by jun | 2018/02/21

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待ちに待たれたベンジャミンアールのカードマジック新作です。
リアルコインマジックの方は正直ピンと来なかったので、これもどうかなと思っていましたがとてもいいDVDでした。


要はカッティング・ジ・エーセスのリアリティを突き詰めようという話で、そのために必要なシャッフル、カット、コントロール、リベレーション(取り出し)が大量に解説されています。
DVDのランニングタイムは2時間超えで、大半が他のマジックにも使える技法なのでとても楽しいです。

PVはこちら。

とてもリアルですね。
リアルにシャッフルしてリアルにカットしてAが出てくる、REAL ACE CUTTINGの名に間違いはないです。

なんせ今回はスティーブフォートがコメント出してます。

“Benjamin Earl is one of the best cardmen around today.”
Steve Forte

Real Ace Cutting – Benjamin Earl – Vanishing Inc. Magic shop

そもそも推薦コメント出してるのもあんま見ないですし、カードの神様がベストだと言ってるんだからベストなのでしょう。
このDVDでメインで使われる技法もスティーブフォートのものだったりするので、神々の遊び感あります。

ところでPVに出てくる”FROM THE MAN WHO FOOLED PENN & TELLER”というのはこれのことなのですが。

残念ながらこの全てが解説されてるわけではありません。
とくに前半部分は超不思議なのでそこを期待していた分がっかり感はありましたが、観客にシャッフルさせたデックから4枚のAを取り出すという目的は十分果たせますし、いかにしてリアルに説得力を持たせるかが解説されてます。
英語さっぱりわからんので細かいところは聞き取れておらず、スクリプトマヌーヴァから日本語字幕版が発売されるのを祈ってます。
まあ言葉わからなくても2時間ずっとカード触りながらやってくれてるのでどう見せれば不思議かは理解できますし、その流れで単語拾えばだいたいどういうこと言ってるかもわかる気がします。

あくまでカッティング・ジ・エーセスなので、リベレーションは全てカットからで、スタイリッシュでありながらフラリッシュ 的になりすぎないバランスも絶妙です。
特にテーブルだとシュパってやったりペコンてだしたりシュルシュル飛ばしたりしたくなりますが、かっこよさと不思議さのバランスがとても良い感じでした。

テーブル使わない技法も複数解説されていて、これもまたオシャレで不思議度も高いです。

割と直接的にトップから取り出すものもいくつかありますが、こうするとただそうしたようには見えないというワンアクションがあり、流れでやられると上から取ったようには見えません。
シャッフルもトップばっか見られてても確実に混ぜたように見せる工夫が至る所にあり、一定のリズムで行えばただ混ぜてるようにしか見えませんし、トップ追ってる人も煙に巻いてしまえると思います。

割と事故が起きやすいシャッフルもあったりするので、事故った時にどう対処するかというようなことにも触れられていました。
解説される大量の技法をできるようにしておいて、いつでも開けれるような引き出しに入れておけば簡単にリカバリーできるということですね。
そしてその事故がリアリティを生むという。
最近サッカートリックの時にどの程度失敗した演技をするのが良いかというのを考えていましたが、予定調和感のなさがリアリティに繋がるのかなと。
このDVDでも即興的な演技をしていますが、慣れるまではどうしても決め打ちになってしまいますし、それはリアリティから離れていきそうではあります。
色んなシャッフル覚えたり瞬時に何するか考えたり、リアリティには頭が必要っぽいので厳しいです。

ところでベンジャミンアールさん次のリアルシリーズはデックスイッチだそうで、こちらもとても楽しみですね。

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