by jun | 2020/11/03

2014年のサイモンアロンソン本。
他4冊と比べて素朴な感じで、食い足りないといえば食い足りないですけど、マニアックなのが目的化しすぎてないのがアロンソンが広い層に指示される理由でもありましょうし、ここでこういう一工夫をするともっと不思議だよね、この状態からこの技法に繋げれるよね、ということはこういう現象にすれば綺麗になるよねみたいな納得感はやっぱり良いもんです。
正直大半が積極的に演じてみようって感じじゃなかったんですけど、目の付け所の確かさとシュッとした解決法はさすがで面白く読めますし、その考え方を吸収しておくのはなんかの役に立つと思います。
2週目読んでたらそこらへんの良さはより理解できたし、異常な傑作もあるんでやっぱりアロンソン凄いです。

Techniques

テクニックが色々解説されてるチャプター。

Bedwell, Funsky, and more…

トップコントロールとそれを使って出来ること色々。
このコントロールなんとなくイケてるマジシャンが使ってるイメージがあります。
これピークが比較的自然な動きの中で可能になっていて、ノームーブ系のコントロールで同時に出来る中では低負担だし割とこれが最適なコントロールになる手順がありそうです。
手順の章でも多用されていて便利さを確認できます。

シンプル目なエニーナンバー系の現象がここで解説されていて、これもなかなかよかった。

The Milk Load, and the Funsky Force

ミルクビルドで頑張るやつとフォースへの応用。
フォースのやつは騙くらかす工夫が足されてて割といいかもしれません。
このテクニックはこの本で多用されるのでこれが気に入らないとちょっときついですが、使い所が上手い手順がいくつかあります。

Bluff Oracle

アンチファローで最後に1枚残すやつの数理的原理を使わない版。
まあこれは、特にUnDo使うやつとか上手いことその位置にくるのが面白いわけでなーというのはあるんで、別にコントロールが必要ならそこまで喜んでやろうとは思わないというのは正直なところです。

Funsky Four-for-Four Switch

観客が選んだ4枚が全部Aでした的なあれが出来るスイッチ。
元がディングルのあれで、似たようなやつがなくはないけど、一連の動きが良い感じにデザインされていて、一瞬視界から消えるところもそんなに気にならないようになってます。
表向きのセットも要らないし色々応用できるやつ。

Aronson Stripout 2.0

Aronson Approachに載ってたやつの進化版。
元はトン、トントンて感じだったんですが、シュシュシュシューってできるようになってます。
要は普通のシャッフルからカットの流れですが、プッシュスルーからフォールスカットの流れとやり比べてみると、ストリップアウトしやすい状態から不自然にブレークしなくていい流れなのでラフに行える感じです。

On the Spot

即興と、ほとんど即興の手品が載ってます。

Double Vision

カードアットエニーナンバー的な原理を使った予言。
数字を聞いてからデックに触れないパターンのエニーナンバーは、そりゃそうなるでしょという事をバレないようにセットするわけですが、これはテクニックを一つ組み合わせることで観客の選択を一つ増やしていて、位置関係をあやふやにする手つきも良く不思議な感じになってます。
予言の仕方が簡単な原理だけで欲張りセット+おかわりプランみたいになっていておもろい。
現象の足し方は後のエッセイに出てくるサプライズの理屈にも通じていて、意外かつ完璧な予言感が出ていて良い感じです。

Not a Chance

観客のストップで3つのパケットに分け、色、マーク、数字と順番に当てていく手品。
当たりのカードがそのまま出てくるオチがありますが、移動現象がプラスされていることと的確な見せ方によって意外な感じが出ています。

Switch Hit

観客のカードと演者のカードのトランスポジション。
ビジュアルだったり効率が良かったりというものではありませんが、確かにそこにあったものが入れ替わったという印象は強いです。
観客のカードをずっと観客が持っているように見せるのが効果的で、技法がシンプルに活きている手順。

