by jun | 2018/07/01

カルについてちょっと考えてたことがあって、そんなにややこしい動きじゃないしたぶん誰か発表してるやろなーと思って色々調べてたらハラパンさんでした。

2011年に発売されたダウンロード商品で、カルの新しいムーブとそれを使った手順が解説されてます。
そのムーブでそんなこと思いつくかーって手順で楽しいです。

Cull Masterclass

基本的なスプレッドカルと特殊なリプレイスメント、謎のコントロールが解説されてます。
ハラパンさん基本的なカルがめっちゃ自然。
やっぱ上手い人のカルってすこすこ中に入っていく感じがなくて、他の送られるカードと同じ動きなのですよね。
リプレイスメントは調べてたやつで、どうやってんのかと思ってましたがなんか流れに任せて出来るようになるまで頑張るしかない感じでした。
ワイプに下から撮った映像が出てるのでわかりやすく、これ見て細かい指の動きを真似するのが近道っぽいです。
Cull Tap Reversalは真ん中で表向きになってたカードが裏向きでトップにコントロールされる何に使うねん系技法ですが、この後の手順で上手く使われていました。

Buckle-lectors

コレクターです。
4枚のKを出しておいて、別に3枚選んでもらってバラバラに戻し、Kをデックの上に乗せて振ると消えます。
デックを広げるとKがバラバラの位置に移動していて、デック閉じて広げるとKが集まって間に3枚挟まっています。

これ探しにいって見つけてきた感がすんごくてめっちゃ良いです。
本来物を集める行為って、迷ったり自分を見失ったりしながらだったりするわけですが、そういう路頭彷徨い感がすごくよく出てます。

シュパってやる部分はシュパっと力がいるのですけど、そこまでとその後はクレバーに解決していて、現象の盛り込み感とのバランスも悪くありません。
カルの使い方としても直接的でなく、バラバラに入ってまーすで仕事終わってるので形としても理想的。

Indicated Replacements

3枚のカードを覚えてもらい、バラバラに戻してシャッフルします。
あらかじめ出しておいたクラブの1、2、3をお客さんに好きな位置に差しこんでもらうと、3の3枚先、2の2枚先、1の隣にそれぞれ選ばれたカードがあります。

原理的には別に全部隣に配置することも可能なので、Aを4枚差し込んでもらって隣が全部Kとかもできます。
難易度的にはBuckle-lectorsより遥かに楽ですが、3枚も覚えてもらうカード当てでこれやるかっていうと微妙なところではあります。
マニアが見るとカルでなんとかなるかーって思うかも知れませんが、数秒後に「3枚も?3枚も?」という余韻が襲ってくるので良いです。

Mental Reverse

5枚のカードの中から1枚覚えてもらって、それらを表向きにしてデックの中にバラバラに戻しますが、デックを広げると覚えてもらったカードだけが表向きという状態になります。

トライアンフの地味な縮小バージョンとも言えなくはないですが、メンタル要素がうまく手順に入ってるのでマニアにも一般にもいい感じに受けそうな手順です。
そこまでがっつりしたメンタルテクでもありませんし、Cull Tap Reversalを知らなければかなり不思議に見えます。
あんまり使い所が思いつかない技法かほど上手く使えば効果的なものです。
コスチャキムラットのトライアンフにも使えそうなテクですし、うまく隠せば裏を表にするのもできそうな気がします。

Come Back to Displace

4枚のAをデックの中に表向きでバラバラに入れて、4枚のKを振ったりしてると1枚ずつ裏向きになり、4枚ともAに変わってKはデックの中からバラバラに表向きで出てきます。
ビルグッドウィンのSlap exchangeやエアリックのJack Syna(ps)cesを元にしたあれで、確実に4枚のAを表向きに入れたところを見せれるとこが強みです。
ただ、最後にデックを広げる時にAパケットをデックに重ねないといけないのがちょっとアレなところで、Aがテーブルに残らないので入れ替わった感は若干薄れます。
この手のプロットはAに変わった瞬間がクライマックスで、変わる前のカードの行方なんかどうでもええわって思う気がしないでもないので、そういう気持ちを強く持って、さりげなくデック広げるのがいいかと思います。
あんまりカウント使って1枚ずつ裏向きになるの見せるの好きじゃないので、ペロンってやって一瞬で変わったように見せれないかこねくりまわし中。

ハラパンさん2014年にはこれより内容多めの本Close Cullsを出されています。
目次を見るとフルデックオイルアンドウォーターとかカラーチェンジとかサンドイッチとか楽しそうです。
Slap Me SillyってのはSlap exchangeのハンドリングって書いてるけどCome Back to Displaceとはちゃうんでしょうか、とか色々気になります。

スプレッドカルはフォース、コントロールなどに応用できるのに加えて、ここで解説されてるCull Tap ReversalとBuckle Replacementがあれば更に夢は広がります。
特にBuckle Replacementですね。
自分が最初に考えたのが、昔からあるシャッフルさせるキーカードのカード当てのやつで、これ使えば好きなとこに戻してもらってからシャッフルさせることができます。
あとプロフェシームーブをしなくてよくなるとか、フォース的な使い方は結構パワーアップしそう。

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