by jun | 2023/02/08


John D Bain氏が2015年に出した本です。
Kindle版があってAmazonからめっちゃおすすめされたので読んでみました。
一つのテーマに絞った研究は結構好きでディープな内容を期待してたんですがそういう本ではなく、まず最初にカードマジックに適したトランプの説明があって、その後に技法の解説という入門者向けの内容になってます。
じゃあこれがこれから技法を学ぼうとする人におすすめ出来るかというとそういうことはなくて、自分だったらそういう教え方はしないかなーって感じで、一応「普通に1番上のカードをめくった時と同じでなければならない」的な事は書いてるんですけど、そういうめくり方する人はおらんやろ式の解説。
そういえばと思って入門書を謳ってる他の本でこの技法がどう解説されてるかを比較してみたら面白かったので、色んな技法を比べてこの技法はこの本、こっちの技法はこれを読めみたいな感じで最強技法解説まとめをそのうちやろうと思います。

さてこの本ではカラーチェンジやコントロールなどの周辺技法は手順の中で解説されるスタイルで、これも効率的といえば効率的だけどそれぞれ極めがいがあるテクニックなので説明不足感も否めません。

解説されてる手順は悪くないです。
なんでこのチョイスなのか謎ではあるし今この技法を知った人に教える手順として適切かどうかは怪しいですが、カードが変化するルーティン、Aのライジングカード、カードの裏に書いてある名前の予言の3手順で、どれもしっかり見せられる手順になってます。
技法が技法なだけにこれでこんなことが出来たのか目から鱗ぼろんみたいな内容は難しいので新しい発見があったわけではありませんが、予言のやつとかは応用のさせ方のお手本としては良いと思いました。新しい技法を知った時のあれも出来るしこれも出来る万能感の助けにはなってくれると思います。でもやっぱり技法自体の解説がダメなのは致命的。

ちなみにこの本はBain氏のシリーズの3冊目で、1がバックパーム、2が4つ玉らしい。
なんで。

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