Among the Discards

超面白いサンドイッチのあれ。
ジョンバノンのHigh Caliberにも載ってる最高なあれですよ。
これほんまにおもろいっすね。
バノンとソロモンとアロンソンがあーでもないこーでもないと作り上げたそうで、そりゃまあ良いでしょうよ。
バノンの一連の流れは本当に痺れるぐらい良いですけど、別にこれ単体でも十分素敵トリックだと思います。

Double-Ment

2枚の思ったカードを当てる手品。
実は片方は思ったカードではないのですが、本当に思ったカードの方が当たる不思議さの方を強調する構成になっています。
ただ全体的に気になるところがないこともないというか、カードを確認して当てるところでバタつくので、不思議なのかなんなのかという感じにはなってしまいそう。
失敗する部分にリアリティを持たせる丁寧な演出だとは思うのですが、演技力で持っていけるものでしょうか。

Two-fer

4枚のカードを当てて、さらに4枚のAも出てくる。これを観客がやったように感じさせる手品です。
スライトとセルフワーキングのあれを組み合わせたものですが、あの原理を使って観客が探し出したように見せるならこういうやり方が良いんだと思います。バラバラに入れたものをバラバラの場所から見つけた感。

P.U.R.E. Surprise

サプライズな手品についてのエッセイ。
例としてツイスト現象のオチについて語られています。
例えばAがひっくり返っていって、最後のAはなんか知らんけど裏の色が変わった。このなんか知らんけどのところに本当に理由がないのは果たして… というような話で、アロンソン流の見せ方が解説されています。
文脈を持たせつつサプライズでもあるためには、前フリすぎないさりげない伏線の張り方とは、みたいなことをさっくり説明できている手順です。
態度や観客とのコミュニケーションにも影響してくるものですが、意外性を目的化させないための考え方としてとても良い例になってます。

I Already Told You

P.U.R.E. Surpriseの理屈を基にしたトランスポジション現象。
別の場所にあった観客のカードを別の観客が選んだ感じになって、観客のカードと思われてたカードが実は…という、一見ややこしくも見える現象を混乱させずに見せています。
現象としても意外だし文脈としてもちゃんと面白い。
ハンドリングも演出にあったシンプルさで、2枚のカードをコントロールしてなんとかして、みたいな事をしなくてよくなってるので、すっきりしています。

Two-Faced

DFを使った手順シリーズ。

About Face

ホフジンサーエース+ミステリーカード現象。
観客の選んだカードのマークがひっくり返ったことを表向きで示せて、そこから更に入れ替わりが起きるから不思議だし現象がわかりやすくなってます。
良い。

Thinking Inside the Box

3枚カードを選んでもらってそのうち1枚にはサイン。
これをサンドイッチカードで次々見つけていき、サインカードは箱の中に移動した感じでサンドイッチされています。
可能な限り3枚のカードをサクサクサンドイッチするためにギャフが使われていて、そこからサインカードが不可能に移動するとこまでの手つきが良いです。
まあレギュラーでもできんことはないですが、観客が何かするのかと思った時にはもうサンドイッチされてるというのが面白いところ。

Twice Removed, Once Again

2枚のカードがジョーカーと入れ替わったりひっくり返ったりクイーンの間に挟まったりみたいな、これは若干現象の複雑さが気になります。
ギャフパワーもあって気持ちいいトリックではあるのですが…

Totals

観客が分けたパケットのトップカードの合計枚数が、観客がカットした枚数と一致してる系手品の章。

Totally Fooling

カード選んでもらって、観客のストップで3つのパケットを作り、最後はカットしてもらいそのパケットの枚数が他のトップ3枚の合計になっており、カットしたところから観客のカードが出てきたように見える手品。
他のよりシンプルセットで出来る。最後自由にカットしてもらえるのが好き。あとカットしたところから出てきたように見せるあれも好き。
ジョシュアジェイによるスタンディングで複数の観客に行うアイデアが載っていて、これはかなり良い感じに見えました。

