by jun | 2019/01/31

The Road TrickはRed Bull TV制作のドキュメンタリー番組で、今はNetflixで日本語字幕付きのを見ることができます。
日本語タイトルは「ストリートマジック」。


内容はアメリカのマジシャンAdam Trentさんが「マジックの可能性を試したいんや!」みたいなことを言って世界中あちこちで手品見せて無茶なお願いを叶えてもらうというもの。
1回25分ぐらいで全10話、いろんな国で手品頑張ってました。

最初は「言葉も通じない国で、俺がどこまで通用するか・・・」みたいなこと言ってた気がしますが、ヨーロッパ行っても英語話せる人とばかりコミュニケーションしていて純粋なマジックの力を試そうとしてる感じはありません。
あんまり芸術の力マジックの力みたいなことをゴリ押しされてもしんどいし、終盤に行くにつれてどんどん旅番組化していくのでのんびり見るには丁度よかったりします。
実際旅を終えてのコメントでもマジックどうこうより旅の素晴らしさについて語っていましたし、アメリカのリアリティTVらしく美味しそうなご飯とかお洒落な建物をシズル感ビンビンで映すのがメイン。
まあ本当にマジックの可能性を知りたかったらスペイン行って祭りに参加してる場合じゃなくネモニカの勉強会とかに行った方が良いわけですし、マジシャンがちょっと変わった旅行をするぐらいの番組という感じです。
フランスのルーファーとかベルリンの壁にグラフィティ書いてる人とかと仲良くなって一緒に違法行為働く場面があったり、普通に旅行しても体験できないことやってくれてるので十分。

企画の方は一般人が入れないところに入れてもらったり、チケットがない状態で入場させてもらったり、なかなか図々しいお願いを「今からすごいマジックしたら入れてくれる?」というノリでやる感じです。
テレビカメラがあるという大ズルはあるにしてもそこそこすごい実現があったりするのも面白いですし、普通に「忙しいんで」と断られたり周囲から憐れむような視線で見られながら風船飲んでるとこもあったりして生々しさもあります。
お前ちょっと空気読めやみたいなとこで「マジック見せたら入れてくれる?」とか言い出したりするので、共感性羞恥ある人は辛いかもしれません。

肝心のマジックはストリートらしさ全開で面白いです。
携帯を風船の中に入れたりTシャツが変わる定番ネタも多いですが、場所やシチュエーションに根ざした演じ方をしていて知ってるネタでもこういうやり方あんのかと感心するのも多くありました。
改案とまではいかなくても見せ方の工夫にキレのある人だと思います。
一部メンタルが絡むネタはこういう行き当たりばったり的な番組でやると全部ヤラセっぽく見えて向いてないんじゃないかと思ったりしましたが、メンタリズムの結果はテレビ映えするビジュアルなものを選んでるあたりはさすが。
撮り方も旅の風景のスタイリッシュな編集とは違ってマジックが始まるとじっくり見せてくれるのでほとんどストレスはありません。
同じ回でネタがかぶることはいくつかあるものの、回や国が変わればだいたい別の手品が見れます。
ストリートシーンて2010年前後に傑作級が固まっててそれ以降はあんまりってイメージでしたが、最近のすごいけど理屈が意味不明みたいなビジュアルネタもPVで動画見るだけよりかなり面白く感じました。

寝る前とかに手品っぽいテンションだけどDVD見たり本読んだりするほどじゃないって感じの時におすすめです。

Sponsored Link

Comments

No comments yet...

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です