した原理になっていて解説読んでもちょっと考えないとわからない系。
フォースにも応用することができ、Little White Liesという素晴らしいバリエーションが解説されてます。
普通1枚だけ色違いでしたとかそれぐらいで終わりそうなんですけど、これは予言の紙まで全部真っ白になってしまうやばいオチです。

FUSION BOX

アンビシャスカードの後に、別のカードの裏にもサインをしてもらってそれが合体するやつ。
表裏の合体はいかにもう一枚のサインカードを隔離したように見せられるかが鍵ですが、これはとても自然な形で絶対にサインカードに見えるものがテーブル上にあるように見せる事ができます。
こういう直前まで別の意味を持ってたものをリサイクル的に他の用途で活かすのが本当に上手い。

そして何故合体するのか、どういう演出で見せるのかというところがとてもかっこいいです。
正直かっこよすぎてなかなか真顔で見せられないというか、このセリフを決めれたらなんでもできるよその人って感じのものなのですが、なんかもうフォーエバーとか言いたいっすよね。

Flip Side

バニッシュからのエニーナンバー現象。
数字を聞いてから調整しないといけないパターンもあるのですが、表向きで数えていって裏向きで出てくるので、なんかそこに移動した感があります。
エニーナンバー系の手品の中でもかなり好きな手順。

All Four One

好きなフォーオブアカインドを抜き出して、3枚はテーブルに、1枚はデックに混ぜ、観客がその1枚を選んでしまうという手品。
このプロセス自体はなかなかいいのですが、そのあとフォーオブアカインドがAに変わるオチがあり、これはやや文脈が弱く都合のためのオチっちゅー感じも否めません。

Love Me Not

好きと好きじゃないカードがあり、ルールに沿って好きじゃないカードは観客の手に置いていき、最後に好きのカードが残ります。観客の手に置いたカードを見るとQに変化してるという現象。

ダウンアンダーとはまた違うPetal Countというディスプレイを使ってて、イロジカルなことが連続しますが、ルールが分かり易いのでそこまで気にならんと思います。また、置いたカードが置かれる意味もはっきりしてるので変化する意外性も強いです。
変化させるカードはメッセージにもできるし、そこから別の演出も色々考えられると思います。

Gemini Squared

ジェミニツインズみたいなのを4枚でやるやつ。
色々やり方ありますけど、ガスタフェローはハンズオフな手法を取り入れていて全然これでいいよなって感じのやり方です。
選ばれたカード以外がブランクになるオチが解説されていて、このオチの見せ方がめっちゃガスタフェロー。
どうやってもそうなるわけじゃなく、これを選ぶことが宿命だったと思わせる丁寧な見せ方で、ハンズオフの危険性をよくわかってる人のこういうとこは本当勉強なります。

Mix And Macth

ボーナストリック。
カードを覚えてもらって複数の観客にシャッフルしてもらいながらも、場所も何のカードかもわかる無双状態を作る方法。
もちろん複数の観客にシャッフルしてもらうところに肝があるわけですが、それをやらせる導入がとても良いです。
ここで紹介されてる手順に限らず複数の人に分けて混ぜてもらう時に使える話なので覚えておいて損はありません。

映像になってないのはこのボーナスとAll Four OneとLove Me NotとFUSION BOXですかね?他のはセンターステージに全部入ってて、あれはほとんどベスト盤なので絶対見た方が良いんですが、Love Me NotとFUSION BOXもいい手品なのでこれはこれで読みましょう。

しかしアンルート以降ガスタフェローのノート出てないの寂しいですね。ちょこちょこ雑誌投稿とかはありますけどまとめてまた読みたいもんです。

あ、カーニーは来ましたねついに。ついに来たよついに。
ヘルダー本も届いたしIn Order To Amazeも訳されたし涼宮ハルヒも新刊出たしカーニーは予約したし待ってたものが次々に出て凄いな今年。

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