2012年にAlakazam MagicからリリースされたMichael Vincentの4枚組DVD。
Classic Magic of Michael Vincentの方がさすがに粒揃いではありますが、Michael Vincentのパフォーマンスはあるだけ見た方が良いです。
Stand-up Triumph
サロンで見せるトライアンフ。
Vincentオリジナルではありませんが、良い感じのシャッフルが解説されていて、表裏を戻す演出も面白いものです。
混ぜてから時間が空くので向きが揃った時のインパクトはやや弱まってしまう印象で、実際にそこであんまり受けてないけど、振り方次第でどうにでもなりそう。
Stand-Up Twisting The Aces
立って見せるTwisting The Aces。
パケットを立てたまま見せるカウントが解説されていて、このカウントだけでどうにかなるパケットトリックなら応用可能です。
Grown Up Hofzinser
ジャンボカードを絡めた特殊なホフジンサーエース。
4枚のAがジャンボカードで、観客のカードのマークのAが変化します。
ジャンボカードが変化することでフォース感が強まってしまいそうですが、フォースの方法やジャンボカードAのディスプレイなど色々工夫されていてなかなか良い感じです。
Card at a Number
デックを2つ使うタイプのACAAN風のあれ。
仕掛け自体は変わったことはそんなにないけど、めちゃアガる見せ方をしています。
ショーのトリに使う何かをずっと引っ張るやつ、これ系の仕組みのACAANにめっちゃ相性いいですね。
The Legendary Conus Aces
めちゃくちゃ良く練られたConus Acesの手順。
不思議なのが繰り返されて笑いが起きてて凄い。
解説では色んなテクニックが学べます。
ここからリセットに繋げてるのもルーティンとして綺麗で、リセットの手順も微妙な調整ながらこれええなと思える部分多いです。
McDonald Aces
マクド。
ちょっとやり過ぎと思うシーンもあったけど、こってり感控えめのサトルティです。
The One Shuffle Finale
4枚のAのトライアンフからニューオーダーに戻る手順。
これはこの手順というよりショー全体の流れがめちゃ賢い。
さりげなくバラバラのデック見せてるしAのコンセプトでトライアンフやるから意外性もインパクトも強く、Aのルーティンやってることで仕事もしやすくなってる。
Look an Illusion
4枚のカードが全部観客のカードになったりするやつ。
フォーオブアカインドオチにするのに枚数の矛盾が出ないような工夫がされてます。
ちょっと長くて現象に慣れちゃう感があるけど、クライマックスを見せるものだと思えば。
The Vincent Revelation
ジェニングスリベレーション。
とにかく上手い。うんますぎる。
この解説は絶対見た方がええです。
The Invisible Palm
最後にデックを使わないインビジブルパームエーセス。
そりゃあ多少の無理はありますが、そこだけ頑張るんじゃなく手順全体の演出で無理を無理じゃなくする工夫の仕方は好き。
The Swing Beat Aces
ジャズエーセス。
オチはキックバック型です。
カウントあんま使わないすっきりした手順になってます。
The Vincent Combination
4枚のAをデックに入れてまた取り出す手順です。
テクニカルなのと原理的なので前半後半。
テーブルワークの解説がめっちゃ良いです。
長くなりがちな原理系の後半もしっかり不可能さを強調するプレゼンテーションになってておもろい。
Gambler Out-Gambled
M v Gの手順。
手札を配るんじゃなく、4枚出し終わった時点で出来てるパケットのトップが…という見せ方でクライマックスまでの畳み掛け感が良いです。
プロダクションパートは割と普通なのでそこのもっさり感がやや気になるといえば気になる。
この手順は4枚のAと4枚のJを混ぜるところからスタートするんですが、マルチプルシフトを使わずシャッフルした感を与える工夫が良かったです。
ここまでがdisc3までの内容で、disc4ではClassic Magic of Michael Vincentのアップデートハンドリングが収録されています。
些細なものもありますが、Kismet という観客とカードを当て合いっこする手順の変更はおすすめです。
観客がデックを広げて演者が1枚取って、それが観客のカードという見せ方をする場面が賢い感じになってます。
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