by jun | 2021/02/20

2018年にAlakazamから出たDVD。
この人が出してるSupriseというダウンロード商品を買うかどうか決めるために前作のParallelsから続けて見ました。
Parallelsの方は良い感じのアイデアがいくつかあったのですが、今回は現象がDVDで鑑賞するのに向いてないものが多いこともあって眠かったです。
全然だめってことでもないんですけど、元ネタの良さ以上のものが見当たらないというか、あんまり跳ねてなくてあえてこのやり方を選ぶ理由がないという感じのが多かったです。

9th Configuration

プリフィギュレーションみたいなフォーオブアカインドが揃う予言。
即興からのセットの仕方が良い感じになってます。
やや観客の選択としては弱まってる気もしますが、原理は巧妙なので見せ方次第でしょうか。

Memory Separation

観客がシャッフルしたデックの表を見て記憶して、表を見ずに赤と黒を綺麗に分けるトリック。
これは見せ方に緩急があってサトルティも良いです。
流れも良いですし、好みの感じで演じ変えることも出来ます。
実演では人数の関係でデックを3つに分けて1つは演者がシャッフルしてるけど全部観客に渡すことも出来る。
このセットなら演技中あんまり気を使わなくていいのでルーティンの途中に組み込めば効果高いかなと。

Rock Paper Scissors Sign

タイトル通りのことをするエニーナンバー系の現象。
単に指で示してもらうパターンもありますが、ちょっとお遊びを入れることで自由度は減りつつも盛り上がり感はあります。
あんまりじっくり考えられると不思議さは減ってしまいますが。

Gambler’s Triumph

Steve Mayhewのデモンストレーション的なトライアンフのあれにバノントライアンフ的ななにがくっついたやつ。
Andi Gladwinのバリエーションに似てますかね。

The Asian Game

ざっくりしたタンタライザーみたいなやつで観客のカードのフォーオブアカインドを出すトリック。
最後に1枚残るのが観客のカードではなく別のマークで…という流れなのですが、最後は観客に選択させるわけだしここは普通に当てて残りも出すみたいな流れの方がいいような。
ラフなようで割と気配が残ってるのも気になるところ。

Any Card At Any Estimation

エスティメーションを絡めたエニーナンバー現象。
2回配るやつを巧妙にしたような手順で、観客を2人使って意外性もあるのが良い感じ。
とある技法の特性を利用してるところが面白く、観客にシャッフルしてもらってすぐスタートできるのが素敵です。

1,2,3… Count on Me

ナンバートリック系の現象。
少数枚でもセットが必要なことが多いプロットですが完全即興でできるようになってます。
その分ちょっとよくわからない作業があったりして、ランダムなようで実は観客がやったことに意味がないことに気付かれそうではありますが。

One Shuffle Myth

Aを4枚バラバラに入れて、1度リフルシャッフルをするとトップにコントロールされる手順。
それぞれ技法は悪くないのですが、演技がイマイチであんまり良い印象とは言えず。
最初のダミー作るところはアセンブリとか色々応用できる技法。

Double Sandwiches

Dragnet的なダブルサンドイッチ。
アトファさなくて良いですが、最初にトップ2枚ボトム2枚と置くのもそれはそれで謎と言えば謎。

Cut and Found

これもナンバートリック系のネタで、これ自体は普通なのですが、とあるスタックをちょっと変形させて開始して終了時にリセットされるのでポイント高いです。

A Matter of Estimation

観客が覚えたカードの数字のカードをカットして出す。
何度かやりつつフォーオブアカインドの出現までの手順。
セットは面白いと思うんですが、出す前にリフルして覚えたふりみたいなことをするとこがあって、デモンストレーションとしても不思議なものとしても中途半端な印象です。

Easy Poker Hand Demo

カットして強い手札を出していくポーカーデモ。
観客にシャッフルしてもらうことができますが、テンポが悪く盛り上がりもさほどない地味な手順になってしまってます。

Jumping Jack

トップ2枚ボトム2枚にジャックを置いて、移動したり色が入れ替わったりする手順。
まあそりゃ手が動いてるからカードも動いてるでしょうねというぐらいカメラワークが悪い。
技法的には普通にビジュアルに見せることもできるし悪くない手順だとは思いますけども。

Epitome Triple

ガチのEpitomeじゃなく、抜かれた3枚を当てます。
フリーチョイス複数枚当てる手法としては良いものですが、これも実演がイマイチ。

いくつかのトリックではこれは覚えておけば何かに使えるかもという要素はあるので全損てことはないのですけども、手順でみると魅力不足なDVDでした。
こんなことなら最初からSurpriseを買っておけば良かったという気持ちになったので買いました。
遠回りと無駄にこそ趣味の醍醐味があります。
しかしこの商品、紹介文にNo magnets No magnetsとか書いてて、これを穏やかな気持ちでネタとして受け入れられるかは作品の出来次第というところがあって、今のテンションだとブチ切れてしまう可能性の方が高そうなので見るのはちょっと先。

The Surprise by Think Nguyen DRM Protected Video Download

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