Total Recall

これはカード当て要素なく、3つの合計と観客が取ったパケットの枚数の一致のシンプルな現象です。
これもスタンディングで演技可能で、専用のセットが必要だけど、多くの観客に体感してもらえて協力プレー的な楽しさもあります。
スタンディングのシチュエーションだとさっと終わるわかりやすいものとか派手なものが好まれるということになってたりしますが、この手順だけやって去っていく手品師かなりかっこいいと思う。

The Total Package

上の二つを合体させて3フェイズに整理したような手順。
確かにルールを理解したうえで繰り返すのは効果的だと思いますが、あれをひたすら繰り返すことになるので若干の抵抗も。

Total Surrender

上のやつに予言的な現象が入ったり観客にシャッフルしてもらえたりする3フェイズの手順。
個人的には演じるなら2段目の予言までという感じでした。
綺麗な流れだし、バラバラに混ぜたり観客がカード触ってたりするので予言としても強いと思います。

Birthdays and Datebooks

カレンダーにカードの名前を書いて観客の誕生日の日のカードが実はーみたいな手品を扱ったチャプター。

No-Stack Datebook

メモライズドデックの知識がなくても計算で覚えられるカレンダー。
誕生日を言われていくつか計算するとそこに書かれてるのがなんのカードがわかります。
他の月のページを見られても大丈夫。
ルールも覚えてしまえば簡単で、ジョンバノン曰く5分も練習すれば一生覚えていられるものとのこと。
カレンダー使うやつは誕生日を聞いてからやらなきゃいけないことがあるのがほとんどなので、メモライズドを使ったものより若干テンポが落ちるのは辛いですが、覚えやすいのは良いことだし、アロンソンの手順はあんませかせかしなくて良いようになってます。

Fate Accompli

カードカレンダー手品なのですが、メモライズドデックの知識が不要で、誕生日を聞いた直後にカードを引いてもらえ、簡単なセットで出来る。
カードの表を見ることとフォースのタイミングをずらしたような感じで、これは他の手品にも応用できます。
ただまあフォースはフォースだし、ダーティーな部分が増えるのですっきりしないといえばしないです。
そこに演出上の工夫を足してるのが面白いところで、気は効いてるし動きの不自然さを解消する見せ方でもあり、手法のための手法という感じもない。
即興性やセットの考え方として参考になりました。

Birthday Backer

観客の誕生日を聞き、その日付を見るとカードの名前が書いており、デックを見ると一枚色違いのバースデーカードが…
例えば「好きなカードを言ってください」で同じ手続きをすると、明らかにそのカードを探してる感が出るのですが、カレンダーを挟むことによって割と大胆に仕事ができるのです。
ただ、誕生日を組み合わせたことによって色違いカードの特別性が増してしまい、これを渡せないのはちょっとなーという気がします。
しかしこれSimply Simonに似たようなのがあって、そっちではそんなこと思わなかったので、カードの扱いや微妙な演出の違いで印象変わりそう。
これもプレゼンテーションは面白いのですけど、なんとかうまいこと締めるセリフや元に戻す理屈とかあればなと思いました。
オッドカードのセットの仕方が複数解説されてるのでそこは応用できるし資料価値高め。
裏違いのカードがあることを先に言わないスタイルは良さそう。

Memorized Decks

おなじみメモライズドデックを使った章。
アロンソンスタック研究の追加とデックスイッチがメインで、ここから更にスタックを使った手品ができる人用の内容なんで、正直この本のここだけ読んでも微妙だと思います。

Shuffle Tracking

選んだカードを戻したあと、観客がシャッフルしても表を見ずに探し出せるというもの。
これは目的がデックスイッチで、Aronson Approachでやってたやつの最新版。今回の方が堂々とやる分そこさえ乗り切れれば疑念は残らないだろうという感じ。
カードを出していくところはザクザク出来て良いですね。

Gemini Meets the Stack

ジェミニツインズをカード当て的にやった後にスタックを維持する方法。
あんまりぐちゃぐちゃになったように見えるトリックではありませんが、観客にデックを触って配ってもらえるのは強いかなと。
完全にオートで元に戻るわけではないんで、それも微妙なとこではあるんですけど、アロンソンの笑えないレベルの不思議なカード当てをいきなりやるより一個こういうの挟みたい的な。

