by jun | 2018/08/20

1992年にジョンラッカーバーマーが書いたカード本。
なんかよくこの本の名前聞くしL&Lの電子版がセール価格だったので読んでみました。
技法が50、手順が18個解説されていて、ラッカーバーマー以外の人の技法や手順が多く、技法は大半がマルローのものです。

Ⅰ. TOOLS

技法編。
よく使うものもあるし、あーこれってこの人の発明だったのかってのもあれば、なにこの鬼畜みたいなのもあり、多くはあの手品のここで使えそうというものではありません。
パームやスイッチが大半で、あとコントロールやフォースも少し。

まずしょっぱなの”Zip-Pop Change”というのがやばくて、アウトジョグした状態でのカラーチェンジなんですが全くできる気がしません。できる人いるんでしょうか。
カラーチェンジだと”Marlo’s Visible Victor Change”が良かったです。”Finessed Victor Change”のバリエーションですが、手添えるだけでにゅるんと変わった感じが出て綺麗。パケットではよく使うチェンジなので詰めたいところ。
“Nuzzo-Goldin Change”はスナップチェンジみたいなやつで、パチンしたのを変化後の後ろに戻すとこまでが流れなので昨今流行りの連続カラーチェンジにつかえます。
あと”Longitudinal Side Steal”のリプレイスメントはうまくいけばカラーチェンジになりそう。ベンヤジャミンアールのストロークチェンジの指開ける版みたいな。

他のパーム系はシチュエーションによって色々知っておいた方がいいのはわかるんですけど、サイドスチールとダイアゴナルパームシフト極める前に手出すもんではない気がします。

スイッチはバーナードビリスの”Quick-Square Switch”が解説されてます。
4枚チェンジもできるし、エースアセンブリでやるような上3枚だけ変えるのも可。
チャドロングがこれのバリエーションっぽいことやってて気に入ってましたが、元は元で十分説得力ありますね。

フォースは”Marlo’s Spread-X Force”がボトムカードを選ばせる手法で、場合によってはホフジンザースプレッドカルフォースより使い勝手良いです。
裏の色見せないまま選ばせたりできますし、揃えないのでフリーチョイス感も高め。

コントロールは”Screened Leipzig Card Pass”という2枚目にコントロールできる技法が面白げですが、どうしても2枚目に入れたようにしか見えないのが問題。
色々角度試したけど、右掌を上に向けてパケットのフェイスが見えるのが問題な気が。

変わった動きの技法も多いですが、怪しい動きの中で実際に怪しいことをしてるというのも面白さはあり、個人的には”Illogical Spread Switch”がお気に入り。
チェンジとして紹介されてますがスイッチからのコントロールに使えます。
何をそんなに持ち替える必要があるのかと言われたら知りませんが。

II. AFFECTS

手順編。
技法編に比べると変な動きはなく、ちょうど良い感じの難易度のものが多いです。

Jack Birnmanの”Dragnet”というダブルサンドイッチはかなり気に入りました。
手法的にはコレクターでよく使われるものですが、アウトジョグした2枚のカードを押し込み、避けておいた4Qをデックに差し込むと赤黒に別れてそれぞれ捕まえてるという絵面はコレクターよりQが頑張って探しにいった感があります。
カットして突っ込んでますが、プロット的にはPass The Sandwichのような見せ方でも面白そう。
サンドイッチはもう一つ、ラッカーバーマーの”Time-Warp Sandwich”っつーのが解説されておるのですけど、タイムワープを表現するのに手続きはかなり多め。

ラッカーバーマーの中では”Why is the Odd Card so Queer?”が面白かったです。
青裏10枚赤裏1枚だったはずのパケットが赤裏10枚青裏1枚に変わるという現象で、演出も手堅い感じ。
枚数少ないからカラーチェンジングデックよりインパクト少なく感じるかもしれませんが、ちゃんと色の状態を伝えれる流れなので入れ替わった感はあります。
ハンドリングもそれぞれのデックから抜き出すところから始められ、レギュラーカードしか使わない割にすっきりしていて良いです。

セルフワーキングものもあって”Making Smith More Mythic”は2枚のセレクトカードが2つパケットの同じ枚数目から出てくるやつ。
やや作業感があるのが辛いですが、現象的にあの原理を使うものとして正解の一つだと思います。
作業は長いものの不可能性は高まっていくものなので、そこをうまく演出できるかが勝負。

Bob Stencelによるリバースアセンブリの改案”Revertible Ladies”はデュプリケイト1枚とカウント多用ですが、リバース現象をお手軽にということならお手軽感では強いです。
ただやはりコインのリバースアセンブリより戻ってきて嬉しい感じはないですね。
カウント使うと隠してただけやん感も強まりますし。

マルローの”Off-Hand Hooker”は言ってもらったカードとレギュラーでできるライジングカード。
メモライズデック使ったネームドカードプロダクションは色々考えられますが、マニア向きにはこういう真ん中から出てくるとかの方が良いですね。
個人的にはカード聞いてからスプレッドするのは嫌なので、ざっくりエスティメーションからピークしてそっからカウントでやりたい感じします。

ストップトリック大好きマルローの”Not All Psychological”は色違いカードのところでストップしてしまいます。
いい感じのとこでストップかからなかった時の対処法にパワーと度胸が試されます。
ここまできたらもう別の手品するか、そこまで色違いストップしたかったら色違い何枚も入れとくか、なんか他の方法がありそうな感じがします。

エース4枚でやる”Elevating the Aces”は示してからスイッチの手続きを行わず口だけでゴリ押すスタイル。
せっかく技法編に優れたスイッチが載っているのにこれはいかがなものでしょうか。
ただ、1・2・3でやるより優れた部分もあり、観客参加型のパートもあってアヘッドしていく感じは気持ち良いです。

現象てんこ盛りなのはLukaの”Ladies & Bullets”で、ツイスト、移動、変化、キックバック、デックバニッシュが楽しめます。
その分ノイズも多いのですけども、地味な現象に足し算していったらこうなった的な感じは嫌いじゃないですし、エースでもクイーンでもどっちでもええわってなってもデックが消えるのでみんな満足するような気もします。

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