by jun | 2018/06/08


ファンパブロさんはアルゼンチンのマジシャンで、ちょっと他では見れないアイデアをたくさん持ってる人です。
売りネタもいくつかあるのですが、このDVDはサロン向けの派手なネタで使う道具も色々なんで覚えておくと便利だと思います。
便利さ以上に発想力と謎ビジュアルをたっぷり見れてとても面白いです。


変なことやってるのに淡々としたPVの作りも良いですね。

どちらかというとvol.2の方が変で面白いです。

いくつかお気に入りのやつを紹介します。

Magic Elegance

ネクタイをしてないことに気付いて、ポケット探りながら1回転するとネクタイされた状態になります。
1巻のPVに映像あります。

めっちゃ不思議ですし1回作ってしまえばセットも簡単で、とても実用的です。
ノーネクタイからスタートなのである程度場所は選びますが、こういう小ネタはなんぼ覚えていても困りません。

The Fastest Bill Switch

白紙が紙幣に変わります。
折りたたまずに、広げて振ると変わるのでインパクト強いです。
1巻のPVに映像あり。

ノーギミックノー親指ビルチェンジの中では最強の部類じゃないでしょうか。
白紙からできるので紙幣の縛りもないですし、白紙持ってればいつでもできます。
クロースアップだとちょっときついかなというのがありますが、とにかく見栄えがよくハンドリングも洗練されているので極め甲斐はあります。

Deck To Pocket

少し変わったカードトゥポケットです。
カードを引いてもらったらデックに戻し、ケースに入れてしまいます。
そこから選ばれたカードだけがポケットに移動します。
またケースに選ばれたカードを戻しますが、今度はそのカードを残して残りが全部ポケットに移動します。

51 to Pocketをケース使ってやっているという感じですが、ケースあることで1枚の状態が怖くないというメリットがあります。
逆にあれいつの間に感は減るのですが、箱の中でカードが1枚になってるってのもなかなか面白いです。

ケース使うことで一段先の準備ができるようになってて、割とワイルドで直接的な解決法もうまく隠してます。

Bill Salad

お客さんから借りてシリアル番号も控えたお札がパプリカから出てきます。

お札やカード入れるのにパプリカやピーマンはおすすめです。
安いですし果汁もないし、包丁使わなくても開けれます。

手順自体はシンプルなものですが、お札の番号見えるように折って、それがそのままスイッチに使えるのでもたもたした感じもありません。
親指も使わずできるスイッチで、パプリカさえ持ってれば即興でできます。

Rope and Card Penetration

こっから2巻収録のものです。
ベルトにデックを装備して、ロープが身体貫通するやつをやるとロープにカードが1枚貫通して、それが選ばれたカード。

PV見てわかる通りめっちゃビジュアル面白いです。
びよよよーんみたいな感じ。

あと、このDVDだけで”Card in Balloon Sword” “Imaginary Arrow” “Killed Card”とカードを何かで突き刺すネタが4つも入ってます。”Card in Balloon Sword”は風船にカードを突き刺してて、そんなに突き刺したいのかって感じでおもろいです。

0-800 SLICER

チェンジングバッグを使って腕切断を見せます。
切れてないよーじゃなくてガチで切れてるように見せる方。
見た目もアイデアもヤバすぎてヤバいです。

Intuition

エスティメーションですが、最初にカードを一枚覚えてもらって、演者は後ろ向きで観客は適当にカットしてその枚数を演者には聞こえないように数えます。
その後演者が同じ枚数をカットできます。
シャッフルしてもらって、並びを記憶してから選んだカードを聞いて、その枚数目を言い当て、そこでうまくカットするというオチ。

チェンジングバッグで茹で切ってきゃっきゃ遊んでる後にこういう手順されるところっと言ってしまいますね。
あれのつけ方がとても賢いですし、構成的にも選んだカードのとこの枚数がわかるというのは極めて不可能に見えます。
カードを聞くタイミングとか、そういうところにかなり気を使われてる模様。

3 Thought of Cards

10枚のパケットから3人にカードを覚えてもらい、もう一つ10枚のパケットを作ってそれぞれ観客に持ってもらいます。
もう一度数えてもらうと、片方が7枚、片方が13枚になっていて、覚えたカードが移動しています。

移動したカードがはっきりしてるタイプのカードアクロスで、しかも観客の覚えたカードだから強烈です。
3枚確認するとこがちょっと長く感じるから別に1枚でもいいかなとは思いますが、カードは本当に見て覚えてもらうだけで、デュプリケイトもサクラも使わずに出来る方法なのでマニアも満足かなと思います。

そんなわけで、変なマジックも賢いマジックも解説されてて、両端に100kgのおじさんが乗ったシーソーみたいな感じでバランスが取れてるDVDです。

個人的ベストは3 Thought of Cards と0-800 SLICERあたり。
一番やってるのはMagic Eleganceかも。

パブロさんはカードの技法もうまくて大胆なことを気配消してできる感じなのですが、チェンジングバックで腕切り落としてる時もあんまりテンション自体は上がらず、変なところで体温保ってるあたりに狂気を感じます。

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