Christ-Aronson Aces

アロンソンスタックでクライストエーセス。
見た目は普通のクライストエーセスで、アロンソンスタックで始まってアロンソンスタックで終わります。
これもまあクライストエーセスはクライストエーセスですけど、パケット分けるところもあるし適当に扱ってる感を出しつつ並びを維持しやすいということで、好きな人には便利なのだと思います。

The Aronson Stack “Makes Good”

アロンソンスタックでMatching the Cardsをやろう!別に覚えてなくてもできるやつです。
スペリングでゴリ押すのですが、1回目と2回目で綴る文字が違うのは上手い感じがしました。

Eccen-tricks

3つのトリックが解説されてます。
ここから先がこの本の読みどころです。

Mental and Physical

ウォレットを使ったメンタルセレクション当てトリック。
ちょっと特殊なワレットで色々使い道もありそうですが、こういうカード当てに使えるとは意外。
トリックの構造的には先のDouble-Mentとも似てるんですけど、もろもろの弱点をギミックパワーでカバーできていて、大胆なところもこれなら流せる。

Square Deal

カードを使った魔法陣トリック。
観客が取り上げたカードの枚数の魔法陣を作れます。
特殊セットが必要ではありますが、とても楽しいです。
見せ方もおもろいと思う。

Medium, Well-Done

2人で演じるカード当てで、別室にいるテレパシーのレシーバー役がカードを当てることができます。
自由に選んでもらって自由に戻してもらって自由混ぜてもらえて、そこから演者はデックに触れず、レシーバー役と一切接触も会話もアイコンタクトもしないのですが、レシーバー役はカードを探せます。何らかの方法で連絡を取っていると思わせないために別室じゃなくても観客の見える場所で目隠しさせてても大丈夫。
これは最高でしたね。
普通に演者が当てることもできるしそれでも十分不思議なんですけど、本当に演技始まってからは何のやり取りもせずに当てれるので絶対2人でやった方が跳ねます。
レシーバー役は手品マニアでなくていいので、仲の良い人とやりましょう。

Prediction

予言についてのエッセイと、それを踏まえてShuffle-bored、UnDo Influenceをバージョンアップした手順。

Pondering Predictions

予言トリックについて。
何かが予言された時、観客は何を考えるのか、その可能性を考えさせなくするにはどうすればよいのかというような考察がされています。
世に出ている優れた予言トリックはだいたいこの辺がうまいことなっていて、あんまり考えずにあれ良いよねこれ良いよねとか言ってしまいがちですけども、より具体的に何がどう良いかを掴むことができるようになるような文章です。
手順考える時はもちろんですけど、演じる時にも何を強調したいかわかってるのは大事だし、なによりこの考え方に沿った以降2トリックが凄いので。とっても凄いので。

Random Sample Shuffle-bored

Shuffle-boredの改案ポイントとしては、いかに自由に混ぜたように見せるか、結果をどのように示すかという2点がありますが、その両方の答えをクールに出した一作。
混ぜるところの課題は主に、現象を見た後に振り返ってみると、あそこで分けたのは演者だし、あそこでこう混ぜろと言ったのも演者で、そのあと色々したけど結局こうなのではと、ここまで詳細でなくても全体に自由なようで演者の指示感が強いというところです。
最初に発表されたShuffle-boredではカットするポイントを完全に観客にやってもらえるのですが、予言となるとどうも制限がかかり、あー最初はそんな大変なことをやってたのかというものでした。
このRandom Sample Shuffle-boredは観客が自由にやったことを強調でき、予言する裏表の枚数もカードの配分も観客の行動に影響されるという印象が強いです。
最初にどう裏表でシャッフルするかというポイントと、そこでのカットを観客に自由にやってもらえることが勝因でしょう。
現象の示し方については透視したり瞬間記憶で言い当てていくとか色々ありますがアロンソンが行き着いたのは予言。
ここでアロンソンがやってるのは折り畳んだ紙で予言を示し、意外なオチが待ってる今や一般的なものになってるあれなのですけども、意外性をマックスにするための工夫があって、これがまた素晴らしいものでした。
あちこちで改案されまくってるShuffle-boredを誰も思いつかなかったやり方でオリジネーター自らスマートに解決してるのが超かっこいい。
自分が知ってる中で両方の課題を一番上手く解決してたのはジョンバノンのやつだったんですが、正攻法で微妙な調整をしたアロンソン凄いですわ。

Two by Two

観客2人にカードを覚えてもらい、もう一つの1〜52の数字がデックから2枚選んでもらう。もちろんその数字の枚数目から出てくる。
UnDo InfluenceはTry the Impossibleでやり尽くしてたと思ってたのにまだこんなことが出来たのかっていう。
こういう原理があって、これをどう使えばシンプルに超不思議に見えるのかという限界も前作で見えたような気がしてたのでビビりました。
これを見た後だと確かにPrior Commitmentでさえちょっとあの操作が気になるぐらい。
アロンソン自身これをエニエニのアプローチだと言ってるけど、数字を決めてからデックに触れずにというリアル奇跡感が凄いです。
確かに回りくどくはなってるのですが、操作のシンプルさの強みを活かしたままここまでの大ネタ感。

そんなわけでアロンソン本全部読み終わってしまったのでちょっとまとめ的なことでも。
どれを読んだらいいのかと迷ってる人もいると思うのですが、それは全部です。
広島死闘編だけを見て仁義なき戦いを見たことにはなりませんし、真面目な話これ絶版になったら再販される保証もないんで、買えるうちに全部買っておきましょう。未読でカード好きなら優先順位はかなり高く設定して大丈夫です。今なら全部いっても2万かからないので、今までの人生で上手く節約できた時を2万円分思い出しさえできればタダ。
じゃあ最初の一冊にどれが良いのかというと、これはSimply Simonだと思ってます。理由は色んな面白いがあるからで、シャレにならんカード当てもありますし、メモライズドデックを使ったトリック、見た目や演出が派手で変なトリック、バランス良く傑作級がゴロゴロ出てくる一冊。
個人的に気に入ったのは”Child’s Play”、”This Side Up”、”Suit Yourself”、”Past, Present, Future”、”Madness in our Methods”あたり。
これにハマればあとはまあ順番に読めばという気もしますが、メモライズドデックのことならBound to PleaseとAronson ApproachとSimply Simonの三冊にえげつないのが固まってます。

一方でアロンソンスタックに関してはTry the Impossibleにまとまっていて、アロンソンスタックはタマリッツスタックと違って他に発表してる人が少ないのでこの一冊でアロンソンスタックを使うかどうかとりあえず判断しても良いのではないでしょうか。ここにはメモライズドデックを使っためっちゃ良い手順も一個ありますし、UnDo Influenceも必読。あとラップ。

Bound to Pleaseは初期作がまとまっていて、Shuffle-boredの大元が読めたのはとても良かったし、メモライズドデックを使ったカード当てがどれも凄かったです。解説のシンプルさがそれを物語っているのですが、観客からは十分にシャッフルしたように見えるけど当たる。特に”Some People Think”と”Group Shuffle”。

Aronson Approachはスペリングやポーカーといったテーマが多いですが、その便利さや面白みにはっとさせられるのも多いんで食わず嫌いせずに”Under Her Spell”(Colins Ace)や”Paragon Poker”あたりいかがでしょうか。
キモイカード当てでは”Four Part Harmony”、メンタルセレクションへの異常な執念がこもった”Simon Eyes”もここまでやってる人そんないないという感じで怖いです。面白いアプローチのエニエニとかクロックトリックとか、いきなり青と赤のデックを混ぜたり、古典のアクロバティック改案も楽しめる一冊。

というわけで次はソロモンに行きます。ではまた。

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